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2010年7月

Yahoo!検索は問題だらけのエンジンだった。やっぱりね!

SEMリサーチの解説記事は貴重です。

BTCでは実感8割の検索シェアをもつヤフー。
批判めいたことを書くと、どんな検索結果の操作をされるか、怖くて
ウェブビジネスの関係者はとても公の場では発言できなかったと思います。

今回のYahoo!JapanとGoogle提携があったので、「安心して」、
専門家によるYahoo!検索の「欠陥ぶり」が公に指摘されたと思う。

▼以下は記事の引用です。(技術な内容はさっぱり理解できません)
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まずSEOにおいては、サイト管理者にとってうれしい知らせだろう。
なぜなら、最近のYahoo!検索は、

(1) rel=canonicalを指定した時の処理が適切に行われない
(2) 一般的な正規化処理が正常に行われない
(2) リダイレクト処理時の評価転送に不具合がある
(3) リダイレクト処理そのものの不具合
(4) 全般的にブラックハットな最適化手法に脆弱な検索アルゴリズム技術
(5) 明らかに検索システム側の不具合によると思われる、突然のインデックスからの消滅など、インデックスにかかわる問題(e.g. トップページが突然消滅する)
(6) インデックスが遅い。話題性の高いキーワード検索を行った際に、トピカルなページが表示されるまでの時間がGoogleと比較して数時間単位で遅れている(フレッシュネス(鮮度)の問題)
(7) 一部のキーワードにおいて順位が完全固定化されている

など、他社の検索エンジンではあまり見られない不具合が少なくない。検索技術がGoogleに変わることによって、上記の問題はいずれも解消されるため、しょうもないことに悩む時間も減りそうでうれしい限りだ。

なお、Googleにおいては、巷でいう「Yahoo!SEO対策」で話題に上るような、小手先のリンク構築テクニックの多くは通用しない。手段も選ばず、ブラックハット手法を中心に展開してきた一部のSEO業者にとってはつらいニュースかもしれない。
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Yahoo!JapanがGoogleと提携

2010年7月27日は日本のウエブ史に残る重要な日になりました。
Yahoo!Japanが再びGoogleと手を結ぶとは、全く意外な展開。驚いた!

こうなったら、関心はただひとつです。
Googleの検索順位は、Yahoo!Japan検索に「色付け」なしで表示されるのか?

両者のプレスリリースを読むと、「Yes」のように私は読めます。
確かな情報が欲しい。実際に稼働し、画面表示されるまで誰もわからないかな?


Googkeプレスセンターの記事
「Yhoo!JAPANのより良い検索と広告サービスのために」
の引用

ヤフー株式会社は、Google が日本国内で最も速く、最も先進的であると自信を持つ検索技術を利用者に提供できることになります。これに加え、ヤフー株式会社はオークション、ショッピング、知恵袋といったコンテンツを Google の日本語の検索結果に加えられるように提供します。これにより、双方のサービスは一層充実し、効果を増大させることができます。

ヤフー株式会社は Yahoo! JAPAN のサイト上で、自身のユーザー向けにフィットするように、Google の検索サービスをカスタマイズして検索サービスを提供することが可能です。これは Yahoo! JAPAN のサイト上で検索サービスがどのような外観になり、利用者がどのように検索を体験できるかといったことも含まれます。その結果、利用者は Yahoo! JAPAN のサイト上で、引き続きGoogle のサイト上とは違う体験をすることができると考えられます。 (太字は筆者)

Yahoo!JNプレスリリース「Yahoo! JAPANの検索サービスにおけるグーグルの検索エンジンと検索連動型広告配信システムの採用、ならびにYahoo! JAPANからグーグルへのデータ提供について」によれば、

検索サービスにおいて使用している「検索エンジン」と、「検索連動型広告配信システム」をGoogle Incのエンジンおよびシステムに切り替えることに決定いたしました。

Yahoo! JAPANの人気のあるコンテンツはそのサービス上にそのまま残ります。下図のうち、本件により影響を受けるのは、ウェブ検索結果の表示に必要な検索エンジン部分と検索連動型広告の表示に必要な配信システムの部分のみです。

S0727a

もし、Googleの検索順位がそのままYahoo!Japanに反映されるのなら、
ウエブ管理者は恣意的とも思える検索結果に悩まされずにすむようになります。
枕を高くして眠ることができますね。

▼こちらの記事が参考になります。
Yahoo!JAPANと米Googleの提携 雑感

■2010/7/30追加
SEMリサーチの解説記事から引用。

①米国でのYahoo!同様に、検索結果のUIはヤフーがコントロールし、バックエンドをGoogleが担当する。従って、自然検索結果はGoogleと同等になる一方で、外観はヤフー独自のものが採用されることになる。検索"サービス"はヤフーが開発、検索"エンジン"はグーグルが担当、という意味だ。同社の強みである、オークションやショッピング、知恵袋といった独自の編集コンテンツの結果は、Googleの検索結果に統合して表示されるようになる。

②さて、問題は今回のYahoo!JAPANへのGoogle検索エンジン提供が、Googleのどこまでの検索結果セットを含むかが。これは公式発表資料を見ても、インタビューを見てもまったく言及されていないので真実は切り替えが始まってみないとわからない。ただし、過去のGoogleの検索事業提携の事例を見る限り、Googleとまったく同一の検索結果がセットが提供されたことはないという事実はない。したがって、今回も「ウェブ、画像、動画の自然検索データ」が供給された上で、Yahoo!JAPANの数々のカスタマイズが施される結果、Googleとは実質的に異なる検索結果のセットが表示される可能性は高い

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