科学的に信頼できるデータを得るために(化学物質編)
はじめに
食品の安全性を知ったり、どのような濃度で汚染物質が含まれているかを知るためには、その根拠となるデータが科学的に信頼できるものである必要があります。このことは、行政機関が外部の分析機関に委託して行う実態調査でも、食品関連事業者が収集するデータでも同じです。
このページでは、食品の理化学分析を行う際に科学的に信頼できるデータが必要な理由と、データの信頼性を示すための取組についてご説明します。
食品の分析に関する3つのポイント
食品中に含まれる化学物質の分析に関してぜひ知っていて欲しい3つのポイントをご紹介します。
「科学的に信頼できるデータ」とは?
公的機関や大学のデータが必ずしも信頼できるわけではありません。地位や名称による主観的な判断ではなく、客観的にデータの信頼性を保証することが大切です。
データの信頼性を客観的に証明するためにできること
理化学分析の際に分析値の信頼性を証明するために行われている代表的な取組をご紹介します。分析機関に分析を依頼する場合には、これらの取組状況を確認することで、分析機関が報告するデータが信頼できるかどうかを評価することができます。
農林水産省における取組
科学的に信頼できるデータを得て、それに基づいて施策を検討するためには、
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目的に沿った適切なサンプリング計画・手順により試料を得ること
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いつ、どこで、誰が使っても、同等の結果が得られることが証明(妥当性確認)された分析法を用いること
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分析結果の品質を客観的に保証できる分析機関で分析すること
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得られた生データについて、適切な統計解析を行うこと
が必須であるということが、世界の共通認識になっています。
科学的に信頼できるデータを得るための前提となる、分析法の妥当性確認に関するガイドライン(PDF:722KB)の策定など、データの信頼性の確保に関連する農林水産省の取組をご紹介します。
お問合せ先
消費・安全局食品安全政策課
代表:03-3502-8111(内線4459)
ダイヤルイン:03-3502-7674