2:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:01:18.13 ID:GAHvTytK0XMAS.net
モブA「以前は…誰も寄せ付けない、ずっと高貴で、気品のある方だったのに…」
モブB「今は、先輩みたいな人とつるんで、いつもニコニコ…」
穂乃果「そ、それはいいことなんじゃ…」
モブC「先輩は何もわかってませんっ!!」
穂乃果「え」
モブABC「あの刺すような冷たい視線がイイんですよっ!!!」
穂乃果(えぇ…)
モブC「それなのに…それなのに…」
モブB「……」
モブA「…そうよ…」
モブA「きっと…きっと、あなたに毒されたんだっ…!」ギリッ
穂乃果「え、え?」
3:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:03:50.41 ID:GAHvTytK0XMAS.net
モブB「……そうだ…あなたのせいだ…あなたが、私たちの絢瀬先輩を…」
穂乃果「ちょ、ちょっと待ってよ…私はただ、絵里ちゃんと友だちに…」
モブC「友だちって…そんなのおかしいですよ…!どうして…」
モブC「どうして、先輩みたいな、いい加減な人が……」
穂乃果「………う…」ドキッ
モブB「そうよ…この前のテストでも、赤点をとったーとか、騒いでたし…」
穂乃果「…」
モブC「生徒会室からはいつも園田先輩の怒鳴り声が聞こえるし…」
穂乃果「……」
モブA「そもそも、絢瀬先輩の後任にあなたが選ばれたのだって、私たちは納得してない…」
穂乃果「………」
モブB「μ'sのライブだって…先輩が段取りを間違えて、フォローが大変だったって、西木野さんたちが話してた…」
穂乃果「…………」
モブC「…何でも完璧な絢瀬先輩とは、大違い」
穂乃果「……………」
モブA「……先輩は友だちだなんて言いますけど……はっきり言って」
モブA「あなたと絢瀬先輩じゃ、全然釣り合ってないです…!!」
穂乃果「!!!」
モブA「だから、もう…」
『絢瀬先輩に、関わらないでください』
穂乃果「……………………」
モブB「……行こ」
モブA・C「…………」コクリ
4:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:06:01.07 ID:GAHvTytK0XMAS.net
モブA「ふぅぅぅ…なんかスッキリした…」
モブB「す、すごいよね、言ってやったぞ…!って感じ…?」
モブA「う、うん……でも、さ…冷静になってみると…」
モブC「……ちょっと言い過ぎだったり…?」
モブABC「…………」
絵里「そこのあなたたちー」
モブABC「!!!?」ビクッ
絵里「もうすぐ下校の時刻よ…って」
モブABC「あ、あああ絢瀬先輩っ!!!///」
絵里(あ、ああ…この子たちって、たしか…)
モブA「い、今帰ろうとしていたところでっ!///」
モブB「おお遅くまでお疲れ様でしゅっ!///」
モブC「ご、ごきげんよう!!///」スタコラサッサ
絵里「あはは…ごきげんよう…?」
絵里「…やれやれ。私も早く………ん?」
穂乃果「…………………」グスッ
絵里(え…?穂乃果…?)
5:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:06:41.84 ID:GAHvTytK0XMAS.net
穂乃果「……」ゴシゴシ
穂乃果「っ…」ダッ
絵里「あ…」
絵里(………行っちゃった)
絵里「……」
絵里(見間違い…かしら)
絵里(穂乃果………泣いてた…?)
………
……
7:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:08:07.98 ID:GAHvTytK0XMAS.net
次の日
海未「それで、穂乃果ったら…」
ことり「あはは、穂乃果ちゃんらしいね!」
海未「笑い事じゃないですよ!ホントに…お、おや?」
ことり「どうしたの、海未ちゃ…」
穂乃果「や!おはよう、海未ちゃん!ことりちゃん!」キリッ
海未「……」
ことり「あ……お、おはよう穂乃果ちゃん…」
穂乃果「さぁ、今日も1日頑張るぞぉー!」ブンブン
ことり「…穂乃果ちゃん、今日も元気だね…?」
海未「……」チラ
海未(……待ち合わせ10分前…)
海未「今日は雪ですかね…」
ことり「い、いやぁ…降ってもおかしくない季節だと思うけど…」
8:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:09:36.11 ID:GAHvTytK0XMAS.net
「きりーつ、れーい、ちゃくせーき」
数学教師「よーし、じゃあまず課題にしてたセンターの過去問集めるぞー」
海未「……………あ」
数学教師「ん?ど、どうした園田…まさか…?」
海未「い、いえっ!しっかりやってきました…!」
数学教師「そ、そうだよな、お前が忘れるわけないよな、うん」
海未(……ですが…穂乃果に課題をやったか確認するのを忘れて…)
数学教師「よーし、全員分そろったな。じゃあ授業始めるぞー。前回の続きから…」
海未「!」
穂乃果「……」カリカリ
海未(ホッ…やってきていたようですね…しかし今回の課題はセンター試験の過去問…ちゃんと解けたのでしょうか…ただ空欄を埋めただけでは…)
海未「……」
海未(い、いや…私は何様ですか…穂乃果に失礼です…!穂乃果が自らの力で課題をこなしてきた、それだけのことで…)ブンブン
数学教師「じゃあ、園田」
海未「は、はいっ!?」ガタッ
数学教師「答えは?」
海未「………き…」
数学教師「きゅう…ルート…」カッカッ
海未「聞いていませんでした…」
数学教師「!?」ボキッ
9:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:10:46.68 ID:GAHvTytK0XMAS.net
ことり「さっきはどうしたの海未ちゃん?珍しいね?」
海未「すみません…少々考え事を…」
ことり「…それって、もしかして…」
穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん!」テテテ
海未「ほ、穂乃果…」
ことり「どうしたの?」
穂乃果「数学教えて!」バンッ
ことうみ「!?」
10:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:11:27.75 ID:GAHvTytK0XMAS.net
穂乃果「いやぁー、昨日の課題、自分なりに解いてみたんだけど、チンプンカンプンでさー。コピーとってあるから、解き方を…って、どうしたの?」
海未「い、いえ…その…」
ことり「こっちも珍し…あ、ううん!数学だよね?ことりでよければ教えてあげるけど…」
穂乃果「ホント?ありがとー!」
ことり「どの問題?」
穂乃果「全部!」
ことり「ぜ、全部かぁ~…じゃあ順番に…」
海未「……」
11:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:14:44.89 ID:GAHvTytK0XMAS.net
昼休み
穂乃果「ごちそうさま!」
海未「え…?も、もういいのですか?」
穂乃果「うん。ライブも近いし、食べ過ぎないようにしないと」
ことり「ことりも腹八分目にしようかな…」
穂乃果「じゃあ、さっきの続き教えてくれる?」
ことり「さっきのって…数学、だよね?」
穂乃果「?そうだけど…」
ことり「だ、だよねっ!まかせてっ!」
12:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:15:34.93 ID:GAHvTytK0XMAS.net
放課後、生徒会室
穂乃果「よし、書類整理終わったよ!」
ことり「もう?はやーい!」
穂乃果「これで練習に合流できるね!」
海未「…すみません。私は仕事が残っているので、2人で…」
穂乃果「あ、これって元々は穂乃果の仕事じゃん!」
海未「え?そういえば…」
穂乃果「続きは穂乃果が時間見つけてやっておくからさ!今日は練習に出ようよ!ライブ前だよ?」
海未「そ、そう…ですね…そうしましょうか…」
屋上
海未「1!2!3!4!」
穂乃果「ほっ!はっ!ほっ!たぁっ!」
凛「今日の、穂乃果ちゃん、いつも以上に…気合い入ってるにゃ~」
にこ「ライブが、近いんだから、当たり前…でしょっ!」
海未「そこ!おしゃべりしないっ!」
にこりん「はーい…」
穂乃果「はぁっ、はぁっ…!」
ことうみ「………」
絵里「…………………」
13:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:17:03.32 ID:GAHvTytK0XMAS.net
凛「また明日ー!」
真姫「こら、凛!待ちなさーい!」
花陽「ふ、2人ともマッテー…!」
穂乃果「あはは!ばいばーい!」
穂乃果「…ふふ、でもまさか真姫ちゃんがね~!」
海未「……」
ことり「……」
海未(結局、穂乃果に何も聞けないまま1日が終わってしまいました…)
海未(心を入れ替えて真面目に物事に取り組むようになった…それだけなら、何も言うことはないのですが…)
穂乃果「そうだっ!」ポムッ
ことうみ「?」
穂乃果「これからは穂乃果、1人で走って帰ることにする!」
ことうみ「え?」
穂乃果「決めたっ!そうする!じゃあまた明日ね!」ピュー
ことうみ「……」
海未「……ことり」
ことり「……うん」
海未「……ですよね」
ことり「ねぇ海未ちゃん…ことり、嫌な予感がするよ…『あの時』みたいな…」
海未「……!!」
海未「…なるほど…私が今日1日感じていたのも、『それ』かもしれません…」
ことり「…明日、朝会ったら…穂乃果ちゃんに何があったのか聞いてみようね」
海未「そうですね…」
14:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:17:51.72 ID:GAHvTytK0XMAS.net
ピコン!
ほ<明日から、朝もランニングしながら学校に行くから!2人はゆっくりで大丈夫だからね!
………
……
16:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:19:11.36 ID:GAHvTytK0XMAS.net
数日後
昼休み──
穂乃果「……ごちそうさま」
海未「も、もういいのですか?」
穂乃果「うん。ライブも近いし、食べ過ぎないように…」
海未「それは何度も聞きました!私が言いたいのは、日に日に食べる量が減っているじゃないですか、ということですっ!」
穂乃果「でも、全然体重減らないし…」
ことり「減らす必要、ないと思うよ?ちゃんと体型維持できてるんだから…」
穂乃果「ううん…まだまだ…もっとスタイル良く…」
18:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:20:50.84 ID:GAHvTytK0XMAS.net
休み時間──
ことり「どう?できそう…?」
穂乃果「ダメだ…わかんない…わかんないよ…」
ことり「ご、ごめんっ!ことりの説明が下手で…うーん…」
穂乃果「違うのっ…!ことりちゃんは…優しく、一生懸命教えてくれてるのに…穂乃果が…」グスッ
ことり「ほ、穂乃果ちゃんっ!?」
穂乃果「穂乃果って…こんなに、馬鹿だったんだ…いやだ…悔しい……」
ことり「そ、そんな…穂乃果ちゃぁん…」
21:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:23:36.30 ID:GAHvTytK0XMAS.net
放課後、生徒会室──
穂乃果「よし、終わった…次は…」
海未「…穂乃果、少し休憩しませんか?」
穂乃果「ううん、穂乃果はもう少し頑張るよ。海未ちゃんこそ少し休憩したら?」
海未「いえ…私は…穂乃果のお陰で、だいぶ楽になりましたし…」
穂乃果「……今まで、本当にごめんね…」
海未「な、何を…!そんなつもりで言ったんじゃありません…!」
穂乃果「ううん…海未ちゃんとことりちゃんには、迷惑ばかりかけてきたから…ごめん…」
海未「やめて、ください…私は…私たちは、それが嬉しかったのに…」
穂乃果「…って、いけないいけない。いつの間にか手が止まって、休憩しちゃってたね…さ、もう一頑張り…」
海未「穂乃果…」
絵里「……………………」
22:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:25:26.95 ID:GAHvTytK0XMAS.net
放課後、屋上
海未「1!2!3!4!」
穂乃果「ほっ、はっ、ほっ、たぁっ…」
海未「……」
穂乃果「…よしっ!できた…!」
にこ「…できてないわよ」
穂乃果「…え?」
にこ「ぜんっぜんダメ。にこの100倍はダメね」
穂乃果「そ、そんな…」
にこ「……」
穂乃果「……ど…どこ、が…?」
にこ「……穂乃果…」
穂乃果「ねぇ…どこがダメだったの?にこちゃん、教えてよ…!お願い…ねぇ、に
パンパンッ
穂乃果「っ!!」ビクッ
絵里「………やめにしましょう。今日は解散」
希「えりち…」
26:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:29:44.40 ID:GAHvTytK0XMAS.net
穂乃果「そ、そんな…」
穂乃果「待ってよ…え、絵里…ちゃん」
絵里「……」
穂乃果「明日は、ライブ…だよ?今日、もっと頑張らないと…穂乃果、まだ全然…」
絵里「その通り」
絵里「あなたがそんなだから、みんなで練習しても意味がないって言ってるの」
まきりんぱな「っ…」ビクッ
のぞにこ「……」
海未「絵里…」
ことり「絵里、ちゃん…」
穂乃果「………」
穂乃果「……え…」
絵里「…今日は帰って、本番に備えて体を休めること。…いい?」
穂乃果「……」
穂乃果「…あ、あは……」
穂乃果「…穂乃果……ダメ、かな…?」
絵里「…お世辞にも…そんなことないわ、とは…言えないわね…」
穂乃果「………そっ、かぁ……」
穂乃果「……っ」クルッ
タタタタ…
28:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:33:42.30 ID:GAHvTytK0XMAS.net
絵里「……」チラ
海未「……やれやれ」
ことり「はぁ~……」
絵里「あら…ぶたれるのも覚悟していたのに」
海未「しませんよ、そんなこと…」
ことり「何か、思い当たる節があるんだよね?」
絵里「ええ…たぶんね」
真姫「ちょっと、どういうこと!?」
凛「思い当たる節って…!」
花陽「最近、穂乃果ちゃんの様子がおかしかったことで…?」
絵里「そう、そのことで…この件は私に預けてくれる?」
海未「お願いします…情けない話ですが、私たちはお手上げだったので…」
ことり「何を聞いても『大丈夫』と『ごめんね』ばっかりで…すごく申し訳無さそうな顔するから、こっちまで悲しくなっちゃって…」グスッ
絵里「…任せて。ライブ、絶対成功させるわよ」
にこ「当たり前よっ」
希「みんなで待ってるから…穂乃果ちゃんのこと…」
32:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:37:13.34 ID:GAHvTytK0XMAS.net
モブA「ね、ねぇ…最近、高坂先輩の様子がおかしい…とか、なんとか…」
モブB「それってやっぱり…」
モブC「私たちの…」
モブB「で、でも、事実は事実だし!」
モブA「そ、そうよねぇ?」
モブC「でもでも…!」
モブB「なによっ!あんただって好き勝手言ってたじゃない!」
モブC「それは、その場の空気で…!」
モブA「とにかく!このことは私たちだけの秘密よ!万が一絢瀬先輩の耳に入ったりしたら…!!」
「その話」コンコン
モブABC「!!!???」ビクッ
絵里「詳しく聞かせてもらえるかしら……」ヒュォォォォォオ
モブABC「 」ジュンッ
………
……
40:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:40:40.35 ID:GAHvTytK0XMAS.net
穂乃果「…………」
『あなたは絢瀬先輩にふさわしくない!!』
『全然釣り合ってない!!』
『絢瀬先輩に関わらないで!!』
『あなたがそんなだから、みんなで練習しても意味がないって言ってるの』
穂乃果「……………………」グス…
トントン
雪穂「お、お姉ちゃーん…お客さんだよー…」
穂乃果「………」
雪穂「お姉ちゃーん…」
穂乃果「…………誰にも、会いたくない…」
雪穂「あぅ……てな感じで…」
絵里「そ。でも、私が穂乃果に会いたいの。だから入るわね」ズイッ
穂乃果「!?」
43:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:43:32.33 ID:GAHvTytK0XMAS.net
絵里「もう、こんなに暗くして…エリチカお姉さんは暗いところが苦手なので、電気をつけまーす」ピッ
穂乃果「ちょ、ちょ…」
絵里「よいしょ…あら?お客様にお茶も出ないの、ここの和菓子屋は?」
雪穂「はっ、ただいま!」
絵里「雪穂ちゃんは行かなくてよーし!穂乃果、お茶」
穂乃果「」
絵里「早くっ」
穂乃果「は、はひっ!」ダッ
雪穂「」ポカーン
雪穂「あ、あの…」
絵里「…大丈夫。後は任せて」
雪穂「!……はい。よろしくお願いします…」
47:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:46:00.63 ID:GAHvTytK0XMAS.net
絵里「……」ズズ
絵里「…うん、おいしい」
穂乃果「……」
絵里「…前にもこんなことがあったの…覚えてる?」
穂乃果「……うん」
絵里「あのときも、穂乃果は自分に自信をなくして、塞ぎ込んでいたわね…」
穂乃果「………」
絵里「……」ズズ
絵里「……ふぅ」
絵里「……あの子たちに言われたこと、気にしてるの?」
穂乃果「!!」
49:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:50:25.30 ID:GAHvTytK0XMAS.net
絵里「…あの日、偶然3人が歩いてきた先に穂乃果を見つけたの。それで、もしかしたらって思って…さっき話をしてきたのよ」
穂乃果「……」
絵里「穂乃果は私にふさわしくないって…そう言われたんでしょう?」
穂乃果「………うん」
穂乃果「それで…関わるなって……でもっ…!!」
穂乃果「穂乃果は…!そんなの嫌で…!!だったら、絵里ちゃんにふさわしいような、勉強もダンスも、生徒会の仕事もできて、きれいでかっこいい人
になれば、って…!!」
穂乃果「…でも……」
穂乃果「…やっぱり…穂乃果には………」
絵里「……」
絵里「……私にふさわしいとか、ふさわしくないとか…そんなこと、誰が決めるの?」
51:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (中止W 3fb3-1hmI):2015/12
/25(金) 23:55:01.48 ID:GAHvTytK0XMAS.net
絵里「私のファン?家族?それとも、穂乃果が?」
穂乃果「……」
絵里「……私が誰といたいかは、私が決める。そしてそれは、もうとっくに決めてあるの」
絵里「あの日…」
『絵里先輩、μ'sに入ってください!』
『一緒に歌ってほしいです!…スクールアイドルとして!』
絵里「あなたが差し伸べてくれた手をとったときに───」
穂乃果「……!」
絵里「…わかる?」
絵里「ふさわしいとか、ふさわしくないとか…そういうことじゃない」
絵里「…私が、穂乃果と一緒にいたいのよ」
穂乃果「………う…っ…!」ウルッ
54:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI):2015/12
/26(土) 00:00:37.20 ID:lpTSRgGw0.net
穂乃果「ほんとに、ほんと…?」
絵里「ホントに、ホントよ」
穂乃果「穂乃果…絵里ちゃんのそばにいても…いいのかな…?」
絵里「ええ…いてほしいわ」
穂乃果「でも…!穂乃果は、こんなで…!勉強も、ダンスも、生徒会の仕事も…絵里ちゃんには全然適わなくてっ…!」
絵里「勉強ができなくてもいい、なんてことは言わないけど…たとえ苦手なことでも、真っ直ぐ、ひたむきに取り組む…そんな穂乃果らしい穂乃果は好
きよ」
穂乃果「穂乃果らしい…穂乃果…」
絵里「…この数日、たくさん頑張って…楽しかった?」
穂乃果「!」
穂乃果「……ううん…」
穂乃果「全然、楽しくなかった…頑張ることは好きだったはずなのに…なんとかしなきゃって、焦って…真っ暗で…」
絵里「…私にもそんなときがあったから、よくわかる…でも、そんな穂乃果は誰も見たくない」
絵里「穂乃果はね、穂乃果のままでいいの。もっと自分を磨きたいのなら、ゆっくり自分のペースで、穂乃果らしく頑張ればいい」
絵里「だから、私にふさわしいとか、ふさわしくないとか…余計なことは考えないで…」
絵里「これからもずっと、笑顔で…私のそばにいてちょうだい?」
穂乃果「………うんっ…!!ぅ絵里ちゃ…ぅ絵里ちゃぁぁぁんっ!!!うわぁぁぁーーーん!!!」ダキッ
絵里「きゃっ…もう……ほーら、泣かないの。かわいい顔が台無しよ?」ナデナデ
穂乃果「ひぐっ…うぇぇ…!かわいくなんか、ないもぉぉぉん……!!」
絵里「はいはい…」ナデナデ
………
……
58:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI):2015/12
/26(土) 00:05:06.08 ID:lpTSRgGw0.net
絵里「…落ち着いた?」
穂乃果「…うん」
絵里「明日のライブは、大丈夫そう?」
穂乃果「…うんっ!」
絵里「なら、よかった」
絵里「…あのね、あの子たち、一度もμ'sのライブを見たことがないんですって。動画でもよ?」
穂乃果「そうなんだ…」
絵里「だから…ね、穂乃果。魅せてやりましょう」
穂乃果「…え?」
絵里「あなたがどれだけ輝いているか…今の私が、どれだけ輝いているか」
穂乃果「今の、絵里ちゃん…」
絵里「あの子たちが言うように、私は変わったわ…」
絵里「でも私は、穂乃果に…μ'sに変えてもらった、今の私が好き…!」
絵里「だからあの子たちにも、今の私を…μ'sの絢瀬絵里を好きになってほしいって…そう伝えてあるの」
穂乃果「絵里ちゃん…」
穂乃果「……わかった…」ゴシゴシ
穂乃果「今の絵里ちゃんのことを好きになってもらえるように…μ'sのことを好きになってもらえるように…!」グッ
穂乃果「全力でっ!!頑張ろうっ!!」バンッ!
絵里「……」
穂乃果「むんっ…!!」メラメラメラ
絵里「……フフ」クスッ
絵里「……そうでなきゃ…ね…」
59:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI):2015/12
/26(土) 00:08:18.76 ID:lpTSRgGw0.net
絵里「じゃあ、私はこれで。今日はゆっくりお風呂につかって、早く寝ること。いい?」
穂乃果「はーい!」
絵里「じゃあ、また明日……」
穂乃果「あ…」
絵里「…?」
穂乃果「う、ううん!何でもないっ!」
絵里「…穂乃果って、意外と寂しがり屋?」
穂乃果「そ、そんなことないよっ!」
絵里「フフ…あ、そういえば……ライブが終われば、もうすぐクリスマスね」
穂乃果「え?あ、うん、そうだね…?」
絵里「夜は真姫の家でパーティーだけど……それまでは、私と2人で出かけない?」
穂乃果「えっ!?穂乃果と絵里ちゃん、2人だけでっ!?」
絵里「ええ。どう?」
穂乃果「いくいくっ!うわぁ…!クリスマスに、絵里ちゃんと2人で…!ファンの子たちが聞いたら、また怒られそうだけど…でも、いいよね!友だち
だもんっ!」
絵里「……友だち、か」
穂乃果「え?ち、違う、の…?」
絵里「ううん、ただ…」クスッ
絵里「穂乃果さえ良ければ、友だちの先に進んでもいいのにな…って♡」
穂乃果「へっ…!?///」
絵里「……なんてね♡また明日!」タッ
穂乃果「……」ポカン
穂乃果「……えへへ」
穂乃果(…ありがとう、絵里ちゃん……)
………
……
64:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI):2015/12
/26(土) 00:12:00.54 ID:lpTSRgGw0.net
数日後
海未「ですから、まずはこの式をAとおいて…」
穂乃果「そこがわかんないだってばー!どうしてAになっちゃうの!?Aってなに!?」
海未「文字に意味なんてありません!その後の計算をし易くするためにしているんですっ!何度言えばわかるんですか…!」
穂乃果「もう!海未ちゃんはそうやって怒ってばっかり!やっぱりことりちゃんに教えてもらうー!ことりちゃーん!」
ことり「じゃ、じゃあことりが…」
海未「ダメです!ことりは穂乃果に甘過ぎます!昨日の勉強会だって、私が席を外した間にお茶会になっていたじゃないですかっ!」
ことり「そ、それはぁ~…!」
穂乃果「ぐぬぬ…こうなったら…!さらばっ!」ダッ
海未「あっ!こら!待ちなさい!穂乃果ぁー!!」
海未「…もうっ!穂乃果なんて知りませんっ」プイッ
ことり「……ふふふ…♪」クスクス
66:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI):2015/12
/26(土) 00:13:13.39 ID:lpTSRgGw0.net
穂乃果「まったく…穂乃果には穂乃果の考え方が…」ブツブツ
穂乃果「…あ」
モブABC「あ」バッタリ
穂乃果「……」
モブABC「……」
穂乃果「え、えっと…こんにち
モブABC「……すみませんでしたっ!!!」バッ
穂乃果「!」
67:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI):2015/12
/26(土) 00:15:09.96 ID:lpTSRgGw0.net
モブA「私たち…高坂先輩が絢瀬先輩と親しくしているのに嫉妬して…ヒドいことを言ってしまって…」
モブB「絢瀬先輩に怒られたんです。私の大切な仲間になんてことを、って…」
モブC「それで気づいたんです。高坂先輩の気持ちも、絢瀬先輩の気持ちも、全然考えてなかったって…だから…」
モブABC「…ごめんなさいっ!!!」
穂乃果「……」
穂乃果「…もういいの。顔あげて?」
モブABC「……」
68:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI):2015/12
/26(土) 00:16:24.49 ID:lpTSRgGw0.net
穂乃果「私ね、みんなに言われてから、自分を見つめ直してみて…このままじゃダメだなーって思ったの」
穂乃果「最初はちょっと暴走しちゃったけど、今はもっとかっこよくて頼れる先輩になれるように、少しずつ頑張ってるんだ……だから…」
穂乃果「だから、応援してほしいな……なんて…!」ニコッ
モブA「先輩っ…!」ウルッ
モブB「はいっ…応援、してます…!」グスッ
モブC「ごめんなさいでしたぁぁぁ…!」ビェェェ
穂乃果「あわわわ…な、泣かないで…!」ヨシヨシ
70:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI):2015/12
/26(土) 00:20:05.19 ID:lpTSRgGw0.net
穂乃果「そういえば、ライブ見にきてくれてたんだよね?どうだった?」
モブA「それは、もう…!感動しました!」
モブB「今まで、意地張って見てこなかったけど…」
モブC「すっかりファンになっちゃいました…!」
穂乃果「おおっ!じゃあ推しは、もちろん…
モブABC「かしこいかわいいエリーチカっ!!!」キャー!
穂乃果「…ぷっ!」
モブA「…昔のクールで厳格な絢瀬先輩も好きだけど…」
モブB「今の楽しげな先輩は、もっと素敵だなって、そう思いました!」
モブC「もちろん、高坂先輩も、他のメンバーの方々も素敵でしたよ!」
穂乃果「…そっか!ありがとう…!」
穂乃果(よかったね、絵里ちゃん…ちゃんと届いたよ、絵里ちゃんの想い…)
モブA「…というわけで、共に絢瀬先輩の新たな魅力を語り合うためにも…高坂先輩を絢瀬絵里ファンクラブ改め、KKEファンクラブの名誉会員に選
定したいと思いますっ!!」
モブB・C「わー!!」パチパチパチ
穂乃果「…ん?」
71:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI):2015/12
/26(土) 00:22:39.16 ID:lpTSRgGw0.net
穂乃果「め、名誉会員っ!?」
モブA「高坂先輩も、ある意味絢瀬先輩のファンじゃないですかっ!」
穂乃果「そ、それは…憧れではあるけど…」
モブB「私たちと一緒に語らいましょうよっ!」
穂乃果「か、語らうって…何を…」
モブC「そりゃあもう!あんなことからこんなことまで…!!」
…ロシア……ポニテ……
……デレーチカ………バレエ……豊満な…
……女帝…おみ足……踏まれたい…
…ペロペロ……うなじ……汗の匂い…………
絵里「……穂乃果に変なことを吹き込んだのは、いったい誰かしらぁ?」ゴゴゴゴゴ
モブABC「 」ジュンッ
おわり
73:名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ (ササクッテロ Sp95-1kJ5):2015/12
/26(土) 00:24:11.42 ID:t4FwnK9Qp.net
乙
モブになりたい人生だった
74:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプー Sde5-1hmI):2015/12
/26(土) 00:24:13.36 ID:e71DduW9d.net
モブABC(ふぉのかせぇんぱぁい……///)
76:名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ (スプッ Sd16-zZHE):2015/12
/26(土) 00:31:46.58 ID:TKtBSLEHd.net
うーんこのレズ
81:名無しで叶える物語(ささかまぼこ)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fb3-1hmI):2015/12
/26(土) 00:41:20.93 ID:lpTSRgGw0.net
あと書き忘れてたけど、後半はもろGo!プリンセスプリキュア32話にインスパイアされてます
おもしろいよ!
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