イラン国民の欲しいもの、米国旅行と独製自動車 ネット調査
ロンドン(CNNMoney) 英ロンドンに拠点がある調査企業「オン・デバイス・リサーチ」は13日までに、イラン国民のほぼ全員が外国の休暇旅行を望んでおり、最も人気がある目的地は米国だったとの調査結果を報告した。
調査は、1000人以上のイラン国民を対象にインターネット上で実施された。これによると、75%近くが品質がより良いと考えている輸入品の購入に興味を示した。約半数は外国製の自動車あるいはオートバイを買いたいと回答していた。
輸入品購入で最も評価が高かったのはドイツ製品で、米国と英国がこれに続いた。人気が強い商品は携帯電話、カメラやコンピューターを含む電子機器。コーヒーや紅茶への需要も高かった。
英セントアンドルーズ大学のイラン歴史担当教授は、今回の調査結果は、イランは世界に向かって開けている国際国家との現実認識を強めるものだと指摘。「一般的な見方と異なり、イラン国民は商品サービスの購入などで欧米に強く傾斜している」と分析した。
イランは自国の核開発計画をめぐって欧米諸国と長年対立し、度重なる経済制裁も受けてきた。しかし、今年7月に核開発の縮小や経済制裁の一部緩和で最終合意が成立し、低迷が続いていたイラン経済が好転するとの期待感も強まっている。