青梗菜
読み方:チンゲンサイ(chingensai)
青梗菜
読み方:チンゲンサイ(chingensai)
チンゲンサイ
食品名(100g当たり) | 廃棄率(%) | エネルギー(kcal) | 水分(g) | たんぱく質(g) | 脂質(g) | 炭水化物(g) | 灰分(g) |
野菜類-野菜類/チンゲンサイ/葉、生 | |||||||
野菜類-野菜類/チンゲンサイ/葉、ゆで |
チンゲンサイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/30 06:16 UTC 版)
チンゲンサイ | |||||||||||||||||||||||||||
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タイサイ
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Brassica rapa L. var. chinensis (L.) Kitam.[1] | |||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
タイサイ[1] | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Qing geng cai Green pak choi |
100 gあたりの栄養価 | |
---|---|
エネルギー | 55 kJ (13 kcal) |
2.18 g | |
糖類 | 1.18 g |
食物繊維 | 1 g |
0.2 g | |
飽和脂肪酸 | 0.027 g |
一価不飽和 | 0.015 g |
多価不飽和 | 0.096 g |
1.5 g | |
ビタミン | |
ビタミンA相当量 |
(28%) 223 µg(25%) 2681 µg40 µg |
チアミン (B1) |
(3%) 0.04 mg |
リボフラビン (B2) |
(6%) 0.07 mg |
ナイアシン (B3) |
(3%) 0.5 mg |
パントテン酸 (B5) |
(2%) 0.088 mg |
ビタミンB6 |
(15%) 0.194 mg |
葉酸 (B9) |
(17%) 66 µg |
ビタミンB12 |
(0%) 0 µg |
コリン |
(1%) 6.4 mg |
ビタミンC |
(54%) 45 mg |
ビタミンD |
(0%) 0 IU |
ビタミンE |
(1%) 0.09 mg |
ビタミンK |
(43%) 45.5 µg |
ミネラル | |
ナトリウム |
(4%) 65 mg |
カリウム |
(5%) 252 mg |
カルシウム |
(11%) 105 mg |
マグネシウム |
(5%) 19 mg |
リン |
(5%) 37 mg |
鉄分 |
(6%) 0.8 mg |
亜鉛 |
(2%) 0.19 mg |
マンガン |
(8%) 0.159 mg |
セレン |
(1%) 0.5 µg |
他の成分 | |
水分 | 95.32 g |
| |
%はアメリカ合衆国における 成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。 出典: USDA栄養データベース |
項目 | 分量(g) |
---|---|
脂肪 | 0.2 |
飽和脂肪酸 | 0.027 |
16:0(パルミチン酸) | 0.024 |
一価不飽和脂肪酸 | 0.015 |
18:1(オレイン酸) | 0.015 |
多価不飽和脂肪酸 | 0.096 |
18:2(リノール酸) | 0.042 |
18:3(α-リノレン酸) | 0.055 |
チンゲンサイ(青梗菜[4]、チンゴンツァイ[5]、学名:Brassica rapa var. chinensis)は、アブラナ科アブラナ属の青菜系の野菜で、中華料理の代表的な野菜の一つ。
名称
日本語
本来の和名はタイサイ(体菜)である。タイサイの中で特に白軸の部分はパクチョイ(白菜)とも呼称されている[6]。チンゲンサイが日本へ入ってきたのは日中国交回復(1972年)以降である[7]。
本稿のチンゲンサイは中国由来で、そのまま日本の漢字に転写すると青梗菜となり、または青梗白菜という[5]。
日本では軸が緑色のものは「青軸パクチョイ・青梗パクチョイ・チンゲンツァイ」などと呼んでいたが、農林水産省により名称が統一され、葉柄が緑のものを「チンゲンサイ」、葉柄が白のものを単に「パクチョイ」と呼ぶようになった[8]。チンゲンサイの漢字表記は「青梗菜」で梗はしんの堅い茎のことをいう [9]。
中国語
中国語では法律により規定された名前を持たず、チンゲンサイの漢字表記はいまでも統一されていない。常用のものとしては青菜・上海白菜・蘇州青・青江菜・油白菜・小白菜などがある。
中国ではハクサイのなかまの一種とされるが、葉軸が薄い緑色をしているので、軸が白いものは「白菜」(パクチョイ)と呼び、中国では一般的に使われている[10]。なお、同じ「白菜」という漢字で書く「しろ菜(しろな)」は山東菜の別名であり、同じアブラナ科でも別の植物である[11]。
英語
英語圏においては「白菜」の広東語方言発音から「パクチョイ」(Pak choy)という呼称が確立していた。中国では一般に「小白菜」(シャオバイツァイ)と呼ばれ、中国東北部では「油菜」(ヨウツァイ)と呼ばれている[12]。
歴史
中国野菜の中でも日本で身近な野菜の1つとなっている。
原産地は中国華中地方[4]。日本に最も広まった中国野菜の1つで[4]、日本には日中国交回復後の1972年以降に入ってきたと言われる。日本では千葉県の柏市で先駆けて栽培された。経緯としては柏市の老舗中華料理店の知味斎が種を日本に持ち込み、地元農家の西川氏らと栽培法を確立した[13]。近年長さ15センチメートル程度に品種改良された小型品種「ミニチンゲンサイ」も、葉1枚丸ごと料理に入れられる利便さから人気がある[4]。
特徴
アブラナ科のハクサイのなかまで、軸の下の方が厚みがあってしっかりしているのが特徴[4]。結球することはなく、帯緑色で肉厚の葉柄がきつく重なり合って、葉先のほうは開いている[5]。草丈は25cm前後になり、葉は濃緑色で光沢があり近円形である[8]。
中国では、ハクサイのなかまを大別して、中国北方でつくられる「大白菜」(結球・半結球する)と、南方でつくられる「小白菜」(小型で結球しない)に分けられ、チンゲンサイは「小白菜」の一種とされる[10][5]。中国には各地に分化した品種があり周年で栽培されている[8]。
生育期間が40日から50日と短いうえ、気温の変化に比較的強いことから、日本国内では静岡県、長野県、埼玉県などの主産地におけるハウス栽培の活用により、1年中市場に出回っている[7]。
栽培
春から秋まで栽培することができる野菜で、ハウス栽培では一年中栽培されているが、露地ものは一般に初秋に種をまいて晩秋から収穫が行われる[14][15]。種をまいたら間引きながら大きく育て、株ごと収穫する[15]。栽培適温は15 - 22℃、発芽適温は15 - 25℃ほどで[16]、乾燥を嫌う性質であるが[14]、病気や暑さには比較的強いほうで[16]、特に夏場は水切れを起こさないように管理する必要がある[15]。一般的なチンゲンサイでは種まきから収穫まで40 - 50日を要するが、小型のミニチンゲンサイでは種まきから20 - 30日で収穫を迎えられる[16]。ミニチンゲンサイは中型以上のプランター(コンテナ)栽培にも向いている[15]。寒冷地を除き、春と秋に種まきをして、一般地であれば夏から冬まで収穫可能であるが、春まきの場合では「とう」[注 1]が立ちやすい[6][16]。連作障害があり、同じ畑では栽培するには、同じアブラナ科野菜を1 - 2年は育てていない必要がある[14][16]。
土壌はpH6.0 - 6.5が適切だが、乾燥土壌だと生育が悪くなるため、堆肥をたくさん入れて腐植質を高めた土壌に、高さ10センチメートル (cm) ほどの畝をつくる[18]。点まきの場合は株間5 - 15 cmをとり、1箇所に4 - 5粒ずつチンゲンサイの種をまく[18]。畝にすじまきする場合は、約1 cm間隔で種をまく[5]。種まきから1週間で発芽してきたら本葉が揃うまでの間は、間引きしながら育てていく[注 2]。発芽が揃ったら3 cm間隔で1度目の間引き、本葉が2 - 3枚のときに6 cm間隔、5 - 6枚になったら株間を10 - 15 cmに空けるように間引きを行い、様子を見て土寄せや追肥を行う[16]。点まきしたものは、3回に分けて、最終的に1か所に1本になるように間引きする[18]。育苗する場合は、ポットで苗を育成して、夏場の雑草予防にマルチングした畝に約20 cm間隔で定植する[6]。追肥はおよそ2週間ごとに行い、株のまわりに鶏糞やぼかし肥を与えていく[15]。1アール (100平方メートル)で196キログラム (kg) ほど収穫することができる[19]。
収穫は大きさを見て行い、チンゲンサイの草丈が20 - 25 cm(ミニチンゲンサイは10 - 15 cm)ぐらい、株元の直径が4 - 6 cmほどになったら収穫適期となる[20]。株を早めに収穫すると、やわらかくて食間がよいものができ、葉が冬の霜に1 - 2度あたると、うまみが増す[18]。
アブラムシやコナガ、アオムシ、ヨトウムシなどの病害虫がつきやすく、種まき直後からトンネル栽培[注 3]や防虫ネットをかけて予防する[6][16]。また、コンパニオンプランツとしてキク科のシュンギクを一緒に植えておくと、害虫を忌避する効果が期待できる[6]。
利用
主に葉と葉軸の部分を食用に利用する。葉は緑色、肉厚な軸の部分は淡緑色をしており、シャキシャキした食感でやわらかく歯切れが良い[4]。 野菜としての旬は、冬場の10月 - 4月、露地ものにおいては秋(9月 - 1月)が旬とされている[4]。食材として、葉の緑色が濃く、葉脈がハッキリしていて全体に張りがあるもの、軸の下の方も瑞々しくて肉厚がしっかりしているものが市場価値の高い良品とされる[7][4]。
調理
味は淡泊でアクが少なく、加熱しても煮崩れしないため、炒め物のほかに、スープや煮込み料理、お浸し、和え物など和食・洋食・中華料理を問わず幅広く用いられる[4][5]。
調理過程の下ごしらえでは、炒め物で使用するときは火が通りやすいように、葉と茎の部分を別々に切り分けて時間差で使われ、葉はざく切り、茎は縦に細切りするとよいとされる[4][16]。茹でるときは、塩少々とともに食用油を加えると、水っぽい食感の防止につなげられる[7]。同様の理由で、フライパンなどでチンゲンサイをさっと炒めた後、少量の熱湯を注いで蒸気で火を通す炒め蒸しの手法もある[10]。炒め物などの場合、株元を先に炒め蒸しにし、一度取り出して他の具材を炒めた後に、最後に株元を戻し入れると、火の通り具合が揃ったほどよい炒め物に仕上がる[10]。
保存
高温や乾燥には弱く、鮮度が失われると、風味、栄養ともに損なわれるため早めに消費する[7]。余ったチンゲンサイを保存する場合は、湿らせたキッチンペーパー類で包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で立てて冷蔵するのがよいと言われている[7][4]。
栄養価
チンゲンサイは緑黄色野菜で[7]、主な栄養素は、ビタミンC、β-カロテンが多く、カルシウム、カリウム、鉄分、リン、食物繊維などもバランス良く含む[4][16]。カロリーが低いのも特徴である[16]。特にβ-カロテンが豊富で、可食部100グラム (g) あたり約1800 - 2000マイクログラム (μg)もあり、ピーマンの約6倍ある[7][5]。カロテンは体内でビタミンAに変化し、ビタミンCと相まって抗酸化作用や、免疫力の活性化に期待できる[7][4]。ミネラルの中では、カルシウムが比較的豊富に含まれている[5]。ミズナやコマツナ等と並び、カルシウム摂取に効果的な野菜の代表例としてしばしば挙げられる[22]。
またチンゲンサイの栄養素は、加熱しても損失が少ないことも特徴である[4]。油との相性も良いことから、炒め物にすると脂溶性のカロテンの吸収率が高くなる[5]。
漢方・薬効
熱さましや胸やけに効果があるとされ、胃がムカムカする時に最適である。
脚注
注釈
出典
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Brassica rapa L. var. chinensis (L.) Kitam.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年10月11日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Brassica rapa L. subsp. chinensis (L.) Hanelt”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年10月11日閲覧。
- ^ USDA National Nutrient Database
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 33.
- ^ a b c d e f g h i 講談社編 2013, p. 170.
- ^ a b c d e 金子美登 2012, p. 127.
- ^ a b c d e f g h i 主婦の友社編 2011, p. 128.
- ^ a b c 加藤俊介. “中国野菜の栽培と利用”. 牧草と園芸 第32巻第5号. 雪印種苗. 2022年2月5日閲覧。
- ^ 梗コウ
- ^ a b c d 主婦の友社編 2011, p. 129.
- ^ しろ菜・はくさい菜(しろな・はくさいな)(野菜ナビ)
- ^ チンゲンサイ(野菜ナビ)
- ^ “やさい通信” (PDF). 柏市役所 (2017年3月1日). 2019年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月27日閲覧。
- ^ a b c 主婦の友社編 2011, p. 130.
- ^ a b c d e 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 239.
- ^ a b c d e f g h i j 藤田智監修 NHK出版編 2019, p. 158.
- ^ 藤田智監修 NHK出版編 2019, p. 250.
- ^ a b c d e 主婦の友社編 2011, p. 131.
- ^ “作物統計調査 作況調査(野菜) 確報 平成29年産野菜生産出荷統計野菜調査 3 都道府県別の作付面積、10a当たり収量、収穫量及び出荷量 ちんげんさい | 統計表・グラフ表示”. 政府統計の総合窓口. 2021年2月5日閲覧。
- ^ “チンゲンサイ | 基本の育て方と本格的な栽培のコツ | AGRI PICK”. 農業・ガーデニング・園芸・家庭菜園マガジン[AGRI PICK]. 2021年2月5日閲覧。
- ^ 藤田智監修 NHK出版編 2019, p. 251.
- ^ “健康をつくる野菜の栄養”. 公益社団法人長野県栄養士会. 2021年11月21日閲覧。
参考文献
- 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編『かしこく選ぶ・おいしく食べる 野菜まるごと事典』成美堂出版、2012年7月10日、33頁。ISBN 978-4-415-30997-2。
- 金子美登『有機・無農薬でできる野菜づくり大事典』成美堂出版、2012年4月1日、158頁。ISBN 978-4-415-30998-9。
- 講談社編『からだにやさしい旬の食材 野菜の本』講談社、2013年5月13日、56 - 63頁。ISBN 978-4-06-218342-0。
- 主婦の友社編『野菜まるごと大図鑑』主婦の友社、2011年2月20日、128 - 131頁。ISBN 978-4-07-273608-1。
- 藤田智監修 NHK出版編『NHK趣味の園芸 やさいの時間 藤田智の新・野菜づくり大全』NHK出版〈生活実用シリーズ〉、2019年3月20日、158頁。ISBN 978-4-14-199277-6。
関連項目
鎮元斎
鎮元斎 プロフィール
鎮 元斎(ちん げんさい、Chin Gentsai)は、SNKの対戦型格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズに登場する架空の人物。
概要
初登場は『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(以下『KOF』と表記)の第1作目である『KOF'94』(以下『'94』と表記)。サイコソルジャーチームのチームメイトとして登場したKOFオリジナルキャラクターである。
中国の山に囲まれた奥地に「鎮元大仙」[1]という庵を構える仙人。シリーズ登場キャラクター内では最高齢の89歳。中国拳法に精通しており、自身は酒[注 1]の入った紐付きの瓢箪の水筒を片手に酔拳を使いこなす。気の良い好々爺然とした人物像である。「お迎え」はまだまだ先の模様で、『KOF'96』(以下『'96』と表記)のエンディングでは、「一休みする」と言った直後に吸っていた煙管を落として動かなくなるという所作を見せるが、言葉通り一休みで寝ていただけだった。
超能力を持つ戦士・サイコソルジャーである麻宮アテナや椎拳崇、超能力の資質がある包を拳法の弟子にしている。自身は超能力は一切使えないが、悪人に対して「邪悪な気」を感じ取る能力があり、作中で超能力に一番造詣がある。
家族は、妻(鎮は「バアさん」と呼んでいる)、『ザ・キング・オブ・ファイターズ京』(PlayStation版)で登場した孫娘のレイレンがいる。
『'94』での餓狼伝説チームに対する勝利メッセージによるとタン・フー・ルーは知人。また、家庭用『KOF XI』ではタンが追加キャラクターとして登場しているが、鎮自身は続編の『KOF XII』(以下『XII』と表記)で復帰し、シリーズ本編初の3D作品『KOF XIV』(以下『XIV』と表記)では鎮とタンが同時に登場する。
服装は『KOF'98』(以下『'98』と表記)以前と『XII』および『KOF XIII』(以下『XIII』と表記)では緑色のチョッキと白のズボンを着用していて、『KOF'99』(以下『'99』と表記)から『KOF2002』(以下『2002』と表記)までと『XIV』では緑色の長袖の拳法着を着用している。後者は妻の手作りと語っており、お気に入りの様子。いずれの服装でも緑色の帽子を被り、片方は穴が開いている靴を履いている。
『KOF'97』(以下『'97』と表記)まではアテナと拳崇が心技体ともに正しく成長していることを喜んでいたが、『'99』での包の登場以降、拳崇の「龍の気」によって安定しない拳崇と包の超能力を案じている。
また、『KOF2003』(以下『2003』と表記)では自身や修行で出場できない拳崇、そして包の代わりにK'たちにKOFに出場して裏を探ることを依頼する。その中でオロチなどの存在に対抗するため団結しなければならないのに、依然反目している草薙京と八神庵に苦言を呈している。なお、アテナは「女子高生チーム」としてKOFに出場している。
『XIII』ではメル友のクーラ・ダイアモンドにK'たちとエントリーするよう、大量のアイスの宅配を条件に依頼する。
『'99』から、「老い先短いので世界の食べ物を味わっておきたい[3][4]」という理由で好きな食べ物が大量に増加しており、あまりの多さに『KOF2001』(以下『2001』と表記)からはいくつかを残して端折られている。
パンダが嫌いな理由は「可愛い外見とは裏腹に獰猛だから[5]」。『KOF2000』(以下『2000』と表記)での彼のアナザーストライカーはパンダの「白湯」になっている。
技の解説
どの技も非常に癖が強く、トリッキーな戦法を得意とする。必殺技も高性能なものが揃っているがリーチが短く、上級者向けのキャラクターである。
『XII』以降は技の性能が一変し、正統派の酔拳を使用するようになった。
通常技
技名が公表されている『'94』 - 『'96』の名称のみ記載[6][7][8]。
操作 | 立ち(近距離) | 立ち(遠距離) | しゃがみ | 垂直ジャンプ | 前方ジャンプ | 後方ジャンプ |
---|---|---|---|---|---|---|
弱パンチ | 掌背 | 掌指 | 座掌心 | 掌落 | 掌側 | |
強パンチ | 掌心 | 掌尖心 | 『'95』以前:落園掌 『'96』:伸背奇襲 |
拍心 | 蓮掌法 | |
弱キック | 踹脚 | 『'95』以前:舅踹脚 『'96』:酔踏脚 |
前掃腿 | 『'95』以前:蹬脚 『'96』:脚尖踢 |
脚尖踢 | |
強キック | 蓮廻蹴 | 旋廻蹴 | 『'95』以前:転舅廻蹴 『'96』:撲地崩腿 |
『'95』以前:廻擺蹴 『'96』:俯身酔勢 |
『'95』以前:飛舅廻蹴 『'96』:俯身酔勢 | |
攻撃避け | 曹国舅の型 | - | ||||
カウンター | 瓢箪砕 | |||||
ふっ飛ばし攻撃 | 権錘離の型 | 『'94』:飛舅廻蹴 『'95』以降:仰身後腿勢の型 | ||||
ダッシュ | 前倒身体 | - | ||||
バックステップ | 後倒身体 |
通常投げ
- 強飲酒(ごういんしゅ)
- 相手に無理矢理、酒[注 2]を飲ませる技。飲ませられている側はレバー操作とボタン連打によって、ダメージを軽減できる。
- 逆脚投げ(ぎゃくあしなげ)
- 相手を投げ飛ばす技。
- 崩撃(ほうげき)
- 『XII』で「強飲酒」の代わりに追加された通常投げ。掴んだ相手に両手での掌底を叩き込んで吹き飛ばす。
特殊技
- 烏龍絞柱(うーろんこうちゅう)
- 『XII』での必殺技が『XIII』で特殊技に移行したもの。低く跳躍しつつの浴びせ蹴り。
必殺技
- 瓢箪撃(ひょうたんげき)
- 紐を握りつつ、持っている瓢箪を相手に向かって投げ付ける。弱ボタンは1回、強ボタンは2回攻撃を繰り出す。『XI』以前の出演作で使用可能。
- 回転的空突拳(かいてんてきくうとつけん)
- 地面を転がり前進した後、拳で攻撃する。『XII』を除く出演作の全てで使用可能。『2001』、『2002』は「酔杯靠」(後述)が1回以上必要。
- 鬼酔酒(きすいしゅ)
- 酒を口に含み、霧状に吐き出す対空技。『'94』と『'98』のみ使用する。
- 柳燐蓬莱(りゅうりんほうらい)
- 横ひねりを入れ、緩い放物線を描いて飛ぶ打撃技。強ボタンで出すとふらつく様な体当たりから始まる。弱は対空技になる。初出は『'95』。『2001』、『2002』は「酔杯靠」(後述)が1回以上必要。
- 酔管巻翁(すいかんかんおう)
- 悪酔いしたように、その場でふら付く。『'96』 - 『2000』で使用する。「回転的空突拳」か、「蝶襲鯥魚」に派生するほか、追加入力でニュートラルに戻ることもできる。
- 蝶襲鯥魚(ちょうしゅうりくぎょ)
- 前方にうつ伏せで飛び掛る。『'96』 - 『2000』で使用する。
- 望月酔(ほうげつすい)
- その場で仰向けに寝転がる。初出は『'96』。「回転的空突拳」、「龍蛇反𨂃」、「鯉魚反𨂃」、「仰穿腿」に派生する。
- 龍蛇反𨂃(ろうじゃはんほう)
- 前方に仰向けで飛び掛る。初出は『'96』。
- 鯉魚反𨂃(りぎょはんほう)
- 後退しつつ、足で蹴り上げる。初出は『'96』。
- 仰穿腿(ぎょうせんたい)
- それまでの「望月酔」からの起き上がりに攻撃判定がついた物。初出は『2002』。
- 酔杯靠(すいはいこう)
- 相手に背中を向けながら酒を飲む。初出は『'99』。この技を成立させると「噴炎口」、「轟炎招来・改」(『2002』以降は3回必要)、「回転的空突拳」(『2001』以降)、「柳憐蓬莱」(『2001』以降)の飲酒状態専用技を出すことができる。『2001』までは1回の飲酒につき、1度しか専用技を出せないが、『2002』以降は飲んだ回数をストックできるようになり、飲んだ回数分だけ専用技を使用可能。
- 噴炎口(ふんえんこう)
- 軽く火を噴く。初出は『'99』。「鬼酔酒」の強化版とも、「轟欄炎炮」の弱化版ともいえる。「酔杯靠」が1回必要。
- 轟炎招来・改(ごうえんしょうらい・かい)
- 「轟炎招来」(後述)の弱化版。初出は『'99』。「酔杯靠」が1回(『2002』以降は3回)必要。
- 転地酔八仙撃(てんちすいはっせんげき)
- 瓢箪を前方で回転させ、飛び道具を跳ね返す。『KOF2002 UNLIMITED MATCH』(以下『2002UM』)で追加。
- 座盤跌(ざばんてつ)
- その場で一定時間座り込む。『XII』で使用。
- 張果老(ちょうかろう)
- 片足立ちで構えをとる。『XII』で使用。
- 酔歩(すいほ)
- フラフラしながら後ろへ歩き、しばらくすると倒れこむ。歩いている最中は当て身判定があり、弱は上段と中段、強は下段攻撃を取れる。『XII』で使用。
- 月牙跳撃(げつがちょうげき)
- 片足立ちで裏拳を繰り出す。『XII』で使用。
- 烏龍絞柱(うーろんこうちゅう)
- モーションは前述した同名の特殊技と同様で、技後は「張果老」に移行する。ボタンを押しっぱなしでフェイントになる。『XII』で使用。
- 二起脚(にききゃく)
- 2回蹴り上げる。初段で止めると「張果老」に移行できる。『XII』で使用。
- 月牙双手(げつがそうしゅ)
- 「座盤鉄」および「張果老」からの派生技。素早いパンチを2回連続で繰り出す。『XII』で使用。
- 飲酒(いんしゅ)
- 酒を飲む。使用すると防御力が下がる代わりに攻撃力が上がる(最大5回まで飲み貯めが可能)。『XIII』で使用。
- また、回数を重ねるごとに鎮の肌が赤くなっていく。
超必殺技
- 轟欄炎炮(ごうらんえんほう)
- 口から業火を噴く。牽制、対空、連続技などに使える万能技。強烈な「削り」(相手がガード状態でも体力を少しずつ奪い続ける)性能を備えていることもある。『XII』『XIII』を除く出演作の全てで使用可能。ノーマル版は弱ボタンが正面、強ボタンでは斜め上方向に吹く。MAX版は上中下方向の広範囲に火を噴く。背後が無防備になるので、使う場所やタイミングを誤ると大きな隙となる。
- 轟炎招来(ごうえんしょうらい)
- 全身を炎でまといつつ、相手に回転しながら体当たりをする。攻撃力は高いが、リーチと突進速度は小さい。初出は『'97』。
- 酔操炎舞(すいそうえんぶ)
- MAX2として使用。操作が可能な小さな火の玉を連発して噴く。初出は『2002』。
- 大強飲酒(だいごういんしゅ)
- 「強飲酒」の強化版。MAX版は必ず相手を気絶させることが可能。『KOF'98 ULTIMATE MATCH』(以下『'98UM』)で追加。
- 仙鳥酔歩(せんちょうすいほ)
- その場からスキップで前進し、踏み付けるように攻撃する。ダウン中の相手にもヒットする。『'98UM』で追加。
- 酒仙靠(しゅせんこう)
- 「酔杯靠」の強化版。5回分の飲み貯めができる。『2002UM』で追加。
- 騰空飛天砲(とうくうひてんほう)
- 錐揉み回転しながら、前方へ頭から突進する。『XII』で使用。
- 鉄山靠(てつざんこう)
- 「飲酒」を1回以上使用した時の派生技。身を屈めながら接近し、立ち上がりざまに背中を突き上げる。『XIII』で使用。
- 酔操・轟欄炎炮(すいそう・ごうらんえんほう)
- NEO MAX超必殺技として使用。多段ヒットする業火を口から噴く。火を噴いている間はレバーである程度方向を変えられる。『XIII』で使用。
担当声優
- 西村寿一(『KOF'94』 - 『KOF 2002』)
- 松尾まつお(『KOF XII』、『KOF XIII』)
- 田中進太郎(『KOF XIV』以降)
- 内田真礼(『ALLSTAR』:プリティー・鎮元斎[10])
関連人物
- 麻宮アテナ - 弟子
- 椎拳崇 - 弟子
- 包 - 新たな弟子
- 桃子 - 新たな弟子
- K' - 『KOF2003』で出場を依頼した相手
- マキシマ - 『KOF2003』で出場を依頼した相手
- クーラ・ダイアモンド - いつの間にかメル友になっていた
- タン・フー・ルー - 知人
- ハイデルン - 『KOF2002UM』でのマスターチーム
- タクマ・サカザキ - 『KOF2002UM』でのマスターチーム
脚注
注釈
- ^ 市販の酒ではなく、アルコール度数の高い自家製のもの[2]。
- ^ なお、新声社から発行された『'94』の謎本では「腰に2つ提げている瓢箪の片方には酒ではなくごく軽度の痺れ薬が入っており、『強引酒』の際は実は酒ではなく痺れ薬を飲ませているので、相手が未成年でも問題はない」と語られている[9](本来「謎本」は非公式の考察を行う書籍を指すが、『龍虎の拳の謎』で著者にSNKが加わっていることが明記されたりと同社の謎本シリーズはメーカーの監修を受けていて、草薙柴舟の名前など当該書籍で発表された設定のいくつかはその後のゲーム本編にも登場している。『KOF'94の謎』の場合は「ルガール帝国諜報部員」が著者に加わっているが、SNKのスタッフということは明記されていない。)。
出典
- ^ 『KOFキャラクターズ』 34頁。
- ^ 『'97 キャラクターブック』 152-153頁。
- ^ 旧SNK『KOF2000』公式ホームページ内 KOF用語辞典『ち』 - ウェブアーカイブ(Internet Archive、2001年11月16日)
- ^ 『ALL ABOUT SNK対戦格闘ゲーム』 379頁。
- ^ 旧SNK『KOF2000』公式ホームページ内 KOF用語辞典『は』その2 - ウェブアーカイブ(Internet Archive、2001年11月17日)
- ^ 『ゲーメストムック Vol.2 ザ・キング・オブ・ファイターズ'94』 62-63頁。
- ^ 『'95 オフィシャルガイドブック』 132-133頁。
- ^ 『'96 公式ガイドブック』 118-119頁。
- ^ 『KOF'94の謎』 120-121頁。
- ^ KOF_ALLSTARの2022年10月26日のツイート、2022年10月26日閲覧。
参考文献
- 『ゲーメストムック Vol.2 ザ・キング・オブ・ファイターズ'94』 ISBN 4-88199-501-4 新声社 1994年12月
- 『ザ・キング・オブ・ファイターズ'94の謎 打倒ルガール! 総勢25キャラの秘密に迫る!!』 ISBN 4-88199-159-0 新声社 1995年3月
- 『ザ・キング・オブ・ファイターズ'95 オフィシャルガイドブック フォージ アルティメイト ファイターズ』 ISBN 4-89366-416-6 アスペクト 1995年10月
- 『ザ・キング・オブ・ファイターズ'96 公式ガイドブック for SATURN』 ISBN 4-89366-645-2 アスペクト 1997年2月
- 『ザ・キング・オブ・ファイターズ'97 キャラクターブック』 ISBN 4-87465-379-0 芸文社 1997年9月
- 『KOFキャラクターズ―KOF94〜97 全45キャラ設定資料完全収録―』 ISBN 4-87465-406-1 芸文社 1998年5月
- 『A.A.GAME HISTORY SERIES VOL.2 ALL ABOUT SNK対戦格闘ゲーム 1991-2000』 ISBN 4-88554-677-X 電波新聞社 2000年12月
関連項目
チンゲンサイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/18 16:26 UTC 版)
漢字で青梗菜。アブラナ科。タイサイの一品種。小白菜ともいう。
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