上野俊哉

Cultural Action; vol.5: Anonymity

AnonymousLogo 【イベントのお知らせ】Cultural Action; vol.5: Anonymity

告知がぎりぎりになりましたが、明日6月1日(金)の19:00から、神宮前の bar bonobo にて、イベントをやります。前半は、「アノニミティ」(匿名性)をキーワードにトークイベントを、後半はそのままの流れで朝までパーティに突入。ご関心のある方はぜひお立ち寄りください。

GuyAnonymous
::ゲスト::
マーク・スタインバーグ(コンコルディア大学)『アニメのメディア・ミックス:日本における玩具とキャラクターのフランチャイズ』(ミネソタ大学出版)
エリック・ボルドロー『誰とも知れぬフーコー(非人称のフーコー/フーコーの非人称)』

::タイムテーブル::
18:30~ Open
19:00~22:00 Talk Event
22:00~ Music gonna be start.
DJs Miss Medical
Toshiya the tribal
Nick Cage
& special guest DJ
Ian Condry (MIT)
The author of Hip Hop Japan (Duke) and The Soul of Anime (forthcoming)


 多くの文化表現や活動はカリスマ的な個人の知性や才能ある有名人にもっぱら基礎づけられているのではない。むしろ、それらはヴァーチャル(潜在的=仮想的)で一般的な知性や一般意志という非人称の(匿名的な)プロセスにもとづいている。こういう知性の具体的な例としては、パーティのDJ、コスプレイヤー、カーニヴァル型のデモや示威行動、空間や空き家の占拠、反グロのOccupy運動、ハッカーの諸活動(「アノニマス」という集団にいたってはガイ・フォークスの仮面をみんな着けている!)、ウィキリークス、街角のグラフティ(落書き)、芸術やパフォーマンスの恊働=共演、起業家からアクティヴィストにいたる恊働作業(脳の恊働)、複数で書くこと(ドゥルーズ&ガタリ、ティクーン、不可視委員会、アドルノ&ホルクハイマー、などなど)、いろんなzineの編集作業、ブログやネット圏での運営管理・・・などがあげられる。

 個人=個体性とは単に恊働、共同作業、一緒にはたらくことのための資源=手段でも源泉でもない。どっちかと言えば、これは「ジェネリックな(総称=生成的)知性」の特異化/唯一化をめぐる非人称のプロセスの帰結であり、効果にほかならない。個々の個体的な知性や意志、表現は、一連の非人称の流れに織りなされた前個体的なプロセスにただなかではたらいている。それでいて、この非人称の流れはつねにすでに特異性=唯一性(かけがえのなさ)とともに発現する。
 
 こんなことを言うと、単に集団的な恊働と知性を言祝いでいるだけに聞こえるだろうか?
 もっと悪く言うと、アクティヴィズムのふりをして、マーケット本位の新自由主義(ネオリベ)的なライフスタイルや起業家のやり口に屈していることになるのか? この手の具体例にはしばしば、ロハスやニューエイジ、オタク、クラバー、なんちゃってグルメやDiY、ボードスケーター、NGOやNPOの取り組み…といった「来るべき共同体」や「不可視の共同体」としての、あらゆる非人称の共同性があげられる。

 この問いに対して、きっぱり「そんなことはない」と言ってみよう。これらのなかにもカルチュラル・アクションは息づくからだ。

Cultural Action; vol.5: Anonymity

Cultural Action is the term that has been used among Ian Condry, Touko, Atsuhisa, Toshiya, Kambe since 2years ago. Luka (the moderator) has also been very familiar with the varied concrete examples of it in Montreal, Amsterdam and so on. It indicates neither a mere social movement nor activism, but just actions that resonate with each singular scene of the varied expressive cultures. IT IS NOT cultural studies which exclusively tends to have ‘mere’ researches on different cultural scenes. Cultural Action is more pragmatically and performatively focused on the vibes of each scene (Genba) and spirits (Tamashii) which means spiritual moments incorporated within materialistic formation).

It always relies on re/mixing or media mix, which must be distinct from an accumulation or sums of plural media. It is a practical index of multiplicity of singular experimentation.

Cultural Action is NOT the event for academia and intellectuals but instead a pure event or occurrence of singular and collective assemblage of expressive cultures and ‘generic’ intellects (that perhaps is related closely to the idea of ‘general intellect’ by Marx), more closed to the streets tribes and folks.

On this time, anonymity is opted for the key term for our gathering.
Many cultural expressions and cultural actions are not exclusively based on a charismatic individual intelligence or talented celebrities but rather on the anonymous process of virtual and general intellect and will: DJ in the party, costume players in their performance, carnival styled rallies and manifestations (sound demo in Japan), Squatting, Occupy movement, hacking (the group called anonymous with the mask of Guy Fawkes!), wiki-leaks, graffiti on streets, collaboration of arts or performance, cooperation of entrepreneurs or activists (cooperation of brains), collective writing (Deleuze&Guattari, Tiqqun, Invisible Committee, Adorno&Horkheimer,etc), editing zines, moderating blogsphere,etc.

Individuality is not merely a re/source of collaboration, cooperation and co-working but rather the result or effect of anonymous process of singularization of ‘generic intellect’. Each individual intelligence, will and expression is of operative within pre-individualistic process woven by the series of flows or streams of anonymity that, nevertheless, does always already emerge as/with singularity.

Does it sound like a mere celebration of collective activity and intelligence?
Does it succumb to the neo-liberal life-style entrepreneur attempt in a guise of activism: LOHAS, New-Age, Otaku, clubbers, foodies, DiY praxis, board-skaters, NPO/NGO initiatives, all anonymous cooperation as ‘a coming community’ or ‘ a invisible community’,etc?

Let’s say No to respond against such a question.

In order to talk, discuss and chat for the series of question, on this time we have two guests from Montreal, QC, Canada. Accidentally both brilliant intellectuals and writers have just recently published their own first book.

Marc Steinberg: the author of Anime’s Media Mix: Franchising Toys and Characters in Japan (Minnesota University Press)

In his presentation, Marc would talk about media mix as the effect of cooperating in intelligence, brains and consumption. He will shed light upon the entanglements of characters in anime/manga as a double articulation between ‘singular’ and ‘generic’. His careful analysis allows us to combine the post-autonomia theory (Lazzarat or Virno) and corporative or entrepreneur discourses and practices. He is definitely one of representative scholars of post-cultural studies and sociology of popular culture.


Erik Bordeleau: the author of Foucault Anonymat (Le Quantantier)

As the radical ‘spiritual materialist’ thinker, who also contributed as one of co-writers of Invisible Committee (The Coming Insurrection: Semiotexte,MIT press), and is close to Tiqqun and Agamben personally, Erik would examine with the significance of the notion of anonymity in the different cultural scenes as well as the speculative theory on ‘incorporated materialism’.

Around 7pm we will start the presentations and discussion. Luka undertakes the task as moderator and introducer. Toshiya will do interpreter or translator ad hoc. Although Bonobo is very tiny place using traditional Japanese house, it is combined with a couple of bars and food corners, and installed with a good quality of sound system.

Music gonna be start around 10pm.

DJs Miss Medical
Toshiya the tribal
Nick Cage

And special guest DJ

Ian Condry (MIT)
The author of Hip Hop Japan (Duke) and The Soul of Anime (forthcoming)



RLLは当日、Tシャツを持参します。あと、友人の檻之汰鷲が「金曜日は、フリースタイルで頭に浮かんだ言葉を発して並べてでかつヒップホップマナーを無視してみようと。自分の原典「BEFORE AFTER THE END」に沿って詠みを試みます。カミ懸かった「儀式」式で。」とのことで楽しみです。彼のグラフィック・ノベル『BEFORE AFTER THE END』へのレスポンスzine『Dialig Before After The END』に上野俊哉せんせいとintellipunkは寄稿してます。たぶん明日も観れるはず。

Erik Bordeleauさんはこんなテクストとかこんなを対話を書いてて『アノニマスなフーコー』(?)って本も出しているティクーン系の人のようで、語学はからっきしだけど興味あるぞ。
Foucault anonymat kitarubekihouki



緊急トークイベント「震災前後—地揺れするバビロンにて」

毎月1・3金曜日@なんとかバーの美食倶楽部(ペペ長谷川&intellipunk)は毎回好評!
集われる方はペペさんの握り寿司目的が多いんですが(あとペペさんの人徳!)、このタイミングで魚! しかし福島第一の海への放出とは関係なく(?)近海魚の品薄により握りは中止。先週は緊急にスペシャル餃子メニューでした。
行者大蒜をニンニクに代用したスペシャルな餃子は、修験行者由来の滋養とニラ生姜ネギのブレンドした独特の風味が美味い!おまけに蕨揚げ、筍ご飯と、春の山菜づくしってことで中々でした。春の山菜はすぐに消えちゃうので一回限りだね。秋はキノコ山菜つくししよう。


さて地震より前、過日の美食倶楽部、カルスタ界のイケてる兄貴たち小笠原センセイと山本センセイがいらっしゃった折、今年のカルタイに「来いよ!」と強く勧誘。カルチュラル・スタディーズの日本最大の祭典(かつ学会)であるカルチュラル・タイフーン(http://cultural-typhoon.com/2011/)には、毎年お店は出してますが、今年は神戸。行こうか迷ってたんですけど、震災の折に偶然に大阪や神戸に知己を得たりして、今年は関西づく感じな様です。行くかも!って伝えていたらTwitter経由で山本センセイから企画相談がーーRLLさんやりませんか?」




と思ったら、カルスタ事故波紋、もとい自己破門の上野センセイの話を聞くって企画でした。
今、仙台出身の上野俊哉が何を感じているのか? 震災以後そして原発被曝以後のこの世界で何を考えているのか。これは気になる期。
メンツはイアン・コンドリーを囲んだ11月のトークイベント“Cultural Action, Fronteer or Archipelagoes?”と同じだけど、あれ好評だったからだね。
つうことはアフターパーティーあるのかな?
http://www.rll.jp/hood/action/20101119132348.php
http://togetter.com/li/73043








緊急トークイベント「震災前後—地揺れするバビロンにて—」のお知らせ
3月11日の震災がすべてを変えたのではない。もともとこの世界に存在していた様々な矛盾を、震災という出来事が誰の眼にも明らかにしてくれたのではないか。けれども、水脈はあった。震災前の世界で、その水脈を掘りつづけてきた論客たちを招いて、地揺れするバビロンから、この間に起きたこと、「例外状況と日常性」、「理性と放射線のエコロジー」、「原発災害の攻勢下でヒューマニティーがなしうることはなにか」といったテーマ群について語り尽くしたい。震災以前の世界、そして震災後の未来について——

423BABYLONE
■日時 2011年4月23日(土)
    17:00〜19:00(16:30開場)
■場所 早稲田大学16号館305教室
■地図 http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda.html

■パネリスト 上野俊哉(和光大学/マギル大学)
       RLL(カルチャー・ジャーマー・グループ)
       二木信(ライター/編集者)
■コーディネーター 山本敦久(筑波大学)+田中東子(十文字学園)

[EN]
On 23 April (Sat), 17:00-19:00@Waseda University,
building 16,room305,talk event will be held.

The subjects would be ‘Earthquake Lightning from Babylon’, ‘State of Emergency
and Everyday Life’, ‘Ecology of Mind and Radioactivity’,’What Humanities could
do under the siege of Nuclear Disaster’,etc.

Panelists, RLL, Shin Futatsugi and Toshiya the tribal
Moderator, Atsuhisa Yamamoto &Touko Tanaka

http://babylon77.blog94.fc2.com/blog-entry-2.html





前日も面白そうなイベントあるよ!

アースデイ・トーク 『三つのエコロジーと東電福島原発事故』
エコロジーとはあくまで「生態学」のことであって「環境問題」のことだけを指しているのではありません。エコロジーを「環境問題」のみに限定してしまうことは、かえってこの世界の生態系を歪んだものにしてしまいます。

福島原発を含めたこの小さな島国にある17カ所・54機の原発の先に、わたしたちはどのような未来を見ていたのかということを考えてみましょう。私たち日本の社会は、オール電化という名の下に、原発が環境を良くするものであるかのような、有害なエコロジーというものをつくり出してしまいました。そして現在、それが有害であることを誰もが認めるであろう、深刻な事態「東電福島原発事故」による被害が進行しています。

1989年にフェリックス・ガタリが世に問うた、環境・社会・精神の『三つのエコロジー』という思想をいまこそ再考し、現実の世界に緊急に応用していかなければならないのです。

アースデイ、4月22日の阿佐ヶ谷ロフトAのイベントでは、環境のエコロジー、経済のエコロジーの実践を行ってきた「未来バンク」の田中優さん、有害なエコロジーをつくり出してしまうような、資本主義の問題点を考察してきた社会学者の毛利嘉孝さん、そして、自殺対策支援に関して精神のエコロジーといえる行動を始め、今回の東電福島原発事故によって、環境や社会のエコロジーにまでその活動を広げようとしている松田美由紀さんをゲストに、3.11以降の『三つのエコロジー』についてのトークを行います。

【出演】
田中優(未来バンク理事長、天然住宅共同代表)@tennenjutaku
毛利嘉孝(社会学者、東京藝術大学准教授)@mouri
松田美由紀(女優、写真家)@MATSUDA_MIYUKI

【進行】上岡誠二(芸術活動家、アースデイJP世話人)@earthdayjp

日 時:2011年4月22日(金) OPEN18:30/START19:30
会 場:阿佐ヶ谷ロフトA
東京都杉並区阿佐谷南1−36−16ーB1
JR中央線阿佐谷駅パールセンター街徒歩2分
http://www.loft-prj.co.jp/lofta/map.html
前売り:¥1,500/当日¥1,600(共に飲食代別)
前売りチケットはローソンチケット【L:38046】ウェブ予約にて発売中!!
ロフトA web予約ページhttp://www.loft-prj.co.jp/lofta/reservation/reservation.php?show_number=638



気流舎情報『スワノセ・第四世界』上映&トーク

明日火曜日はまたもやお休み。
今回はずる休みじゃなくてく忌引き。
店主代行のボクの代行として店主が夕方から店をあける予定。
ずる休みしていない限り夜は営業してると思う。

木曜は注目のイベント。日程調整係をやっていたんだけど、なかなか日取り決まらず難航していたら、たまたまナナオサカキの一周忌に着地。
これはナナオのガイダンスか。まあ、誰かの誕生日でもあるんだけど。

suwanosedaiyonsekai

『スワノセ・第四世界』上映&トーク
http://www.kiryuusha.com/blosxom.cgi/shop/event/101217b.html

詩人ナナオサカキの命日に、トカラ列島・諏訪之瀬島を
舞台にした日本初のヒッピー・コミューン運動「部族」の
貴重な記録映画『スワノセ・第四世界』を上映します。
ゲストに『アーバン・トライバル・スタディーズ』の著者、
上野俊哉さんをお迎えし、上映後に
自由なディスカッションをしたいと思います。

日時:12月23日(木・祝日)20:00上映開始
その後フリーディスカッション
場所:気流舎
ゲスト:上野俊哉
チャージ:無料。ワンドリンクオーダーお願いします。
上映作品:
『スワノセ・第四世界』
製作:「スワノセ・第四世界」製作上映委員会
監督:上野 圭一
出演:ナナオサカキ、アレン・ギンズバーグ他
音楽:喜多嶋 修
1976年制作 75分 カラー 16ミリ



Cultural Action, Fronteer or Archipelagoes?

明日のイベントの告知です。遅くなってごめんなさい。


トークイベント“Cultural Action, Fronteer or Archipelagoes?”
11月20日
早稲田大学3号館102教室
18:00~20:00

パーティー
20:00~終電
茶箱(Sabaco)


発表者
田中東子(早稲田大学)コスプレやゴスに見る文化の身ぶりについての発表
山本敦久(上智大学)長野のスノボのトライブについて
二木信(ライター)最近のアクティヴィズム(?)
RLL(HarpoBucho、Intellipunk)Culture Jammingの今後(?)

司会/コメント
イアン・コンドリー(MIT)『日本のヒップホップ―文化グローバリゼーションの〈現場〉
上野俊哉(和光大学)『アーバン・トライバル・スタディーズ パーティ、クラブ文化の社会学




トークショウが終わったら、早稲田の小箱のクラブでイアン・コンドリーと上野俊哉でDJやるので、文化研究者で音楽好きな人はきた方がいいかもね。この二人と知り合える絶好のチャンス?!

トークショウはおそらく、「島宇宙化をどうこえるか?」「トライブ間の孤立をどううちやぶるのか」「そのことに意義があるのか」ってテーマのようなんですが、具体的には僕らも導先が予想がつきそうにない! ってことで昨夜までRLLはミーティングして思案したんですが、振り回されても仕方がないので、やっぱり好きなようにやること決定。ラジオをサボタージュ中のハーポ部長のトークは、多分ここでしか聞けません。RLLと二木くんはセットで、文化研究や人文系の知の崩壊状況に対する外部からの介入を担当なんで、割と自由にやらせていただきます。
それ以外の発表者と司会者は『日本のヒップホップ―文化グローバリゼーションの〈現場〉』の著者/監訳者/訳者なんですね。著者紹介を転載↓

【著者】
イアン・コンドリー(Ian Condry)
1965年生まれ。マサチューセッツ工科大学(MIT)外国語・文学部 日本文化研究准教授。専門は、文化人類学、現代日本の文化研究。特にポップカルチャー、メディア、言語、グローバリゼーションに焦点を当てている。

【監訳者】
上野俊哉(うえの・としや)
1962年生まれ。和光大学教授。社会思想史、文化研究、メディア論。
著書に『アーバン・トライバル・スタディーズ』(月曜社)など多数あり。

【訳者】
田中東子(たなか・とうこ)
1972年生まれ。早稲田大学他非常勤講師。博士(政治学)。戦後イギリス政治、ジェンダー論、文化研究、メディア論。

山本敦久(やまもと・あつひさ)
1973年生まれ。上智大学講師。文化研究、メディア論、スポーツ社会学。





★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

昨日のあかねでの「サワの旅話し」の様子をマイミクsonodaさんがあげてくれました!

サワの旅話し01
http://www.youtube.com/watch?v=-B66WSmUyS4

サワの旅話し02
http://www.youtube.com/watch?v=zvAPVLdrjZA

サワの旅話し03
http://www.youtube.com/watch?v=XaR-_PxJRvk

雨の白山 巡礼する
http://www.youtube.com/watch?v=ceKO79lGmLY

ものすごく貴重な話を聞けました。



語りと騙り

昨晩は東大でアンヌ・ヴィアゼムスキーを囲む会、その後早稲田あかねでヒッピー界の大御所サワさんの旅話を聴く会を自転車ではしご。

ジャンルまったく違えども濃く長く生きてきた人の話はいちいちおもしろい。女優も旅人も日常生活においてさりげなく演じることの達人なので、話をいつまでも聴いていたいと思わせる技をもっている。それにしてもサワさんのトークは引き出し多すぎで話があふれ出るかんじ。誰か聞き書きして本にまとめてほしいと思うくらい。

アンヌ・ヴィアゼムスキーは小説家でもあるから、自分で本にする人である。未読だけど『少女』は、17歳のアンヌとロベール・ブレッソン監督の「関係」を小説にした作品らしい。かわいい孫娘を心配する祖父フランソワ・モーリヤン(ノーベル賞作家!)にブレッソンから変なことをされそうになったら日記に書いておけ、と言われたそうだが、小説にするにあたり、彼女はその日記を見返すことを禁じて記憶を頼りに書くことを自分に課したという。だから小説。

記憶は現実を作り変えるからね。これは旅話などのトークにもいえることで、そういう意味ですべての「語り」は「騙り」なのかもしれない。

明日、早稲田大学のトークイベントにRLLの役で出演。ボクらのは芸のある「語り/騙り」ではなく、本当に「ごまかし」のような気もするが、まあ、なんとかがんばります。イベント後、あかねの近くにある茶箱でパーティ。『アーバン・トライバル・スタディーズ パーティ、クラブ文化の社会学』の上野さんや『日本のヒップホップ―文化グローバリゼーションの〈現場〉』のイアンさんがDJをやりますよ!

11月20日@早稲田大学3号館102教室、18:00~20:00
トークイベント“Cultural Action, Fronteer or Archipelagoes?”
パーティー20:00~終電 @茶箱(Sabaco)
喋る人=上野俊哉(和光大学)、イアン・コンドリー(MIT)、山本敦久(上智大学)、田中東子(早稲田大学)、二木信(ライター)、RLL(HarpoBucho、Intellipunk)


今夜のこれは気になるね。

11/19金>■19:00−??:?? 3面マルチ3次元中継!!「神聖かまってちゃんLIVE@渋谷WWW」スペースシャワーTV&ニコニコ生放送&DOMMUNE同時ライブストリーミング!!



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