ケイ素鋼とは? わかりやすく解説

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けいそ‐こう〔‐カウ〕【×珪素鋼】

読み方:けいそこう

珪素合金炭素を0.02パーセント以下と少なくし、珪素を1〜4パーセント含んだものをいう変圧器などの鉄心用いる。


ケイ素鋼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/08 04:55 UTC 版)

ケイ素鋼(ケイそこう、silicon steel)は、に少量のケイ素を加えた合金である。炭素を含まないため狭義のの範疇には含まれないとしてケイ素鉄(ケイそてつ)と呼ばれる場合もある。透磁率が比較的高く、安価であることから変圧器モーターの鉄心用磁性材料として最も多く用いられる。

目次

分類

無方向性ケイ素鋼

ケイ素を約3%含む。方向によって透磁率が変化しないので、モーターの電機子などの複雑な形状のものに用いられる。

方向性ケイ素鋼

ケイ素を約3%含み、圧延と熱処理の条件を調整することで結晶方位を揃えたもの。圧延と平行な方向の透磁率は無方向性ケイ素鋼の約3倍に高まるが、それ以外の方向では逆に透磁率が低くなる。変圧器の鉄心など、比較的単純な形状のものに用いられる。磁歪が比較的大きいので磁励音の原因となる。

6.5%ケイ素鋼

ケイ素の量を磁歪定数がほぼ0になる組成である6.5%まで増やしたもの。硬く脆いため圧延加工には高い技術を必要とする。

文献

中山龍夫『珪素鋼の想い出』(非売品)1989年、川崎製鉄(株)元常務

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