はく‐ちょう〔‐チヤウ〕【白張/白丁】
はくちょう〔ハクテウ〕
昭和54年(1979)2月に打ち上げられた日本初のX線天文衛星CORSA-b(コルサビー)の愛称。東京大学宇宙航空研究所(後の宇宙科学研究所、現JAXA(ジャクサ))が開発。名称は強力なX線天体白鳥座X-1に由来する。超軟X線から硬X線までを観測し、すだれコリメーターによって新たに八つのX線バースターを発見。ほかの主な成果として、X線パルサーの異常な周期変化や白鳥座X-1のX線強度の時間変動が挙げられる。昭和60年(1985)4月に運用完了。
はくちょう〔ハクテウ〕
はく‐ちょう〔‐テウ〕【白鳥】
読み方:はくちょう
カモ科ハクチョウ属の鳥の総称。大形の水鳥で、くびが長く、水底などの水草を食べる。日本に冬鳥として渡来するオオハクチョウとコハクチョウは全身白色で、夏には北アメリカ・ユーラシア北部に渡り繁殖。スワン。しらとり。《季 冬》「—といふ一巨花を水に置く/草田男」
はくちょう〔ハクテウ〕【白鳥】
白丁
白張
白鳥
鵠
ハクチョウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/05 14:56 UTC 版)
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ハクチョウ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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属と種 | |||||||||||||||||||||
ハクチョウ(白鳥、swan)とは、カモ科の7種の水鳥の総称。シベリアやオホーツク海沿岸で繁殖し、冬季は温暖な日本などへの渡りをおこない越冬する大型の渡り鳥である。
現生の空を飛ぶ鳥の中では最大級の重量を有している。
おとなしいイメージもあるが、子育て中の野生個体は警戒心が強くなっており、雛を捕まえようとした人間を追い払う例も報告されている。
日本語のハクチョウは、文字通り「白い鳥」という意味だが、名称に反してハクチョウ属には「黒い鳥」である「コクチョウ」も存在する。
寿命は野生で最長20年ほど、飼育状態では20年から30年ほどである。
日本におけるハクチョウ
現在は「白鳥」という漢名が一般的だが、「くぐい(鵠)」の古称をもち、「日本書紀」垂仁天皇の条などに記載がある。ヤマトタケルは、死後に白鳥になったという伝承があり、日本では古くから親しまれている鳥である。
「優雅に泳ぐ白鳥も水面下では激しく足を動かしている」というフレーズが、漫画『巨人の星』の作中で登場人物の台詞として語られたことから有名になっているが、これは原作者の梶原一騎による創作であり、実際にはそれほど激しく足を動かしているわけではない。実際には、尻にある尾腺から分泌される油を羽繕いで羽に塗りつけ、撥水性を持たせている。これによって羽毛の間に水が浸入せず、浮力を得られる仕組みになっている。
餌付けされていない野生の白鳥は、マコモの茎や根、稲の落穂や水中の藻等を、水と一緒にすくいながら食べる。
地域
日本にはオオハクチョウとコハクチョウが越冬のために渡ってきて、北海道や本州の湖沼、河川等で過ごす。晩秋から初冬に渡来し、春には飛去する。青森県・島根県・東京都千代田区・新潟県新潟市・阿賀野市の県鳥および区鳥・市鳥である。
北海道で主に見られるのは、オホーツク地方、函館地方に小樽周辺(余市など)である。

青森県東津軽郡平内町浅所海岸のハクチョウは、「小湊のハクチョウおよびその渡来地」として国の特別天然記念物に指定されている。
新潟県阿賀野市の瓢湖はハクチョウの飛来により2008年にラムサール条約に登録されている。新潟には他に福島潟・五十公野公園のます潟・佐潟・三条市下田などにハクチョウが多く飛来している。
埼玉県川島町は都心近郊ながら人為的撹乱の比較的少ない豊かな水場環境が残されていることから、毎年多くのコハクチョウが飛来、越冬する。都心から1時間弱で訪れることができるエリアにありながら、自然に近い河川環境のなかで、見物客が至近距離から白鳥に餌やりをしたり、写真撮影をしたりして自由に楽しめる貴重な観光スポットになっている。都市公園の池や皇居のお堀とは異なり、自然環境における野生に近い生態を観察できることから、写真愛好家などが多く訪れており、都心近郊にある「白鳥の町」として知られている。川辺だけでなく、河川敷の内外にある刈り取り後の田んぼや小麦畑で、穀物の種などを啄んでいる姿も観察できる。多い年には、50羽ほど飛来することもある。

川島町に飛来するコハクチョウの群れは、広大な河川敷と浅瀬の多い河川で、野生に近い生活を送っているが、来訪者が多いことから人間に慣れており、餌やりをしに来た見物客が持参したパンや菓子類の袋の音を聞きつけると、マガモなど他の渡り鳥といっしょに、一斉に、岸辺に向かって殺到する。見物客から餌をもらうと、我先にと、猛烈な勢いで食らいつく。“コハクチョウ”とはいえ、成鳥は巨体であり、立ち上がって岸辺に接近し、長い首を伸ばして詰め寄られると、けっこうな迫力がある。至近距離で大きな羽を広げてアピールされると、怖く感じるほどである。羽撃きの力も強いので、給餌の際には注意を要する。
各地の公園の池に周年いるハクチョウは、コブハクチョウ。元ヨーロッパを中心に生息していたものを飼育したものや、半野生化したものである。
ギャラリー
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印西市のハクチョウ
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二羽のハクチョウ
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陸に上がり草を食べるハクチョウ
文化
- レダと白鳥 -ギリシア神話の主神ゼウスが白鳥に変身しレダを誘惑したというエピソードと、それを題材にした芸術作品群。
- はくちょう座 -上記のギリシア神話を由来とする。
- 白鳥の湖
- みにくいアヒルの子 - アンデルセンによるハクチョウを題材にした童話。
- 白鳥調べ(スワン・アッピング) - 白鳥は全てイギリス王室の管理下であったことから、個体識別用の足輪を付ける作業が行われる[1]。
脚注
- ^ “英テムズ川で「女王の白鳥」の調査始まる、伝統の年中行事”. Reuters (2018年7月17日). 2022年12月15日閲覧。
関連項目
- 列車
- 特急『白鳥』・『スーパー白鳥』 - 2016年まで運行されていた青函連絡特急。
- 特急『白鳥』 - 2001年まで大阪-青森間で運行されていた特急列車。
外部リンク
- 冬の使者ハクチョウが新潟・瓢湖に集結 - YouTube(朝日新聞社提供、2017年9月7日公開)
ハクチョウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/18 07:27 UTC 版)
「常盤公園 (宇部市)」の記事における「ハクチョウ」の解説
ときわ公園が総合公園として開園した最初期のころから同園のシンボルでありつづけ、公園のみならず宇部市そのもののシンボルとしても認知されていたが、2011年(平成23年)2月6日に園内で発生した高病原性鳥インフルエンザの感染拡大防止のため、園内の全てのハクチョウが殺処分となった。詳細は「常盤公園の高病原性鳥インフルエンザ」を参照
※この「ハクチョウ」の解説は、「常盤公園 (宇部市)」の解説の一部です。
「ハクチョウ」を含む「常盤公園 (宇部市)」の記事については、「常盤公園 (宇部市)」の概要を参照ください。
ハクチョウ
「ハクチョウ」の例文・使い方・用例・文例
- ある点においてカモとハクチョウの中間の南米産の大型の白い鳥
- 大人のハクチョウの雄
- 一般的な旧世界産のハクチョウで、ホーホー鳴く声で知られる
- 新・旧世界のツンドラ地方で巣造りするハクチョウ
- 柔らかい口笛の鳴き声を持つ北米産のツンドラハクチョウ亜種
- ユーラシアに産するコハクチョウの亜種
- 響き渡る鳴き声を持つ北米西部産の真っ白な大型野生ハクチョウ
- 黒い羽毛と赤いくちばしを持つ大型のオーストラリア産のハクチョウ
- ハクチョウの首を思わせる細いアーチを描いた花の柱を持つキクノチェス属のいくつかのランのどれか
- ハクチョウという鳥
- ハクチョウソウという植物
- ハクチョウのページへのリンク