バンド‐こうぞう〔‐コウザウ〕【バンド構造】
バンド構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/16 09:56 UTC 版)
バンド構造(バンドこうぞう、英: band structure)は、以下の2通りの使われ方がある。
- 1 バンド構造とは
- 2 バンド構造の概要
- 3 その他のバンド構造
バンド構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/06 14:46 UTC 版)
「キャリア生成と再結合」の記事における「バンド構造」の解説
半導体材料はその他の固体と同様に、結晶特性によって決まるバンド構造を持つ。各エネルギー状態を電子が占有する確率は、フェルミ準位(または化学ポテンシャル)と温度で決まるフェルミ分布で記述される。ドープされていない半導体では、フェルミ準位はバンドギャップの真ん中に位置する。絶対零度では、全ての電子はフェルミ準位以下のエネルギーを持つ。有限温度の場合、エネルギー準位は近似的にボルツマン分布に従って占有される。価電子帯はほぼ完全に占有されており、伝導帯はほぼ完全に空になっている。価電子帯の電子は動けず、電流として流れることができない。 価電子帯の電子が伝導帯に遷移するために十分なエネルギーを得た場合、ほとんど空の伝導帯を自由に流れることができる。さらにそのとき正孔も生成し、電荷をもつ物理的な粒子のように動くことができる。キャリア生成は、電子がエネルギーを得て価電子帯から伝導帯へ遷移することで起きる。一方で再結合は伝導帯の電子が価電子帯へ遷移することでエネルギーを失い、正孔のエネルギー状態を再び占有することで起きる。 熱平衡にある材料では生成と再結合は均衡がとれており、電荷キャリア密度は一定のままである。平衡キャリア密度は、熱力学と統計力学によって予言される。
※この「バンド構造」の解説は、「キャリア生成と再結合」の解説の一部です。
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