コーン星雲とは? わかりやすく解説

コーン星雲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/03 08:57 UTC 版)

NGC 2264
星座 いっかくじゅう座
見かけの等級 (mv) 3.9[3]
位置
赤経 (RA, α)  06h 41m 06s[3]
赤緯 (Dec, δ) 09° 53′[3]
距離 2,400 光年[3]
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コーン星雲[4](コーンせいうん、:Cone Nebula )は、NGC 2264 (enを構成する4つの天体の一つで、HII領域である。いっかくじゅう座方向にある。1785年12月26日ウィリアム・ハーシェルが発見し、ハーシェルによりH V.27と命名された。

円錐形状(コーン)をしているためこの名で呼ばれている。円錐の長さは7光年に達する[2]。主に古い年代の文献の中に「とうもろこし星雲」と呼称しているものがある[5]が、これは円錐(Cone)とトウモロコシCorn)を混同した誤訳である。

コーン星雲の周りはクリスマスツリー星団 (Christmas Tree Clusterが取り囲んでいる。ニュージェネラルカタログの定義によるとNGC 2264は星雲だけではなく、クリスマスツリー星団を含んだ呼称である。

南はNGC 2264の南端から、北は3.9等級で輝くクリスマスツリー星団の位置まで達している。いっかくじゅう座の中では北部に位置し、コーン星雲の北部はプロキオンベテルギウスを結んだ線の中間位置にくる。

円錐形状は、冷たい水素分子から成る暗黒星雲部分と、NGC 2264で最も輝いているいっかくじゅう座S星 (S Monocerotisからのイオン化した水素を含む塵が光を発する輝線星雲からできている。NGC 2264の見かけの大きさは20 である[3]

この星雲は、非常に大きな天体複合群の一部である。その拡大写真が1997年にハッブル宇宙望遠鏡にて撮影されている。

ギャラリー

出典

  1. ^ ヨーロッパ南天天文台(ESO)の60周年記念で公開された。ESO’s 60th anniversary image: the Cone Nebula as seen by the VLT”. ヨーロッパ南天天文台(ESO). 2022年12月3日閲覧。
  2. ^ a b 宇宙に浮かぶ「一つ目モンスター」のようなコーン星雲の最新画像”. Forbes Japan. 2022年12月3日閲覧。
  3. ^ a b c d e NGC 2264”. Students for the Exploration and Development of Space. 2016年9月20日閲覧。
  4. ^ ハッブル宇宙望遠鏡のACSカメラが撮影した最初の画像を公開AstroArts
  5. ^ 鈴木駿太郎『星の事典』 ISBN 4769906315 など

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