アセタールとは? わかりやすく解説

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アセタール

分子式C6H14O2
その他の名称アセタール、Acetal、1,1-Diethoxyethane、Acetaldehyde diethylacetal、Acetaldehyde diethyl acetalPolyformaldehyde
体系名:アセトアルデヒドジエチルアセタール、1,1-ジエトキシエタン


アセタール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/28 20:19 UTC 版)

アセタールの一般構造式

アセタール (acetal) は有機化合物のうち、R3−C(OR1)(OR2)−R4 で表されるエーテルの呼称で、アルデヒドもしくはケトンに酸触媒下でアルコールを縮合させると得られる。

かつてはアルデヒドから得られるものをアセタール、ケトンから得られるものをケタールと呼んで区別していたが、現在[いつ?]はいずれもアセタールと呼ぶことが推奨されている。

アルデヒド、ケトンのアセタール化反応は二段階の可逆反応であり、反応中間体としてヘミアセタール (R1−C(OR')(OH)−R2) が生成する。これは通常は不安定なので直ちに別のアルコールと反応しアセタールとなるか、脱アルコールして元のアルデヒド、ケトンに戻る。しかし強い電子求引性基を持つアルデヒドやケトンをアルコール溶媒に溶解した場合には、ヘミアセタールが安定に生成することがある。

アセタールはアルデヒドやケトンのような求電子性をあまり示さず、またアルコールのような求核性も示さない。そして温和な酸性条件で元のアルデヒドやケトン、ジオールへと戻すことができる。そのため、アルデヒド、ケトン、1,2- または 1,3-ジオールの保護基としてしばしば使用される。特に、ジオールとアセトンが縮合してできる環状アセタールのことをアセトニド (acetonide) と呼ぶ。

「アセタール」はアセトアルデヒドジエチルアセタール ((CH3CH2O)2CHCH3) の慣用名でもある。

アセタール構造を持つ重合体として、ポリアセタール(アセタール樹脂)がある。

関連項目


アセタール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/05 01:19 UTC 版)

スピロ化合物」の記事における「アセタール」の解説

環状ケトンジオールあるいはジチオールのアセタールはスピロ化合物である。例えスピラプリル英語版)は1,2-エタンジチオールから形成される5員環を持つ。

※この「アセタール」の解説は、「スピロ化合物」の解説の一部です。
「アセタール」を含む「スピロ化合物」の記事については、「スピロ化合物」の概要を参照ください。

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