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税理士法人 今井会計事務所

続10 「 嫌われる勇気 」 人生が変わるアドラー心理学  2015-02-12

 前回までの内容 → こちらをクリック

 

 

146.「成長する人」 と 「成長しない人」 の違い      2015.02.12

 

 「成長する人」 と、「成長しない人」 の、違いは、どこに表れるのでしょうか。
 私は、その人が、「過去と未来の、何れを、重視しているのか」 を、目安 にしています。
 話を進めるために、仮の前提条件を、2つ設けましょう。
     1つは 「現在の自分とは、過去の集大成であること」 、もう1つは 「成長とは、よい方向へ変わること」 です。

 

 まずは、「成長する人」 について・・・
 成長を目指す人は、「未来の自分」 は、「現在の自分」 よりも、よい方向へ変わるべきだと、考えています。
 そのために、現在の自分 (= 過去の集大成) の、一部を改めて、新しい 「未来の自分」 に、生まれ変わろうとしています。

 つまり、成長する人が、重視しているのは、「過去」 ではなく、「未来」 ではないでしょうか。  

 

 次に、「成長しない人」 について・・・
 成長を拒否する人は、「未来の自分」 は、「現在の自分」 と、同じであることを、望んでいます。
 そのために、現在の自分 (= 過去の集大成) を、守ろうとします。

 つまり、成長しない人が、重視しているのは、「未来」 ではなく、「過去」 ではないでしょうか。  

 

 具体的には、どのようなケースで、明らかになるのでしょうか。
 たとえば、他人から、現在の自分の欠点を、指摘されたとします。

     成長を目指す人は、現在の自分 (= 過去の集大成) の一部を、改めよう と、心掛けています。
 だから、適正なものであれば、欠点が指摘されることを、歓迎します。  

 

 反対に、成長しない人の中には、全人格を否定されたと、感じて、猛反発する人もいます。
     前述の前提が、正しいなら、「現在の自分とは、過去の集大成」 です。

 成長しない人は、その過去に、囚われて、生きています。
 だから、現在の自分が否定されると、これまでの人生が、すべて否定されたような、気持ちになるのではないでしょうか。  

 

 成長するために、求められるのは、「未来の自分」 「未来の人生」 に、目を向ける こと。
 同時に、「過去の自分」 「過去の人生」 から、いさぎよく、目を離すことです。
 すると、現在が意味するものも、「過去に縛られた現在」 から、「未来を築くための現在」 に、変わるのではないでしょうか。
 このプロセスにおいて、「原因論」 から 「目的論」 への転換が、欠かせないと、考えられます。

 

 

147.なぜ、「未来」 を重視すべきなのか ?      2015.02.13

 

 人生を 80 年と仮定し、次の 4 つの期間に、区分 してみましょう
     ① 0 〜 20 歳   ② 21 〜 40 歳   ③ 41 〜 60 歳   ④ 61 〜 80 歳
 各期間の配点が 25 点で、全部で 100 点、それぞれの期間を、自己採点するとします。
 これは、生前に、人生を改善することが、目的のため、何歳まで生きられるかは、関係ありません。

 

 もし、自分が、① の期間を終えた時点、つまり、20 歳だとします。
 成績も素行も悪く、ひいき目に採点しても、25 点満点のうち、10 点しか、取れなかったとします。

     しかし、重要なポイントは、「何点取れたのか」 よりも、「どのように、考えるのか」 にあります。
 それによって、残りの人生の得点が、変わってくるからです。

 

 もし、これまでの自分に失望して、一生、引きこもったとします。
 すると、その後の、② 〜 ④ の期間は、さらに、得点が下がる 可能性があります。
     各期間の得点が、5点だとすると、人生全体では、下記の点数になります。
     10 点 × 1 + 5 点 × 3 = 25 点  

 

 また、「勉強ができる人間に、ろくな奴などいない」 などと、自分を、正当化する人たちもいます。
 このケースも、過去に囚われている点において、変わりはなく、それ以降も、同レベルの得点 で終わります。
     10 点 × 4 = 40 点
 成長するためには、自分を、否定する勇気が、求められるからです。  

 

 過去の自分は、ダメ人間だったが、過去のことは忘れて、生まれ変わろう。
 未来に目を向け、必死に努力し始めると、人生は上り坂 に、変わります。
     10 点 + 15 点 + 20 点 + 25 点 = 70 点
     平均点が、50 点だとすれば、かなり、よい人生が、歩めるはずです。  

 

 最も重要なのは、人生全体の点数を、高めること ではないでしょうか。
 その中で、過去は、変えられないので、「よい過去」 も 「悪い過去」 も、さっさと、忘れることです。
     自分の力で、変えることができるのは、未来だけです。
 だから、唯一、チャンスが認められる、未来のみに、ターゲットを絞って、努力を傾けるべきでしょう。 

 

 

48.「自分」 に期待する人生      2015.02.14 

 

  「成長する人」 と、「成長しない人」 の、違いは、どこに表れるのでしょうか。
  その2つ目として、私は、その人が、「誰に期待しているのか」 を、参考にします。
     「嫌われる勇気」 を読んで ・・・
 「人生には、何も望まない、何も期待すべきではない」 と、誤解している人も、いるかもしれません。

 

 アドラー心理学で、「期待しない」 と、言っているのは、あくまで、他人に対するものです。
 他人には、他人の人生があるので、他人の課題に、足を踏み込んではいけません。
 そのために、「課題の分離によって、他人の課題を、切り捨てなさい」 という意味です。 

     同時に、それは、「自分の課題に、全力で、立ち向かいなさい」 という意味でも、あります。  

 

 アドラー心理学を、実践すると、共同体に対する貢献、つまり 「共同体に与えること」 が、自分の課題になります。
 その中で、より大きな貢献感を、実現させるためには、自分自身が、成長しなければいけません。
 だから、常に 「自分は何ができるのか」 に、関心があります。

 つまり、「成長する人」 は 自分自身に対して、成長を求め、成長を期待する のではないでしょうか。  

 

 一方、「成長しない人」 は、他人に期待します。
 他人が、自分に対して、何をしてくれるのか、つまり 「相手から与えられること」 を、期待しています。
     他人に対して、強い関心を持つため、他人のことが、気になって、仕方がありません。
 中には、話題の大半が、他人の噂話という人まで、いるのではないでしょうか。
 

 

 他人に世話を焼く、ケースにおいても ・・・
  「成長する人」 は、見返りを、期待することなく、援助の範囲内で、淡々と行います。

 反対に、「成長しない人」 は、相手に対して、期待を持つため、節度がなくなる こともあります。
 その期待とは、「自分に対しても、同じように接して欲しい」 から、「相手を依存させて、支配したい」 まで。  

 

 他人とは、自分以外の者、と言う意味ですから、この中には、子供も、含まれるでしょう。
     最も、罪深いのは、親による子供の支配、ではないでしょうか。
 このような親を持つと、子供は30代になっても、自立することができません。
 1日も早く、「課題の分離」 をマスターして、自分自身の人生を、歩んでいただきたいものです。

 

 

49.自分に対する期待は 「課題」 の内容で決まる      2015.02.15 

 

 私は、世界中の誰からも、期待されていない。
 しかし、私だけは、自分自身に、期待している。

 このような状態が、最も、健全 ではないかと、私は、考えています。
 以下に、わかりやすく、説明します。

 

 もし、世界中の誰からも、期待されていない。
 それでも、自分自身に、期待できる人間になれば、相当、強く、生きられるのではないでしょうか。
 先駆者と呼ばれる人たちは、当初、周囲から誤解を受けるなど、大きな挫折と困難を、経験しています。

 これを克服できたのは、自分自身に、期待できたから、 ではないでしょうか。  

 

 それでは、なぜ、自分自身に、期待できたのでしょうか。
 それは、「自分のため」 ではなく、「共同体のため」 だったから、ではないでしょうか。
 もし 「自分のため」 だけであれば、周囲の人から、誤解を受けた段階で、挫折することでしょう。
 何しろ、嫌われる勇気さえ、ないのですから。
 

 

 成長とは、「よい方向へ変わること」 と、私は、理解しています。
 その、よい方向とは、「共同体に対して、貢献できる、自分になること」 、ではないでしょうか。

     これによって、自分自身を、成長させることもできれば、同時に、共同体を、豊かにすることもできます。
 「Win Win (両者ともによい) 」 の関係になるため、成功も、長続きします。  

 

 次に、他人が、私に期待している状態。
 「課題の分離」 から、言えば、その人は、間違っていることになります。
 その人には、取り組むべき、その人自身の課題が、あるはずです。

 だから、その人が、期待すべきは、私ではなく、その人自身 で、あるはずです。  

 

 とは、言うものの、実際には、他人から期待されたり、他人を失望させたり、しているものです。
 他人が、どう思うのかは、「他人の課題」 ですから、一切、気にする必要はありません。
 重要なのは、自分がどうあるべきか ・・・ つまり、どんな状況でも、自分自身に、期待できる人間になることです。

 そのためには、それに見合った 「自分の課題」 を、設定する ことではないでしょうか

 

 

50.成果 = 時間の質  ×  時間の量      2015.02.16 

 

 「成長する人」 と、「成長しない人」 の、違いは、どこに表れるのでしょうか。
     その 3 つ目として、私は、その人の、「時間の使い方」 に、注目します。
 人間社会は、太古の昔から、不平等なものです。
     しかし、時間は、平等に与えられた、数少ない資源の1つ、ではないでしょうか。

 

 その証拠に世界的な大富豪でさえ、時間を、買うことができません。
 寿命がくれば、必ず、亡くなるものです。
     当たり前のことですが、万人とって、1 分は 60 秒であり、1 時間は 60 分、1 日は 24 時間、1 年は 365 日です。
 また、過去と未来の狭間に、現在があり、現在は、次の瞬間、過去になるものです。
 

 

 このように、人生の残り時間は、毎秒、休むことなく、減り続けています。
 増えることは、たったの 1度 も、ありません。
 ところが、成長するために、本を読んだり、考えるためには、莫大な時間を、必要とするものです。

     だから、成長を目指す人は、時間が、何よりも 「貴重な資源」 であることを、痛感しています。  

 

 一方、成長を望まない人たちは、時間の価値に、気づこうともしません。
 これが原因で、時間、つまり人生よりも、一度、コピーした紙の裏を、大切にします。
 また、精神的に未熟な人は、30 歳を過ぎても、情緒が安定しません。
 おかげで、自分のセルフ・コントロールに、多くの時間を、浪費してしまいます。  

 

 時間あたりの成果 = 時間の質 × 時間の量 
 もし、この算式が正しいと仮定し、時間の量が、一定だとすれば、成果を増やす方法は、1 つしかありません。
 「時間の質を高める」 ことです。

 時間の質は、ある程度まで、自分でコントロールできる ものだからです。

 

 私の場合、50 歳前後から、人生の残り時間が、つくづく惜しくなりました。
 苦手な英会話、ギター、ゴルフなどの上達は、来世の課題にまわしました。
 もともと、流行を追わない質なので、スマホをいじったり、SNSに時間を割く気も、まったくありません。
 時間の価値に気づくと、驚くほどシンプルな人生が、見えてくる のではないでしょうか

 

 

51.「量」 が変わると、「質」 も変わる      2015.02.17 

 

 書店へ行くと、時間の使い方に関する本が、並んでいます。
 その多くは、効率的な方法を、紹介しています。
 無駄な時間を減らして、重要なことに費やす時間を増やす。
 あるいは、順番を入れ替えたり、組み合わせを変えるなど。

 

 多くの自己啓発本や、お金儲けの本と同じように、読後、しばらくは、その気になります。
 しかし、1ヶ月も経つと、元の状態に、戻ってしまいます。
 なぜなら、 「時間の質」 については、何も、改善されないからです。

 「時間の質」 を高めるためには、小手先のテクニックではなく、自分自身の、集中力を高める、必要があります。  

 

 これまでの経験より、私は、竹田式ランチェスター戦略の、「時間戦略」 が、最も妥当と、考えています。
 ランチェスター戦略では、成果を挙げるために、特定の要素を、2 乗します。

 時間戦略では、何と、「時間の量」 を 2 乗します。
 例えば、2 倍の成果を、目標にする場合は、√2  ≒ 1.41 倍の、時間をかけます。  

 

 取り組む時間を増やす、本当の理由は、どこにあるのでしょうか
     それは、かける 「時間の量」 によって、「時間の質」 が、変化する ことにあります。
 「努力の量」 を横軸 (X軸)、「成果」 を縦軸 (Y軸)、にして、グラフを描くと、どうなるでしょうか。
 グラフが、急な角度で、上昇し始める点が、あるはずです。
 

 

 つまり、成果とは、努力が一定量を超えると、急激に上がり始める もの、と言えます。
 大きな成果が、得られるかどうかは、そこまで頑張れるかどうかで、決まるものかもしれません。 前回、
成果は、「時間の質」 によって、決まると、お話ししました。
 しかし、「時間の質」 を高めるためには、一度、「時間の量」 を増やして、限界近くまで、努力する必要がある のではないでしょうか。  

 

 ただし、このような方法が採れるのは、一生のうちの、ほんの一定期間のみです。
 なぜなら、人生には、重要な課題が、他にも、あるからです。
 もし、一生、仕事のみに集中したとしたら、たぶん、家庭崩壊の危機が、訪れるのではないでしょうか。

 ポイントは、「今、何に重点を置くべきか」 を、見極める ことでしょう

 

 

52.1 つのことに、専念してみる      2015.02.18

 

 努力が、一定量を超えると、ある時点から、驚異的に、成果が上がり始めます。
 私は、小学生時代、次のような、経験をしました。
 水泳部に所属し、50 m 平泳ぎのタイムに、伸び悩んでいたときのことです。
 それでも、連日、練習に明け暮れたところ、2 日続けて、3 秒ずつ縮んだ ことがありました。

 

 また、税理士試験 5 科目のうち、税法 3 科目に、合格するためには、相当な量の暗記が、求められます。
 1 科目あたり、800 字程度の理論を、最低でも 30 問、ほぼ間違えることなく、猛スピードで、書けなくてはいけません。
 しかし、当初は、暗記が大の苦手で、1 問、覚えるのさえ、ほとほと苦労しました。

 ところが、トレーニングを積んだ結果、平均的な受験生よりも多い、約 55 問を、マスター することができました。  

 

 努力が、一定量を超えると、ある時点から、驚異的に、成果が上がります。
 この事実を知ると、並み外れた努力が、可能になります。
 なぜなら、いつ、その時が訪れるのか、期待できるようになるからです。

 おかげで、大きな成果が得られるまで、手を緩めなくなりました。  

 

 スポーツの話に戻りますが、限界近くまで、トレーニングを積むと、どうなるのでしょうか。
 「身体が自然に動くようになる」 のではないでしょうか。
     あくまで、私の推測ですが、それ以前と、それ以後では、使うべき脳の箇所が、異なるのかもしれません。

     だから、そこに達するまでは、決して、あきらめない ことです。  

 

 実は、質を変えるために、量を増やす場合にも、コツがあります。
 それは、1 つのことに、大量の努力を注ぎ込むこと。
 そのために、それ以外のことを、極力、しないようにすること。

 つまり、1 つのことに専念する ことです。  

 

 すると、時間の質が、変わります。
 脳の大半が、1 つのことで、独占されると、達成が早まるようです。

 逆に、あれも、これもと、気が多いと、いつまで経っても、「並の質」 から、変わることはありません。
 また、努力の量については、極端な言い方ですが、倒れそうになるまで、頑張ってみましょう。

 

 

53.「困難」 は、成長のためにある 「自分の課題」      2015.02.19 

 

 「成長する人」 と、「成長しない人」 の、違いは、どこに表れるのでしょうか。
  その 4 つ目として、私は、 その人の、「困難に対する姿勢」 を、重視します。
  姿勢とは、言動ではなく、あくまで行動です。
  行動で判断するのが、最も信頼性が高いと、考えています。

 

 困難とは、実は、その人だからこそ、起きるものではないでしょうか。
 なぜなら、人は、それぞれ、異なる個性を持ち、異なる人生を、歩んでいるからです。
 もし、同じ人生を歩んだとしても、個性が異なれば、まったく、同じ困難を、抱えることはないでしょう。

 従って、困難とは、その人が成長するために、与えられた 「課題」、 という言い方もできます。  

 

 成長する人は、困難に対して、主体性をもって、 「克服しなければならない」 という、姿勢で臨みます。
 克服するためには、必ず、「反省」 が、求められます。
 反省することによって、その困難の原因、つまり、自分の未熟な部分を、特定することができます。
 その部分を、成長させることが、自分の課題だと気づき、レベルアップに、取り組むのではないでしょうか。  

 

 成長とは、よい方向へ変わることだと、私は考えています。
 だから、困難という、自分独自の課題を、克服すれば、必ず、人生は改善され、自分自身も 「成長」 する はずです。
 また、一度、克服すれば、同じような困難は、ほとんど、起きなくなります。
 なぜなら、事前に気づいて、回避したり、その困難が、起きない状況を、つくり出すことも、可能だからです。

 

 反対に、成長しない人は、困難から、逃れようとします。
 中には、嘘をついたり、他人を騙すなど、悪質な方法で、回避しようとする人もいます。
  これでは、せっかくの成長の機会を、逃すことになります。  根本的な原因は、「自分を否定する勇気がない」 ことに、あるのかもしれません。  

 

 その結果、成長しない人は、同じような失敗を、繰り返します。
     あるいは、何十年たっても、低迷から、抜け出せない人もいます。
 自分に起きることは、何かしら、自分が原因で、起きているものです。
 そこから、逃げずに、取り組めば、人生は、改善の方向へ、向かうのではないでしょうか。

 

 

4.「きびしいけれど、希望のある道」 を、選択する      2015.02.20 

 

 アドラー心理学について ・・・
 きびしいけれど、そこには、希望がある。
 以前、お話ししましたが、ネット上、どこかで、読んだ感想です。
 これは、非常に、的確な表現ですね

 

 ところで、次の 2 つの人生のうち、どちらを選ぶでしょうか。
 ① きびしくはないが、希望も見えない人生
 ② きびしくても、希望が見える人生

 ① を選ぶ人は、困難から、目を背け、② を選ぶ人は、困難を直視する でしょう。  

 

 私は、普通人なので、① の時期も、② の時期も、経験しています。
 現在、50 代半ばですが、これまでの感想を、お話しましょう。

 お伝えしたいことは、ひとつ、成長を目指すなら、① を避けて、② を選ぶ ことです。
 短期であれば、① でも構いませんが、1 年以上、① の人生を、続けてはいけません。  

 

 理由は 3 つあります。
 1 つ目は、困難とは、事前に思うほど、大変なものではない こと。
 これは、克服して、数年、経つと、実感できるものです。
 子供のころ、つまらないことで、悩んでいたことを、思い出してみましょう。
 

 

 2 つ目は、① の人生に入り込むと、② の人生に戻るのに、苦労する こと。
 若い頃は、② の人生を送り、非常に優秀でしたが、途中で ① の人生に入り込み、低迷状態から、抜け出せない人がいます。
 ① の期間が、長ければ、長いほど、② の人生に、戻れなくなるようです。
 ① の期間が 3 年あれば、② の人生に戻るためには、3 年以上、かかるのではないでしょうか。
 

 

 3 つ目は、人間として、弱くなる こと。
 心身の健康を、維持するためには、適度なストレスが必要です。
 しかし、安楽な人生を送っていると、神経が過敏になったり、無感覚になるため、耐性が低くなります。
 本来の自分らしく、生きたいのであれば、早い段階で、② の人生に、戻ることでしょう。

 

 

55.「責任感」 が、人間に成長をうながす      2015.02.22 

 

  「成長する人」 と、「成長しない人」 の、違いは、どこに表れるのでしょうか。
     最後の5つ目として、私は、ドラッカーの主張に従い、その人の、「責任感」 で、判断します。
 これまで、多くの人と、仕事をしてきました。
 その経験上、成長の判断基準として、この 「責任感」 が、最も的中率が高いと、考えています。

 

  「仕事に対して、責任を持つと、成長の必要性を、自覚できる」 と、ドラッカーは述べています。
 責任感のある人は、自分の地位に関係なく、よりよい仕事を、心掛けています。
 すると、自分の不完全な部分、つまり、未熟さに、気づくことができます。
     それによって、成長の必要性を、より多く、自覚することができます。
 

 

 一方、仕事に対して、責任感が希薄な人も、います。
 たとえば、お金をもらうためだけに、いやいや、仕事をしている人。
 自分の給料は、これくらいだから、この程度の仕事しかしないと、勝手に、決めつけている人もいます。

 このような、無責任な人たちは、成長と、逆の方向へ進む のではないでしょうか。  

 

 両者の差は、開く一方です。
 無責任な人は、「最低限、給料がもらえればいい」 と、割り切っているのかもしれません。
 しかし、不況が訪れると、その願望さえ、叶わなくなります。

 このような人たちに出会うたびに、アリとキリギリスの話を、思い出します。  

 

 ところで、責任感の強い人の中には、途中で、自分の成長を、あきらめてしまう人も、少なくありません。
     原因は、重要性に関して、優先順位をつけられない 点にある、のではないでしょうか。
 人間にとって、最も重要な課題は、「共同体への貢献」 を通じて、「自分自身を成長」 させることです。
     しかし、そこで、他人の課題まで、背負い込んでしまうと、自分自身の成長が、疎かになります。
 

 

 幸せに生きるためには、周囲の人に、わずらわされないこと ・・・ と、アインシュタイン博士も、語っていました。
 自分自身の課題に、集中するためには、「課題の分離」 によって、他人の課題を、切り捨てましょう。
  「共同体感覚」 「貢献感」 のために、より大きな共同体に、目を向け、自分は、どんな貢献ができるのかを、考えてみましょう。
     最近、成長が止まったかな、と感じたら、その度に、この確認を、繰り返すことではないでしょうか

 

 

56.大きな共同体への 「責任」 を、自覚する      2015.02.23 

 

 「責任」 とは、どのように、自覚すべきものでしょうか。
 組織内で地位に就いたとき、地位に見合った、責任を自覚する ・・・ これは、当たり前の話です。

 特定の地位になくても、自分が関わる仕事には、現場担当者として、全員が責任 を、自覚すべきです。
 しかし、これだけでは、継続的に、成長することができません。

 

 その理由は、自分の職場や、担当部署など、小さな共同体しか、意識していない点にあります。
 小さな共同体に対して、貢献する場合、見返りや、保身などの、自己都合と、明確に区別がつきにくい からです。
     だから、小さな共同体への貢献だけでは、本来の成長効果は、望めません。
 少なくとも、日本社会、さらに、拡大できる人は、世界、地球、人類レベルまで、達しましょう。  

 

 また、時系列に注目すると、意識できる共同体を、過去や未来にまで、拡大させる ことができます。 
     もし、貧困地域や、紛争地域に、生まれていたら、あるいは、もし、日本であっても、1000 年前に、生まれていたら ・・・
 現在のような、豊かな生活は、絶対に送れません。
     このように、想像力を働かせれば、現在の生活環境を築いた、無数の先人たちにも、感謝することができます。  

 

 次に、私たちの責任は、どこにあるのかを、考えてみましょう。 
     過去の世代に感謝したら、未来の世代につなぐのが、現在の世代の責任、ではないでしょうか。

 私は、次世代に、豊かな社会を、残すのが、自分たちの責任 と、考えています。
 ただし、一個人として、特別なことをする、必要はないでしょう。  

 

 まずは、自分の職業を通じて、責任を果たす こと。
 なぜなら、現代社会は、専門化され、分業制になっているからです。
 世間が注目するような、大きなことをする必要は、決して、ありません。
 もし、政治や行政が、担当するような仕事をしたければ、議員や公務員の地位を得て、その地位に基づいて、行動すべきです。  

 

 大切なことは、大きな共同体に目を向け、その一員として、貢献すべき責任を、自覚する こと。
     同じ仕事をし、同じ生活を送っていたとしても、意識する共同体の大きさによって、成長に差が生まれます。
 自分だけ、家族まで、仲間まで、会社まで、業界まで、しか意識できなければ ・・・ やがて、成長が止まります。
 かつては、優秀でしたが、その後、失速する人に、しばしば、見られる、傾向ではないでしょうか。

 

 

57.常に 「社会」 を意識する      2015.02.24 

 

 意識する 「共同体」 が、小さな人ほど、早い段階で、成長が、止まる のではないでしょうか。
 たとえば、「家族」 までしか、意識できず、「社会」 を意識できない人。
 このような人たちの中には、家族の生活を守るために、犯罪を犯す人までいます。
     社会のルールを守るのは、大人として当然ですから、未成年の時点で、成長が止まったと、推測されます。

 

 小さな 「共同体」 は、必ず、大きな 「共同体」 に、含まれます。
 だから、小さな 「共同体」 の、ルールや慣習は、本来、大きな 「共同体」 に、近い内容であるべき です。
     たとえば、国のような、大きな共同体には、憲法など、立派なルールが、定めてあるものです。
 ところが、私たちが、実際に接する、身近な小集団の中には、極めて、レベルの低いものさえ、あります。  

 

 その中で、イジメや差別、偏見、搾取などが、平然と行われている、ケースもあります。
 また、法律を、まったく無視している小集団も、あるのではないでしょうか。
 だから、「嫌われる勇気」 にも、書かれていました。

 (小さな共同体の中で)、対人関係に行き詰まったら、「より大きな共同体の声を聞け」  と。  

 

 精神的に未熟な人たちの中には、何歳になっても、他人に対して、保護と共感を、強く、求める人がいます。
 アドラー心理学的には、「承認欲求が強い」 と、言うべきでしょうか。
 承認欲求が強いと、他人の顔色や発言、評価が、気になるため、情緒が不安定になります。

 その 不安定な心を、安定させるために、小集団の中で、群れながら、お互いに正当化しあう ことを、好む人たちもいます  

 

 このようなメンバーで構成された、小さな 「共同体」 に、固執する人たちは ・・・
 大きな 「共同体」 から見て、明らかに、間違っていることでも、正しいと信じています。
 そこには、客観性もなければ、反省もないため、成長とは、逆の方向へ、進むのではないでしょうか。

 だから、個人よりも、むしろ、小さな 「共同体」 の一員であるとき、より、注意すべきでしょう。

 

 私たちにとって、重要な課題は、自分自身を成長させること。
 成長させるためには、自分が意識する共同体を、より大きく拡げていくことです。

 もし、小さな共同体に、属していても、大きな共同体である 「社会」 の存在を、忘れない こと。
     「社会的に見て、どうなのか」、 ということを、常に、念頭に置けば、大きな間違いだけは、避けられそうです。

 

 

58.「成長する人」 になる      2015.02.25 

 

 成長する人の特徴は ・・・
     ① 未来を重視する  ② 自分に期待する  ③ 時間を大切にする  ④ 困難に立ち向かう  ⑤ 責任感が強い
 成長しない人の特徴は ・・・
     ① 過去を重視する  ② 他人に期待する  ③ 時間を無駄にする  ④ 困難から逃れる   ⑤ 責任感が希薄

 

 さらに、① では 「目的論」、② ④ では 「課題の分離」、⑤ では 「共同体感覚」 「貢献感」。
 以上は、アドラー心理学で、おなじみの内容です。
 ③ では 「竹田式ランチェスター戦略」 と、レーニンが唱えた 「量と質の関係」 の話など。
 これらの内容を、加えて、説明させていただきました。  

 

 146 話 〜 157 話を、まとめると、おおむね、このような内容になります。
 その他、「成長が止まると、完全主義におちいる」 という、お話を、したこともあります。
 成長が止まると、他にマスターすべき課題があっても、見えなくなります。
 既に、マスターした分野しか、見えないため、重要性の低い部分まで、細々と、こだわる人が出てきます。  

 

 また、成長する人と、成長しない人では、「時間の感じ方」 にも、違い があります。
 成長する人は、1 日が、あっという間に、過ぎ去りますが、成長しない人は、1 日が、長く感じられます。
 ところが、10 年という単位で考えると、この感じ方が、逆転します。
 なぜなら、成長しない人は、成し遂げたことが、何一つないからでしょう。  

 

 何かを成し遂げる場合にも、ポイントがあります。
 まずは、経験後、必ず、自分が成長していることを、目的とすること。
 成長とは、よい方向へ変わることですが、特に、「価値観を高める」 ことが、有効です。

 「新しい自分」 に生まれ変わるためには、「価値観の変化」 が、欠かせない、からです。  

 

 成長速度を上げるためには、さらに、自発的に、取り組まなければいけません。
 すると、他人から、強制されるよりも、ずっと、早く、マスターする ことができます。
     1 つ課題を、早く通過できれば、また、次の課題に、挑戦できるため、より効率よく、自分を成長させることができます。
 以前、ご紹介した 「 80 対 20 の法則」 を、フル活用して、人生のロスを、なるべく減らしたいものです。

 

 

59.自分独自の 「成長スタイル」 を確立する      2015.02.26 

 

 20 代前半までは、多くの人が、成長します。
 学生として、教育を受け、周囲からも、期待されたり、強制されるからです。
 しかし、就職して、しばらくすると、その状況から、解放されます。
 それと同時に、成長するためには、自主性が、求められるようになります。

 

 自主的に成長に取り組む人と、漠然と過ごす人では、年々、その差が、開いていきます。
 せっかく、よい大学を出ても、成長を怠った人は、仕事の意味を、理解することができません。
 だから、お金のために、いやいや仕事をしたり、社交のために、職場へ来る人さえ、います。
 さらに、同レベルの人たちと、群れていると、成長とは逆の方向へ、進んでしまいます。  

 

 問題は、いつ失速するのか。
 言い換えれば、どうすれば、「成長を習慣化」 できるのか。

 まずは、自分に合った、成長スタイルを、確立しなければいけません。
 この課題も、自分自身のものなので、真剣に取り組むべきです。  

 

 ポイントは、長く、続けられて、しかも、成果が挙がること。
 何かに挑戦する中で、この要件を満たす方法を、いろいろ試してみる ことです。
 私の場合、本を、利用しています。
 本から吸収した内容を、実践の中で、アレンジしながら、自分のものにしていきます。  

 

 読書の方法としては、「多読」 によって、良書の発見に務め、見つかれば 「精読」 しながら、サブノートを作成します。
 このプロセスを、経ることによって、やっと、頭の中に、定着させることができます。

 P.F.ドラッカー著 マネジメント エッセンシャル版 などは、この作業に、約3ヶ月も、かかりました。
 大変ではありますが、苦労の末、理解できたときは、疲れも、吹っ飛びます。  

 

 本の最大の魅力は、日常、出会うことができない人の、知識や知恵に、簡単に、しかも、安く、触れられることです。
 たとえば、それは偉人であったり、外国人であったり、過去の人物だったりします。
 さらに、好きなときに、好きなものを、好きな量だけ、吸収できる点も、気に入っています。

 成長スタイルは、人それぞれですから、いろいろ試行錯誤される ことではないでしょうか。 

 

 

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代表社員 税理士 今井 睦明


1960年生まれ 名古屋市出身 1989〜1993年 税理士試験 法人税法、消費税法、事業税、簿記論、財務諸表論、全5科目合格
 
1994年税理士登録 日本税理士会連合会 登録番号 税理士法人3430 税理士78397 名古屋税理士会名古屋北支部所属

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