おかず
おかず
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/15 17:27 UTC 版)
おかず(御数[1]、御菜[2])とは、食事の献立で主食に付け合わせて食べる料理を幅広く指すものである。漢字では菜[3]。懐石などでは、一汁三菜などと記述される。日本食の「おかず」は英語でもOkazuと表現されることがある。
概論
おかずとは、副食や惣菜のこと。もとは女房言葉で、「数を取り揃える」の意からこう呼ばれるようになった[注釈 1]。安土桃山時代に宣教師の日本語の記録に記載があり、日葡辞書に載っている[5]。江戸末期には、口語としては庶民にまで一般的に使われるようになった。
沖縄
沖縄県の大衆食堂には、「おかず」というメニューがある。内容は店や地域によってまちまちであるが、基本的には野菜炒めに卵焼きや豚肉の煮つけなどを組み合わせたものであることが多い。
「おかず」というざっくりとした名称が付けられるようになった経緯としては、戦後の食堂で「余りもので作った野菜炒めを、家庭で使っていた"おかず"という名前で提供しており、それが現在まで引き継がれた」と推測されている[6]。ただし沖縄県内でも、店によっては野菜炒めを伴わず「ごはんと味噌汁に何かがつけば、それが"おかず"」としているところもあり、明確な定義が定まるものではない[6]。
派生的語義
脚注
注釈
出典
- ^ 「御数」『デジタル大辞泉』 。コトバンクより2023年1月20日閲覧。
- ^ 「御菜」『精選版 日本国語大辞典、デジタル大辞泉』 。コトバンクより2023年1月20日閲覧。
- ^ 「菜」『精選版 日本国語大辞典、デジタル大辞泉、和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典』 。コトバンクより2023年1月20日閲覧。
- ^ “おかず”. 語源由来事典. ルックバイス. 2023年1月20日閲覧。
- ^ 日葡辞書(1603-1604)「Vocazu (ヲカズ)。すなわち、サイ」
- ^ a b 【沖縄県】食堂に他のおかずとは別に「おかず」というメニューがあるってどういうこと? ここがオモロイ!「秘密のケンミンSHOW」 - TVerプラス・2023年7月9日
関連項目
おかず
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/21 18:08 UTC 版)
肉はヤギ、ヒツジが多いが、牛、ラクダも食べられる。ニワトリもまれに食べられるが、市場では生きたニワトリを売っているので鶏料理は手間がかかるうえ、ソマリアの遊牧民社会ではラクダなどの家畜の方が格が高く、鶏肉は貧者の食べ物と考えられているのでソマリ人はあまり食べない。レンズ豆やソラマメ、リョクトウ、アズキ、インゲンマメを使った豆料理も好まれる。魚は都市部を除いてあまり食べない。量の多い食べ応えのある食事は昼食に取られることが多い。 細く切って干し、塩とスバグを揉みこんだ肉はオードカア(oodkac)と呼ばれ、缶に入れて保存し、香辛料を付けてバターかギーで炒めて食べることが多い。その他の肉も炒めて食べるか、あるいは焼いて食べられる。ソマリ料理のカバーブ(kabaab)はケバブではなく、肉団子のことである。肉は野菜と合わせて煮込むことも多い。 ジャガイモ、ニンジン、ピーマン、ホウレンソウ、ケール、キャベツ、ニンニクなどの野菜も食べる。肉と一緒に煮込むことが多い。生野菜のサラダはアンサラート(ansalaato)と呼ばれる。シトニ(shitni)というトマトのチャツネは米やパスタおよび他の料理に添えて食べる。 牛肉料理はスカール(Suqaar)と呼ばれ、切った肉を煮込んだもの、牛挽肉をジャガイモと炒めたものなどがある。 エジプト料理のシャクシューカ(shakshuka)が食べられることも多い。玉ねぎ・ニンニク・トマトを炒めてから煮込み、卵でとじたものである。レバー(baar)やヤギ肉を入れることも多く、パンですくいながら食べる。 アンブーロ(cambuulo, ambola)は豆(主としてアズキ、現地名:digir)をバターと砂糖と共に弱火で5時間ぐらい煮たものである。ごま油が使われることもある。豆を煮ただけのものではあるが、1988年のソマリアの新聞ヒッディグタ・オクトーベル(Xiddigta Oktoober)の調査によると、ソマリアの首都モガディシュの住民の8割が夕食の主菜をアンブーロにしたことがあるというほどよく食べられる料理である。アズキの代わりにコムギ(現地名:qamadi)、オオムギ、トウモロコシを使うこともある。 スープはマラク(maraq)と呼ばれ、玉ねぎ、牛肉、トマトを入れた具沢山のものもあるが、単なる肉のゆで汁の場合もある。油や砂糖で味付けしていることも多い。マラクは紅海を挟んだ対岸のイエメンの料理であり、イエメンでは煮込み料理を意味する。同じ料理がフール(fool)と呼ばれることもある。 首都モガディシュではブステーキ(busteeki、ビーフステーキ)やカルーン(kaluun、魚料理)を食べることも多い。
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おかず
出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 00:42 UTC 版)
名詞
- (もともとの意味)食事の際の献立のなかで主食に付け合せて食べる料理を指す。副食。惣菜。
- 沖縄の料理店で、豚肉と野菜の煮つけや、野菜炒めに卵焼きなどをのせたものなど
- (俗語) 自慰行為のための視聴覚資料、または空想上の事柄。ずりねた。
- (食事のおかずから転じて)(俗語)ドラムセット等による、楽曲の合間に入れる短い即興演奏。フィル・イン。
- (隠語)善行・功労など、或いはその褒章・賞状・表彰のこと。主に京都方面で、官庁・役人(昭和期以前)を中心につかわれた。
関連語
- (語意1と語意2に対して)食事、御菜、料理、
- (語意3に対して)添え物
- (語意4に対して)助奏、伴奏
- (語意5に対して)功労、皆勤賞、功労賞
- 類義語: (語意1,2に対して)副食、惣菜・総菜(惣菜の異体字表現)、副菜
- 類義語: (語意3に対して)オナペット
- 類義語: (語意4に対して)フィル・イン、オブリガード
- 類義語: (語意5に対して)善行章,功労
- 対義語: (語意1,2に対して)主食
- 対義語: (語意5に対して)おちょうちん(語意5のおかずが無いのに昇進が早すぎる者を指す)、
翻訳
「おかず」の例文・使い方・用例・文例
- このおかずはご飯に合う。
- あなたはお弁当のおかずは何を持って行きますか。
- 花子さんは今日のおかずに悩んでいます。
- 私は今日のおかずに悩んでいます。
- 私は少しのおかずをお弁当箱に入れました。
- 今日のランチのおかずは何だろう
- 今晩のおかずは魚だ。
- 今晩のおかずはもう決めてあります。
- 今晩のおかずは?
- 彼は下女もおかずに倹約している
- 果物はおかずにはならぬ
- 汁一品におかず一品だけの食事
- 5種類のおかず
- (時間や距離の)間をおかずに続く
- 御飯のおかず
- 肉類や魚介類を使わない飯のおかず
- (物事が)時をおかずすぐに起こるさま
- 同じ事が間をおかずに何度も起こる
- 俵形の小さなにぎり飯とおかずを折詰めにした弁当
- 1種類のおかず
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