イラン核協議で合意が成立 対立解消へ歴史的一歩
ジュネーブ(CNN) イランの核開発問題を巡り、国連安全保障理事会の常任理事国5カ国にドイツを加えた6カ国と同国がジュネーブで開催していた協議で24日未明、合意が成立した。数十年間に及ぶ対立の解消に向けた歴史的な第一歩となりそうだ。
協議はイランと米国、英国、ドイツ、フランス、中国、ロシアの外相らが出席して20日から開かれていた。イランによる核開発活動の縮小と対イラン制裁の一部緩和を柱とする合意文書の文言を巡り、最終調整が続いていた。
イランのアラグチ外務次官はツイッターに「協議5日目の午前3時、ついに交渉が成立した」と書き込んだ。EUのマン報道官も「われわれは合意に達した」とツイートした。
合意は包括合意に向けた第一段階と位置付けられる。欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障上級代表がまもなく内容の詳細を発表し、数時間のうちに署名の運びとなる。
イランは長年にわたり、核開発計画を巡って欧米諸国と対立してきた。今年8月、米国やイスラエルとの対決姿勢で知られたアフマディネジャド前大統領に代わって穏健派のロハニ大統領が就任し、制裁解除を最優先課題に挙げたことで、核協議進展への期待が高まっていた。イランは最近、国際原子力機関(IAEA)との間でも、査察拡大を認めるとの合意に達している。