ビオスコープとは? わかりやすく解説

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ビオスコープ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/15 07:58 UTC 版)

ビオスコープ: Bioskop, Bioscop)は、1895年ドイツスクラダノフスキー兄弟ドイツ語版が開発した映画誕生期の映写機である。ビオスコープは二重投影機で、2本のフィルムを1コマずつ交互に映写する仕組みを持つ。1895年11月1日にベルリンの劇場ヴィンター・ガルテンドイツ語版で初公開されたが、これはヨーロッパで最初の商業映画上映と見なされている。しかし、ビオスコープは複雑な機構であるため広く普及するには至らず、1897年4月以後に上映が行われることはなかった。


注釈

  1. ^ ヴィンター・ガルテンは元々、ツェントラール・ホテルの建物内にある室内庭園だったが、1886年からそこでバラエティ・ショーを上演し、1930年代頃までベルリンを代表する興行場であり続けた[11]
  2. ^ 1885年に開発された主な映画装置には、リュミエール兄弟のシネマトグラフを始め、ウィリアム・K・L・ディクソンとレイサム兄弟のパントプティコン英語版トーマス・アーマットチャールズ・フランシス・ジェンキンス英語版ファントスコープ英語版バート・エイカーズ英語版のキネオプティコンなどがある[28]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m Rossell, Deac. “Max Skladanowsky”. Who's Who of Victorian Cinema. 2021年4月15日閲覧。
  2. ^ a b c d グローネマイヤー 2004, p. 18.
  3. ^ a b c d e f ツェーラム 1977, p. 188.
  4. ^ a b Skladanowskys Bioskop”. Film museum Potsdam. 2014年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月15日閲覧。
  5. ^ a b c d ハーニッシュ 1995, pp. 20–21.
  6. ^ a b c グローネマイヤー 2004, p. 17.
  7. ^ a b ツェーラム 1977, pp. 24, 187.
  8. ^ a b ハーニッシュ 1995, pp. 23–25.
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m Barber, Stephen (2010年10月11日). “The Skladanowsky Brothers: The Devil Knows”. Senses of Cinema. 2021年4月15日閲覧。
  10. ^ Vorrichtung zum intermittierenden Vorwärtsbewegen des Bildbandes für photographische Serien-Apparate und Bioscope.- Patenturkunde Nr. 88599 vom 1. November 1895”. Deutsche Digitale Bibliothek. 2021年4月19日閲覧。
  11. ^ a b c d ハーニッシュ 1995, pp. 15–17.
  12. ^ a b When the Movies Began...”. Who's Who of Victorian Cinema. 2021年4月16日閲覧。
  13. ^ a b ハーニッシュ 1995, pp. 18, 30–31.
  14. ^ a b c サドゥール 1992, p. 271.
  15. ^ a b ハーニッシュ 1995, p. 33.
  16. ^ a b c ハーニッシュ 1995, p. 34.
  17. ^ ハーニッシュ 1995, pp. 35–36.
  18. ^ a b ハーニッシュ 1995, pp. 38–39.
  19. ^ ツェーラム 1977, pp. 192, 195.
  20. ^ 世界の映画作家 1977, p. 159.
  21. ^ Rossell, Deac. “Vilhelm Pacht”. Who's Who of Victorian Cinema. 2021年4月17日閲覧。
  22. ^ a b 世界の映画作家 1977, pp. 161–162.
  23. ^ a b ハーニッシュ 1995, p. 44.
  24. ^ Komische Begegnungen im Tiergarten zu Stockholm (1896)”. Startsida Filmarkivet.se. 2021年4月17日閲覧。
  25. ^ a b ハーニッシュ 1995, pp. 45–47.
  26. ^ ツェーラム 1977, p. 214.
  27. ^ a b グローネマイヤー 2004, pp. 2, 19.
  28. ^ サドゥール 1992, pp. 249, 256, 264.
  29. ^ 世界映画大事典 2008, p. 137.
  30. ^ a b 山下慧、井上健一、松崎健夫 『現代映画用語事典』キネマ旬報社、2012年5月、23頁。 
  31. ^ a b ツェーラム 1977, p. 189.
  32. ^ 世界映画大事典 2008, p. 435.
  33. ^ サドゥール 1992, p. 272.
  34. ^ ツェーラム 1977, p. 19.
  35. ^ 世界の映画作家 1977, p. 10.


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