無断リンクは失礼か?
ハイパーリンクはwww(ワールド・ワイド・ウェブ)の根幹アイデアであり、大発展した原因です。革新的な手段のために、既存の常識や秩序と相容れないところがあります。
その代表的な例が、無断リンクです。
リンクをはる「正しい日本語を守る会」で書かれている内容が当を射てるように思えますのでその部分を引用します
「無断リンク禁止」などと当然のように言っている人たちの頭の中では、リンクは「張る」ものなのではないかというように思える。「張る」という言葉は何やら「お互いに張る」「張力で引っ張られる」「がんじがらめになる」というような想像をかき立てる。それどころか、実世界における「張る」という行為は、通常、双方合意の上で協力して行わないとできないことでさえあろう。つまり、いわゆる「相互リンク」だけが「張る」と書くに値するのである。一般的には、Web上のリンクは一方からだけの存在としてあるわけで、リンクされた側は、リンクされていることを知ることさえ困難だ。
もしリンクを「張る」ものだとすれば、勝手に張られるのは迷惑なシロモノだというような気がするのも分からないではない。普通に考えて、自分とこに「貼る」のは自分の勝手でできる行為であり、一方で相手のところとの間に何かを「張る」のは許可を要する行為だからだ。
どうやら、ハイパーリンクの仕組みを知らない人(世界の大多数の人)は、次のように考えているようです。
リンクを張るとは、現実の会社や家庭の建物の部屋に入り込み、印(しるし)を貼り付けるような行為。
こう考えていれば、無断リンクは失礼極まりない行為ということになるのは当然です。インターネットの黎明期から、wwwにかかわってきた私にとってはまったく意外。今日はじめて、この一般常識に気がつきました。(wwwオタクでした。)
こういう状況で、私ごときが「この常識は間違えてます」といってみても無力なことは知ってます。この常識が「リンクは自由にしてよい」となるのは、かなり時間がかかるでしょう。
ただ、WWWの概念を提唱したTim Berners-Lee(ティム・バーナー・リー)が延べたWWWの理念は、皆さんに知っていただきたいと思います。
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