Googleは以前から、検索結果を「フィルターバブル」のなかに閉じ込めていると批判されてきました。
これは、多くの場合、Googleがあなたの検索データを使用してプロフィールを作成し、それに基づいて今後の検索結果を調整するためです。
その結果、時間が経つにつれて、好みに合った結果ばかりが表示されるようになりますが、一方で、インターネット上の普段の範囲外にある有用な結果を見逃してしまう可能性もあります。
そこで、Googleは新しいトグル(切り替え機能)を提供し、パーソナライズされた検索結果を簡単にオフにできるようにしました。
これにより、この「バブル」から抜け出す方法の1つとなるかもしれません。
Googleの検索結果のパーソナライズをオフにする方法
パーソナライズされた検索結果をオフにするのは、理論上は簡単で、実際この機能自体は数十年前から存在しています。
ただし、新しいトグルが表示されるようにするのは少し手間がかかることがあります。
Googleで何かを検索し、結果ページの一番下までスクロールしてみてください。
「Goooooooooogle」のロゴやページ番号の下に、「結果はパーソナライズされています」という小さなテキストが表示されているでしょう。
そのすぐ隣にある「パーソナライズなしで試す」ボタンをクリックしてください。
これで、Google検索のパーソナライズされた検索結果をオフにすることができます。
この機能は最初にSearch Engine Roundtableによって発見されましたが、なぜ常に表示されるわけではないのかは明らかではありません。
Googleの広報担当者はメールで次のように述べました。
この変更により、検索結果がパーソナライズされているかどうかを正確に把握しやすくなるだけでなく、非パーソナライズされた結果を試す機会も提供します。
また、いつでもパーソナライズ設定を簡単に調整できるようにしています。
新しいトグルが表示されない場合でも、Search Engine Roundtable が指摘しているように、Google検索のURLの末尾に&pws=0を追加することで、その検索からパーソナライズを削除できます。
または、Googleアカウント設定を開き、「データとプライバシー」タブに移動してください。そこで「検索のパーソナライズ」の下にあるトグルをオフにします。
こちらをクリックすると、必要なページに直接アクセスできますよ。
結果がパーソナライズされていないことを確認するには、別の検索を試して、再度ページの一番下までスクロールしてください。
「結果はパーソナライズされています」というテキストが「結果はパーソナライズされていません」に変わっているはずです。
なお、Google検索でパーソナライズを無効にするには、使用している各デバイスやブラウザごとに設定を個別に行なう必要があります。
いくつかのブラウザでこの方法を試してみたところ、多くの場合、結果はデフォルトでパーソナライズされていないようでした。
これは、おそらく毎回Googleのクッキーバナーを拒否していることや、知らないうちにサイト上の設定を変更していたことが原因だと思われます。
のちにクッキーのポップアップを受け入れると、ようやくパーソナライズを停止するオプションが表示されました。
この機能は便利ですが、Googleを唯一の検索エンジンとして使用している限り、完全に「フィルターバブル」から抜け出すことはできません。
なぜなら、Googleは依然として検索結果の表示に関する多くの裏方の決定を行なっているからです。
ただし、結果がほかの人と異なる理由として、検索した時間や場所など、無害な要因もあることを理解しておくべきです。
それでも、Googleが期待する結果を表示していないと感じる場合は、有料検索エンジンのKagiなど、フィルターバブルから逃れるための優れたGoogleの代替手段が数多く存在します。
Source: spreadprivacy.com, Search Engine Roundtable, Google(1, 2), seroundtable.com