バランス麻酔とは? わかりやすく解説

バランス麻酔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 08:58 UTC 版)

全身麻酔」の記事における「バランス麻酔」の解説

全身麻酔の3要素として、鎮痛鎮静筋弛緩(有害反射抑制含めると4要素)があげられる。かつて用いられていたエーテルのような麻酔薬では、単一薬物で3要素満たしているように考えられてきた。このため麻酔深度という一言麻酔レベル表現されてきた。 しかし、現在の全身麻酔薬導入覚醒速い一方麻酔要素いずれか持たないか、持っていても弱いことが多い。したがって単一全身麻酔の3要素満たすことは現実的ではない。さらに、深いレベル鎮静によって手術侵襲対す循環系亢進抑制されていても、サイトカインカテコラミンなどで表される神経内分泌反応抑制できないこと判明している。そこで、現在は3要素それぞれ至適レベルになるよう鎮静鎮痛筋弛緩薬投与するバランス麻酔が主流になっている。なお、硬膜外麻酔などの神経ブロック併用することによって強力な鎮痛筋弛緩を得ることも可能であることから、薬物だけではなく局所麻酔法を併用することもバランス麻酔に含まれている。なお、麻酔薬併用する場合には薬物相互作用考慮する必要がある揮発性麻酔薬亜酸化窒素併用する場合にはMAC相加的であるが、異な受容体作用する薬物併用時、たとえばプロポフォールオピオイドなどにおいては相乗的に働く。

※この「バランス麻酔」の解説は、「全身麻酔」の解説の一部です。
「バランス麻酔」を含む「全身麻酔」の記事については、「全身麻酔」の概要を参照ください。

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