「タスクのバッチ処理」とは、1日の時間を組み立て、より短時間で多くのタスクをこなす託す処理術です。

何にでも使える万能な方法ではありませんが、個人の生産性を向上させたい時は、この方法から始めるのがうってつけです。

今回は「タスクのバッチ処理」のはじめ方をご紹介します。

【今日のワークハックはこんな人におすすめ!】

  • 自分に合ったタスク管理方法が見つかっていない方
  • 新しいタスク管理術を知りたい方

今日のワークハック:タスクのバッチ処理とは何か?

タスクのバッチ処理とは、似たようなタスクをグループ化して予定に組み込む時間管理術です。決まった手順で処理する、頻繁にあるタスクにピッタリです。

バッチ処理とは、製造業やITの初期に生まれたものですが、時間管理や生産性向上系のアプリで使われるようになったのはごく最近です。

米国心理学会によると、一度始めたタスクを続けるほうが簡単で、タスクを切り替えたり、邪魔や中断によって発生する“切り替え時間コスト”は、生産性が最大で40%落ちる可能性があるのだそうです。

タスクのバッチ処理は、細かなタスクをグループ化して、中断せずにやることに重点を置いています。

長時間ひとつのタスクに集中するので、フロー状態にも入りやすくなります。

タスクのバッチ処理は、簡単にはじめられます。1日の時間を区切ることができるアプリやスケジュール帳に書き込んでもうまくいきます。

タスクのバッチ処理でどのように集中して生産性が上がるか

タスクのバッチ処理を使う主な方法は2つあります。1日のうちのまとまった時間をとる方法か、週のうち1日を特定のタスクに割り当てる方法です。

  1. 1日の計画を立てる時、タスクをすべて書き出す。
  2. ToDoリストができたら、似たような作業のタスクを選び、グループ化してブロックにする。(きまった時間枠の中でやるタスクの集まり)。
  3. それから、Google カレンダーでこのブロックにラベルを付け、自分のカレンダーに直接イベントとして予定を入れる。1日に最大5つまでブロックを入れるルールにしている。

たとえば、私はライターなので、執筆に関するタスクをすべて選んで、「執筆」のブロックに入れます。このブロックの時間は、執筆以外の作業はしません。ブロックの時間の長さによって、1〜2回休憩を取ることもありますが、常に執筆作業に戻ります。

タスクのバッチ処理を活用するのに、覚えておいて欲しい原則がいくつかあります。

  1. 中断しない:決めた時間の中では、作業を中断しないようにすることが非常に重要です。
  2. ブロックの合間に休憩する:ある程度の作業をした後は、適度な休憩を取りましょう。90分のブロックで作業をしたら20分の休憩をするなど、作業時間の長さに合わせて調整するといいです。
  3. 優先順位を元に管理する:緊急のタスクが必ずしも重要とは限らず、重要なタスクが必ずしも緊急というわけではありません。バッチ作業をする時も、優先順位をつけるのは大事です。

タスクのバッチ処理は、どんなワークフローにも合うわけではありませんが、適切に使えば生産性が高まる時間管理術です。1日の終わりに達成感を味わえ、気分が良くなりますよ。

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Source: PubMet

Original Article: How Task Batching Improved My Focus (and When It Didn't) by MakeUseOf