カラオケ ビッグエコー
カラオケ ビッグエコーは、東京都品川区に位置する株式会社第一興商により運営されているカラオケボックスチェーンである。
2023年5月現在、北海道から沖縄までの全国41都道府県に450店舗以上[1]が設置され、その大部分が駅前や繁華街等の都市部・都心部に存在している。全店舗・全室通して自社製品である通信カラオケ「DAM」のみが使用されている。また、店内ではフードやドリンクメニューの提供が行われており、ビール、ウイスキー、サワー等を含むアルコールの飲み放題プランやソフトドリンクの飲み放題プランが選択可能である[2]。
概略
カラオケ機器として、各店舗・各部屋に通信カラオケ「DAM」が設置されている。ハーモニーピンクマイク、ハーモニーホワイトマイクも全室で利用できる。 飲食メニューにも配慮がされており、季節に応じた限定メニューや協力企業とのコラボレーションメニューが定期的に提供される。2名からのパーティーコースの提供も行われており、室料3時間+コース料理が組み合わさった形で、カラオケと食事を同時に楽しむことが可能となっている。 2019年からは、カラオケルームをリモートワークのスペースとして利用できる「テレワークプラン」も導入されている。各店舗では20名以上が利用可能なパーティールームや特定のテーマに基づいたコンセプトルームも設けられている。具体的には、「プリンセスルーム」、「デュアルプロジェクタールーム」、「キッズルーム」、「ラグジュアリールーム」[3]などが各店舗で提供されている。 料金は店舗により異なるが、学生向けの割引制度が全店舗で適用されているため、学生は一般的な料金より低価格でカラオケを利用することができる。
料金とサービス
料金体系
料金は30分単位で設定されており、各店舗によって変動する。各店舗はフリータイムプランや3時間パックなど、多種多様な料金プランを提供している。
サービス
全店舗でフリーWi-Fiが利用可能であり、利用登録や時間制限はない。決済方法としては、各種バーコード決済、電子マネー、クレジットカードが選択できる。また、ジェフグルメカードも利用可能である。スマホの動画をカラオケルームの大画面で鑑賞するためのスマホ接続キット、ブルーレイ・DVDプレイヤー、スマホ充電ケーブル、電源タップの貸出しサービスも無償で提供されている。
料金割引
ビッグエコーアプリ(無料)[4]に登録すれば、会員料金で利用可能になる。利用金額100円につき1ポイントが付与され、100ポイント=100円として会計時に使用することができる。ポイントはビッグエコーだけでなく、第一興商が運営する飲食店でも利用可能で、dポイントへの交換も可能である(100ポイント=dポイント60ポイント)。 学生割引は全店舗で提供されており、受付時に学生証を提示すれば適用される。会員になると、さらに割引された学生会員料金で利用できる。 EPOS CARDやJAFとの提携優待サービスも実施しており、カードや会員証を提示することで最大30%OFFの料金で利用可能となる。 2019年9月からは障害者手帳持ちに対する優待割引も開始された[5]。身体障害者手帳、精神保健福祉手帳、療育手帳(愛の手帳)、またはスマートフォン向け障害者手帳アプリ「ミライロID」を提示すれば適用され、本人及び同一グループ全員の室料が半額になる(会員料金・シニア料金・学生割引との併用可能)。
沿革
1988年:福岡県福岡市にて初の店舗「二又瀬店」を開設。
1990年:ビルにテナントとして入居する形態である「ビルインタイプ」の最初の店舗、「三軒茶屋店」を東京都世田谷区に開設。
1991年:香港・九龍に海外進出第一号店をオープン。
1993年:郊外型大型店舗の第1号として、茨城県つくば市に「インモナコ店」を開設。
1997年:全てがビッグエコー専用の「ビル一棟型店舗」第1号として、「銀座数寄屋橋店」を東京都中央区に開設。
2001年:上海とタイに各地域初の店舗をオープン。
2005年:飲食店との複合店「浜松町駅前店」を東京都港区にて開設。
2012年:初の人気アーティストとのコラボルームを導入。
2015年:ビッグエコー公式アプリをリリース。
2018年:ビッグエコーが30周年を迎え、期間限定のコラボルームやコンセプトルームが多数設けられた旗艦店「渋谷センター街本店」を東京都渋谷区に開設。
2019年:全店舗にてテレワークプランを導入。「大人の上質な歌い場」をコンセプトにした新業態「VIGO銀座コリドー街店」を東京都中央区に開設。
2021年:自宅でビッグエコーの人気メニューが楽しめる「ビッグエコーデリバリー」「ビッグエコーテイクアウト」をスタート。
2022年:ビッグエコー公式アプリをリニューアル。
2023年:ビッグエコーが創立35周年を迎える。
脚注
- ^ “店舗検索”. 2023年5月21日閲覧。
- ^ “フード・ドリンク”. 2023年5月21日閲覧。
- ^ “カラオケのビッグエコーの様々なルーム”. 2023年5月21日閲覧。
- ^ “ビッグエコー公式アプリがリニューアル”. 2023年5月21日閲覧。
- ^ “ビッグエコーで障害者手帳ご優待サービス”. 2023年5月21日閲覧。
外部リンク
ビッグエコー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 01:15 UTC 版)
第一興商が展開するカラオケボックスのチェーン店。同社のカラオケ事業のメインブランドである。機種は全てDAMシリーズで統一されている。 料金体系は各店舗により異なる。一部店舗ではヒトカラ利用に対して割増料金を適用している。各店舗の詳細は公式サイト「店舗一覧」より参照のこと。 学生割引やシニア割引(60歳以上)のほか、提携割引制度があり、各種クレジットカードや会員証などの提示による割引、運転経歴証明書提示による免許返納者への割引などがある。詳細は公式サイト「提携ご優待サービス」を参照のこと。 2019年9月1日より、ビッグエコー全店で障害者割引サービスを開始した。障害者手帳(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳)の提示により、本人および同一グループ全員の室料が半額となる(会員料金、学生割引、シニア割引、フリータイム料金と併用可能)。障害者割引サービスはジャンカラ、カラオケ館 などでも導入しているが、割引率を大きくし割引適用人数も限定せず、同業他社との差別化を図っている。詳細は公式サイト「障害者手帳ご優待割引」を参照のこと。 店舗数は、2014年初頭にそれまで店舗数1位だった「カラオケ本舗 まねきねこ」を抜いて以降、日本最大となっている。第一興商は1990年代のカラオケボックス黎明期にも店舗数1位であったため、約20年ぶりの首位奪還となる。2016年9月には経営難に陥っていたシダックス・コミュニティーから、閉店した一部店舗を譲受した。 ビッグエコーでは、「club DAM MEMBERSHIP」の会員IDと電子マネー「楽天Edy」を一体化した会員証「BIG ECHO club DAM MEMBERSHIPカード」を発行している。発行手数料540円・年会費無料。直営・FC店問わず受付時に申込むと即時発行され、発行当日の利用から室料が20%割引となる。club DAM MEMBERSHIPへの登録完了には発行から2〜3週間かかるが、完了前でもほとんどのコンテンツを利用可能。また、クレジットカード機能付の「BIG ECHO club DAM MEMBERSHIPオリコカード」もある(以前はソニーファイナンスインターナショナルとも提携していたが解消した)。 ポイントサービス「BIG ECHOポイント」もあり、利用料金(室料+フード・ドリンク代金)100円毎に1ポイントが加算される。貯まったポイントに応じて利用料金の値引サービス(100〜2000ポイントで100ポイント単位で使用可・1ポイント5円で最大10000円)や、カタログギフトサービス(2011年3月1日開始、600・900・1200ポイントの3コースから申込可)が受けられる。 電子マネー機能付会員証としてはセブン-イレブンの「nanaco」や、ファミリーマート(旧・サークルKサンクス)の「+K Edy-楽天ポイントカード」と基本的に同じだが、こちらはビッグエコーでの支払いに本カード内蔵Edy以外の決済方法(現金・クレジットカード・おサイフケータイなど)を用いてもポイントが加算される。全日空のマイレージサービス「ANAマイレージクラブ」の「Edyマイルプラス」にも参加しており、本カードを提示してANAマイレージクラブカード内蔵(2017年7月4日以降は発行不可)もしくはモバイルAMCアプリを登録したおサイフケータイのEdyで支払うと、BIG ECHOポイントと同時に200円毎に2マイルが加算される。 かつては「来店回数ポイント(10回来店ごとに来店回数の2倍のポイントを加算・最大200ポイント)」および「誕生日ポイント(利用料金に応じたポイントが誕生日当日は通常の3倍、誕生月内は2倍加算・2倍加算は月内であれば何度でも可)」という2種類のボーナスポイントがあった一方で、利用料金の割引は5段階のみであった(200P→600円・500P→2000円・1000P→5000円・1500P→10000円・2000P→14000円)。しかし2010年7月1日付でポイント制度が改定され、先述の割引サービス変更とともにボーナスポイントは廃止された。また、かつては会員証を忘れた場合でも本人確認と会員データベース照会によって会員登録が確認できた場合にはポイント加算・値引サービスが受けられたが、制度改定によってできなくなった(室料20%割引は受けられる)。 2020年、コロナ対応としてテレワークサービスをカラオケとは別体系の料金で、全国500店舗で行っている。
※この「ビッグエコー」の解説は、「第一興商」の解説の一部です。
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