ゆるゆり これはキマシタワー! 京子「結衣をデレさせたい」




この時の京子ちゃん可愛いよね!


京子「つーわけで、なんかいい方法ない?」

綾乃「歳納京子…? ちょっとよくわからないんだけど…」

千歳「ん~。
  つまり歳納さんは、船見さんの普段とは違う一面を見てみたいっちゅうことかな?」

京子「うん、そんな感じ」

綾乃「また突拍子もないことを…」

京子「でもちょっと気になるじゃん。結衣のデレてるところって。
  普段が割と無表情だし」

 



3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 19:58:23.80 ID:oYB3GoG90

京子「つーわけで、なんかいい方法ない?」

綾乃「歳納京子…? ちょっとよくわからないんだけど…」

千歳「ん~。
  つまり歳納さんは、船見さんの普段とは違う一面を見てみたいっちゅうことかな?」

京子「うん、そんな感じ」

綾乃「また突拍子もないことを…」

京子「でもちょっと気になるじゃん。結衣のデレてるところって。
  普段が割と無表情だし」





7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 19:59:26.05 ID:oYB3GoG90
千歳「そうゆうことならツンデレを参考にしたらがええんちゃう?」

綾乃「ツンデレ?」

京子「なるほど…ギャップ萌え、か。ありがと! さっそく試してくるっ」

千歳「ぇ――あ。 行ってもうた」

綾乃「? ぎゃっぷもえ…? 千歳、それって効果があるの?」

千歳「いやー、うちとしてはツンデレを実践することやのうて、
  ツンデレを攻略する方法を教えたかったんやけどなぁ」

綾乃「?」





9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:01:16.47 ID:oYB3GoG90
京子「結衣っ!」

結衣「? なんだ京子か。どうしたんだ?」

京子「別に結衣のことなんか好きじゃないんだからねっ!」

結衣「……」

京子「……あれ?」





12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:05:04.42 ID:oYB3GoG90
京子「(ダメだ、ツンデレ作戦は結衣には通じない……!!
  あぁ! 視線がどんどん冷やかに…)」

結衣「…それで、今度は何の遊びだ?」

京子「……いえ、なんでもないです」

京子「(クッ! 結衣には一朝一夕のツンデレは通用しないということか……
  私にも綾乃クラスの経験が…いや、せめて見本でもあれば……)」

京子「ハッ! そうだっ!!!」

結衣「……?」





14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:06:34.77 ID:oYB3GoG90
向日葵「まったく…櫻子ときたら……」

櫻子「? まったく、向日葵ときたら……」

向日葵「わかってないなら適当に返さない。 さっき返ってきた小テストのことです!
   まったく……どうしてもというから勉強を見てあげましたのに」

櫻子「えっ?なんで?後2点で目標点に到達じゃん。あー頑張った頑張った」

向日葵「10点満点中の3点が何を言ってますの…100点で考えれば30点ですわよ?
   目標の50点には20点も足りてないでしょう」

櫻子「理屈ばっかの乳ばっか」

向日葵「あなたいい加減にしないとしばきますわよ」





15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:08:03.05 ID:oYB3GoG90
櫻子「向日葵は細かすぎる。乳はでかいのに」

向日葵「それ以上、乳を繰り返すならこちらにも考えがありましてよ…?」

櫻子「どーせ私の問題なんだし! 向日葵は気にしなくていいじゃん」

向日葵「このままでは勉強を教えた私の立場がありませんの!
   次の小テストでは今回のようにはいかせませんから」

櫻子「もぉ! イチイチうるさいな! 向日葵は私の保護者かっ!」





17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:09:13.51 ID:oYB3GoG90
向日葵「元々、私に泣きついてきたのはあなたでしょうに」

櫻子「泣きつくかっ!
  だからイチイチうるさいって……チチチチうるさいって言ってるじゃん!」

向日葵「意味わかりませんがはっ倒しますわよ」



京子「なるほど……あれが真のツンデレか…。よし、次」





18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:11:37.97 ID:oYB3GoG90
京子「ちーなっつちゃーん!」

ちなつ「? なんですか京子先輩? 今から部室向かうとこなんですけど」

あかり「京子ちゃんどうしたの?」

京子「ちょっと結衣のやつにデレてもらいたくて」(説明中)

ちなつ「えー……そんな京子先輩にだけ美味しそうなイベント言われましても」

あかり「えっと……
   そんなことしなくても、結衣ちゃんは京子ちゃんのこと大好きだと思うよ?」





20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:13:59.59 ID:oYB3GoG90
京子「いや、それじゃあ足りないんだ! 言うなればこれは、そう! 倦怠期ッ!!」

ちなつ「ッッ!! なん…だと……!」

あかり「ぇえっと…よくわからないんだけど、結衣ちゃんにもっと優しくされたいってこと、かな?」

京子「そんな感じだ」

ちなつ「今でも充分仲良いくせにっ…! 京子先輩はズルイです!!」

京子「あっはっは。結衣の次はちなつちゃんを可愛がってあげるからさっ!」

ちなつ「いりません!」





21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:15:15.09 ID:oYB3GoG90
ちなつ「(でも、結衣先輩の新たな一面…少し気になる……)」

京子「そこでちなつちゃんの力を借りたいわけだ」

ちなつ「えっ…と、どういうことですか?」

京子「結衣はちなつちゃんに弱い。歴史がそれを証明している」

あかり「えっ、そうなの?」

京子「だって結衣のやつ、ちなつちゃんには結構優しいじゃん」





22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:16:49.66 ID:oYB3GoG90
ちなつ「そっそれは日頃の行いというか、色々言いたいこともありますけど!
   なんで私に協力を求めるんですか!!」

京子「結衣はちなつちゃんに対して甘い。幼馴染として過ごしてきた、私たちと比べても遜色のないほどに」

京子「結衣の好感度を大幅に上げている理由…考えられる限り、それはちなつちゃんの『デレ』…!!
  ちなつちゃんの『デレ』こそが、結衣攻略への布石…! 攻略アイテム!!」

京子「もし、仮にだ…私が今まで築き上げてきた結衣への好感度……!
  そこへ適度な『ツン』を混ぜつつ…結衣のツボを抑えた『デレ』が加われば……」

ちなつ「ど、どうなるって…言うんです……?」

京子「結衣の好感度が……カンストする…!」クワッ!





23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:18:20.84 ID:oYB3GoG90
結衣『京子……大好きだよ…!
  もう、京子のいない世界なんて考えられないっ……!!』

ちなつ「ダメ!!ダメです結衣先輩ッッ!!そんなの認、め……な…」ガク

京子「というわけで、まずはちなつちゃんのデレを研究しようと思うんだ」

ちなつ「ダメです不許可ですッ!!そんな横暴は許せません……!」

あかり「あかりよくわからないんだけど、それって上手くいくのかな?」

京子「成功か失敗かは問題ではない! 私の直感が『やれ』と伝えている…!!」





24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:20:14.00 ID:oYB3GoG90
ちなつ「結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩
   結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結」ブツブツ

京子「それじゃ、ちなつちゃんのデレを考察してみよう。まずスキンシップの多さはあるよね」

あかり「うん、ちなつちゃんは結衣ちゃんとくっついてるのが好きだよね」

京子「結衣からも構ったりするしなぁ。膝枕したり、デコチューしたり」

あかり「結衣ちゃんもちなつちゃんを可愛がってるよね」

京子「それこそがちなつちゃんの『デレ』の力なのだよ」





25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:20:58.37 ID:lLBrOMwT0
何か危ない方向に





26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:21:35.62 ID:oYB3GoG90
京子「ん~……ダメだな。肝心なところが見えてこない…。
  どうすればちなつちゃんの『デレ』を再現できるのか……」

あかり「とりあえず、ちなつちゃんの真似をしてみればいんじゃないかな」

京子「例えば?」

あかり「うーん……お茶を淹れてみたり?」

京子「なんか違う気がするんだよなー。それじゃ私とちなつちゃんで、なにが一番違うかな?」

あかり「え、えっとぉ……学年…かな?」





27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:24:03.48 ID:oYB3GoG90
京子「なるほど、後輩としてのアドバンテージ……。でも、これを再現するのは難しいな」

あかり「うーん……甘えてみることが重要なんじゃないかな。
   結衣ちゃんって甘えられると弱いのかも。ほら、昔は気弱な京子ちゃんが結衣ちゃんに守られてたわけだし」

京子「……!! そうかっ! 過去の私は……結衣攻略への布石を整えていたということかっ!」ガバッ!

京子「あかり、ありがとっ! ちょっと結衣をデレさせてくる……!!」

ちなつ「結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩
   結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結衣先輩結」ブツブツブツ

あかり「うん、あかりたちも部室に行ってるねー」

ちなつ「はっ!?い、いったい何が……」





29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:26:38.53 ID:oYB3GoG90
京子「さて、目標は発見。部室へ向かう途中か。周囲に人影もない…作戦を決行する……!」


京子「……」スタスタスタ

結衣「あれ。京子、居たのか。どこ行ってたんだ?」

京子「…別に。結衣に教える理由もないし」

結衣「? まぁそうだけどな……」

京子「ずっと思ってたけど……結衣って私に色々と干渉してくるよね」





31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:30:08.83 ID:oYB3GoG90
結衣「…っえ……ぁ、ああ。そう、かもな……」

京子「だから――わっ…わたしね……結衣に、ずっと言いたいことがあって……」

結衣「ぇ……? 京子…?」

京子「結衣っ!」ヒシッ!

結衣「うぁっ?! ちょ、京子? ななっなんで抱きついてるんだ!?」

京子「わたしたち…友だちなんだよね……? ただの、普通の友だち……なのに」

京子「結衣が……優し過ぎるからっ!!」ジワッ

結衣「?!?!」ポカーン





32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:32:40.04 ID:oYB3GoG90
結衣「な、な……京子…? なんで泣いて……」

京子「ねぇ結衣…ぎゅってして?」

結衣「ッ!?(ヤバいこの上目遣い…! 何故か少し幼児化してるしっ!!)」

結衣「あ、あの…だな……き、きょう…こ? 本当に京子か…?」

結衣「あっ、いっいや。からかってるんだろ? さっきも変なこと言ってたし……」

京子「結衣っ!」

結衣「!?」ビクッ

京子「わっ…。わたしの…こと……。キライ…かな……?」シュン

結衣「(ぐぁ…なんだこの生き物……)」


千鶴「……(往来でなにをやってるんだ、あの歳納なんたらは)」





34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:35:32.97 ID:oYB3GoG90
結衣「京子…!? その、き、キライなわけじゃないっ! ただ、その。
  へ、変なものでも食べたんじゃないのか…? それともまた頭でも打ったか……」

京子「ゆ、結衣…? なんで目そらすの……?
  やっぱり迷惑だった…かな……(わたわたする結衣カワイイ)」

千鶴「(この二人がくっついたら姉さんと杉浦さんは上手くいくだろうか……)」ダラー

結衣「とっとにかくさ…。一体どうしたんだ……? わ、私はどうすればいいんだ……」

京子「……あの…ね。教えて欲しいの……。
  結衣にとってわたしは、ただの友だちなのかな……?」

結衣「っ……そっ、それ…は……――」

千鶴「(あっ。一瞬、歳納がニヤけた。なんだ全部演技か。器用なマネを…)」


結衣「――そんなわけ…ない……」





35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:38:25.82 ID:oYB3GoG90
結衣「……京子」

京子「結衣…?(あ。アレ? 空気が甘酸っぱい?)」

結衣「私は…京子が好きだ」

京子「……うぇ?!」

千鶴「(……逃げ遅れた)」ダラー

京子「――う、うんっ! わたしも、結衣のこと……好き。
  (あぁービックリしたー。告白かと思っ)」


結衣「……京子」ギュッ

京子「(アレちょっとこれヤバくね?)」ダラダラ





38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:40:17.17 ID:oYB3GoG90
結衣「京子の好きが、どういう好きかはわからないけど……っ。
  私の好きは……たぶん、普通じゃない…から……」

京子「?!?!」ポカーン

結衣「その、困るよね…?こんなこと言われても……。
  私も、本当はよくわからなくて。…同性なのに好きって」

京子「結衣……?(心拍数が凄いことなってる…これどっちのだろ……)」ドキドキ

結衣「でももし、京子も私と同じ気持ちでいるなら……恋人になってほしいんだ。
  そうでもしないと多分、この気持ちはずっとわからないままだから」

京子「……」





40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:41:55.31 ID:oYB3GoG90
千鶴「(いまさらドッキリ宣言も出来ないだろうに。どうす)」

京子「――うん。いいよ」

結衣「……本当に? 無理は、してない……?」

京子「私もまだ、よくわかんないけど……でも結衣となら、いいよ。

  恋人に、なっても」

千鶴「(……)」





41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:44:08.51 ID:oYB3GoG90
京子「とっとにかく、部室行こっか。誰かに見られたらマズイし……」

結衣「え、あっ! そ、そうだな……」パッ

京子「その…結衣は先に行ってて…? 私もすぐ行くから」

結衣「あ、あぁ。な、なにか用でもあるのか……?」

京子「えっと…その、恥ずかしくて……」

結衣「ぁ、ああ。そ、そうだよな……。それじゃ、先に行ってるな」


京子「(……やっべぇ)」





43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:45:24.00 ID:oYB3GoG90
京子「はぁ……(やってしまった…勢いでOKしちゃったし)」

千鶴「おい歳納なんたら」

京子「うわっ! って千鶴!? え、まっまさか見てた……?」

千鶴「……そっちの事情に口出しする気はない。だが、よかったのか?
  流されるまま付き合ったように見えたが」

京子「うぇ…!?」

千鶴「やっぱ図星か」ハァ…





44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:47:04.43 ID:oYB3GoG90
京子「えっえ…? えぇっ!? な、何故…?」

千鶴「それはどうでもいい。
  ……こっちとしても、関係がないなら見なかったことにしておきたい」ハァ…

京子「??」

千鶴「だが、もしもおまえたち二人の関係がこじれた場合、(カプ的に)面倒なことになりかねない」

京子「……そ、そっか。心配してくれてるのか」

千鶴「利害の一致。勘違いすんな」





45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:49:02.94 ID:oYB3GoG90
京子「でも確かに、このままだと結衣に悪いよな……私は結衣のこと、そういう風に思えてないのに……」

千鶴「……本当にその気はないのか?」

京子「え…?」

千鶴「……まぁ結局はおまえの自由だけどな。こっちとしても、下手にこじれなければどうでもいい。
  おまえたちが恋人であろうがなかろうが」

京子「……千鶴は、別にどうとも思わないの…? 女の子同士、って……」

千鶴「別に、当人たちの自由だろ(むしろ姉さんが男ととか……殺りたい)」ギリッ





47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:51:26.86 ID:oYB3GoG90
京子「そ、そっか。そうなのか……私が結衣と…」

千鶴「……なんにせよおまえは承諾したんだ。その責任もある。
  しばらくはカップルごっこでもやってみればいい」

千鶴「……その後のことは好きにしろ。だが、こっちにまで面倒をかけさせるなよ」

京子「……そう、だな。うん、わかった。千鶴、ありがとな」

千鶴「呼び捨てすんな」





50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:53:00.52 ID:oYB3GoG90
娯楽部 部室

京子「おっまたせー」

結衣「」ビクッ

あかり「京子ちゃん、遅かったね」

ちなつ「なにしてたんですか? 興味は湧きませんけど」

京子「ちょ、ちなつちゃんひどーい!」





51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:54:40.18 ID:oYB3GoG90
ちなつ「はいはい、お茶持ってきますから座ってて下さい」

京子「おー。さんきゅー」

結衣「……」

京子「……(目が合った。ぅぅ…やっぱ恥ずかしい……)」

あかり「あっ、もしかしてあかり邪魔だったかな」

京子結衣「「うぇぃっ!?」」





52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:56:20.80 ID:oYB3GoG90
あかり「うん、ごめんね。今あかりの物かたづけるから」

京子「あっ、ああ! いや大丈夫! 結衣のとこ座るから!」

結衣「ッ!?!?」

あかり「?? なんで結衣ちゃん驚いてるの…?」

結衣「いっ! いや!! なんでもない!」


京子「(あれ…? 付き合ってるんだし結衣の近くに座った方がいいよな……? でも結衣驚いてたし)」

結衣「(……へ、変な緊張が…)」ダラダラ

京子「(結衣、顔赤いし……緊張してるのかな?
  てか付き合ってることは伏せた方がいいよな? あれ、まさかもう二人には話してるとか……)」

ちなつ「京子先輩、なにしてるんですか。早く座ってくださいよ」

京子「あ、うん。ごめんごめん」





54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:58:24.14 ID:oYB3GoG90
京子「(取り敢えず結衣の側に座ってみたけど……結衣との距離っていつもどのくらいだったっけ……)」

京子「(ダメだ、すっごい意識してる…結衣もそわそわしてるし……目合わせらんない……)」

結衣「(京子、付き合い出したこと話したりしないよな……?)」

結衣「(でも京子だし、あっさりバラしそうな気も……。
  いっいや、そもそもこれは私が言いだしたことだし、嫌ではないけど……)」

京子「(ぅぅ……そもそも結衣をデレさせようとしてただけなのに、何故か恋人になっちゃってるし……)」

ちなつ「それで、結局遅れてきた理由ってなんだったんですか?」

京子「ッ!? あっあぁ! うん、ちょいとヤボ用で……(ヤバッ!? そういえばこの二人にはさっき話して―――!)」

あかり「そういえば京子ちゃん、さっき言ってた―――」

京子「うぉおおおおおおいいいいぃぃぃぃぃ!!!」





55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 20:59:50.31 ID:oYB3GoG90
結衣「うわっ! な、なに!?」

京子「結衣帰ろうっ!! 二人ともゴメンッ!! ちょっと急用が!!」

ちなつ「あっちょ!? なんで結衣先輩まで!!」

あかり「うぇ…!? あっうん、また明日ねー!」



結衣「ちょっ京子!?」

京子「ハァ…ハァ……っ(危なかった……)」

京子「(もしあかりたちに話したことが結衣にバレたら……)」





56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:02:30.43 ID:oYB3GoG90
結衣『あの時の京子……やっぱり演技だったんだ』

結衣『私と付き合ってくれたのも、本気じゃなかったんだな』


京子「(千鶴にも言われてるし…そうゆー展開だけは避けていかないと……)」バクバク

結衣「……京子? ほんと、突然どうしたんだ?」

京子「ううん! そのっ、結衣と二人になりたくてっ!」

結衣「えっ……」ドキッ

京子「えっ」

結衣「……」

京子「……」

結衣「……なら、うち来るか?」

京子「……」


京子「……えっ」





57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:04:15.66 ID:oYB3GoG90
結衣「えっと、特に何もないけど……」

京子「お、お邪魔します……(な、なんか緊張する…いつも来てるのに……)」

結衣「……夕飯食べてく? 今日は用意してないから、簡単なものになるけど……」

京子「? いつもは用意とかってしてるの?」

結衣「そりゃ、おまえが来るときは―――」

京子「?」

結衣「……京子が食べたいって言ってたものは、事前に用意してたから」





60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:05:52.35 ID:oYB3GoG90
京子「あっ、そ、そっか……」

結衣「それで、夕飯どうする?」

京子「うん、よければ頂いてく」

結衣「……なんか、殊勝な京子は違和感があるな」

京子「そ、それはほら、結衣だって意識してるじゃん」

結衣「……そう、だな」





61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:07:00.99 ID:lLBrOMwT0
なんだもう初夜か





63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:07:13.09 ID:oYB3GoG90
夕食後

京子「(そういや、恋人にはなったけど、やってることはいつもと変わってないな)」

京子「(お互い意識しちゃってるけど……一緒に夕飯食べただけだし)」

結衣「その、京子……?」

京子「ん? なに?(結局『あーん』とかもやんなかったし……)」

結衣「今日は…泊ってくのか……?」

京子「えっ!?」





65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:08:43.17 ID:oYB3GoG90
結衣「い、いや深い意味はなくて…。もう遅い時間だし、帰るならもう帰った方が……」

京子「……泊るなら、いつもはそろそろお風呂入る時間だよな」

結衣「え…っ!? い、いや…まぁそうだけど……」

京子「……結衣は一緒に入りたい?」

結衣「なっ、そそそんなわけあるかっ!? あっ、いやその、嫌とかじゃないけど……」

京子「……裸、見たい?」

結衣「見るかっ!」





67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:09:59.91 ID:oYB3GoG90
京子「えっ見ないの?」

結衣「み、見ないし興味ないっ!」

京子「本当に……?」

結衣「本当だ!」

京子「それじゃ一緒に入っても問題ないよね」

結衣「」





72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:11:24.52 ID:oYB3GoG90
お風呂

京子「結衣ー。もうちょっと詰めてー」

結衣「もともと狭いんだし、二人で入るのはキツイって」

京子「んー。じゃあ結衣、こっち向いて」

結衣「え? こ、こうか?」

京子「そうそう。そのまま足伸ばして膝を開く」

結衣「な、おっおい! あんま寄りかかるな!」

京子「あー背中に結衣の柔らかいのが」

結衣「そういうこと言うなっ!」





76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:13:20.78 ID:0tZ7I5IH0
京子ノリノリじゃねーか





78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:13:46.94 ID:oYB3GoG90
京子「……あのさ、結衣?」

結衣「ん。どうした?」

京子「やっぱり私、付き合うとか恋人とか、よくわかんないや」

結衣「……そうか」

京子「……でもね。結衣と、今日みたいに過ごすのは好き」

京子「恋人っていうのはよくわかんないけど―――」

京子「二人でこうして過ごすことが、付き合ってるってことになるなら、
  私は結衣の恋人になってもいいかなって、思う」

結衣「……」





79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:15:49.45 ID:oYB3GoG90
結衣「……今日の私たち、恋人っぽかったかな」

京子「さぁ……? でも、案外いつも通りだったよね」

結衣「そう、だな……いつも通りだったな」

京子「一緒にお風呂入るのは、いつも通りでもないけど」

結衣「……」

京子「そういえば、なんで結衣は私のこと好きなの?」

結衣「な、なんだ。藪から棒に」

京子「いや、聞いてなかったな―って。どこに惚れたの? ぷりちーなとこ?」

結衣「自分で言うな」

京子「じゃーなんでさ?」





80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:17:41.52 ID:t9gJT0bf0
いやぁわかってらっしゃいますなぁ





82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:18:25.19 ID:oYB3GoG90
結衣「それは……なんと言うか」

京子「なんと言うか?」

結衣「……なんとなく」

京子「そんな適当な……」

結衣「なんとなく、」



結衣「京子と、一緒にいたかったから」





84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:20:42.49 ID:oYB3GoG90
京子「………」

京子「……そっか」ギュ

結衣「!? あの、えっ……?」

結衣「き、京子……? 私の腕……」

京子「こうすると結衣に抱っこされてるみたい」

結衣「いや、その…手のひらが……」

京子「?」

結衣「京子の胸……触ってるんだけど……」

京子「………」

京子「当ててんのよ」





87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:22:08.63 ID:oYB3GoG90
風呂あがり

京子「あーもういい時間だし……今日はもう泊っていくしかないな」

結衣「どうせそのつもりだったろ。家に連絡はしとけよ」

京子「りょかーい。ラムレーズンあるー?」

結衣「もう持ってきてる」

京子「おぉ! さすが結衣!」

結衣「その……京子?」

京子「ん?」

結衣「あ、あーん」





91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:23:13.73 ID:oYB3GoG90
京子「あーん。うん、風呂あがりのラムレーズンはまた格別だな!」

結衣「(…こいつ、ラムレーズンしか見えてねぇ……)」

京子「はい、結衣も。あーん」

結衣「へっ?! あっ…あーん……」

結衣「……」パク

結衣「(……まぁいいか)」





92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:25:22.19 ID:oYB3GoG90
就寝

結衣「明日の準備できてるか?」

京子「おっけー。宿題とかもなかったしね」

結衣「じゃ、電気消すぞー」

京子「おー」パチ

結衣「おやすみ、京子」

京子「うん、おやすみー」





95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:26:59.86 ID:oYB3GoG90
結衣「……」

京子「……」ゴソ

結衣「……」

京子「……」

京子「……」ゴソゴソ

結衣「……?」

京子「……結衣あったかい」

結衣「ッッ!?」





97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:28:32.06 ID:oYB3GoG90
結衣「京子…? な、なにしてるんだ……?」

京子「夜這い?」

結衣「い、意味わかって言ってるのか…?」

京子「深く考えてはない」

結衣「考えろよ」

京子「だって、私はまだ結衣のこと、好きとかよくわかんないし」

京子「でももし恋人が……結衣が我慢してるなら、そういうのはして欲しくないし」





98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:30:03.40 ID:oYB3GoG90
結衣「えっ……その…え……?」

京子「えっと…だから、その……結衣の好きにしていいよ……?」

結衣「す、好きにって……なっなにを……」

京子「なっ、なにってそれは、その……」

結衣「……」

京子「……」

京子「チューまでなら……」

結衣「……」





101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:31:13.54 ID:wSVxlLIO0
キマシ





106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:32:56.37 ID:oYB3GoG90
結衣「い、色々言いたいことはあるが……。ほ、本当にいいんだな…?」

京子「えっと…その……ディープなのは、その……順を追ってからで……」

結衣「……おい」

京子「…結衣は……したい…?」

結衣「だから、それじゃ私が変態みたいだろっ」

京子「……ゆ、結衣がどうしてもって言うなら」





108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:34:52.79 ID:oYB3GoG90
結衣「わ、私は……京子にそんな、無理とかして欲しくないし」

京子「べ、別に…無理なんてしてないよ……?」

結衣「……京子は、いいのか?」

京子「結衣がしたいなら…わ、私も……嫌じゃないし……」

結衣「……京子は、告白の返事をくれたけど……でも、あれは―――」

京子「……え?」

結衣「……なんでもない」





111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:36:12.09 ID:oYB3GoG90
結衣「……その。じゃあ、引かないか…?」

京子「え…な、なにが……?」

結衣「さっき一緒にお風呂入ったけど……」

京子「うん」

結衣「その、京子の肌……き、気持ちよかった……」

京子「うぇ!?」





112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:37:13.94 ID:7HmP7uWw0
ティッシュが足りない





115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:40:48.80 ID:oYB3GoG90
結衣「やっぱり私、変なんだと思う……。いいのか? こんな私でも……」

京子「……うん。いいよ……。
  は、恥ずかしいけど……結衣のしたいように、して?」

結衣「じ、じゃあ京子……目を閉じて」

京子「わ、わかった」

結衣「するぞ……?」

京子「……ん」

結衣「……ちゅ……ん…」

京子「んっ……」





117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:43:05.94 ID:oYB3GoG90
翌朝

京子「……グー」スヤスヤ

結衣「……」←結局キスしかできなかった人

結衣「(寝れるか!)」

京子「ゆーいぃ……舐めるなぁ…」

京子「………グゥ」スヤスヤ

結衣「……こいつ、舐めてやろうか…」





123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:45:07.84 ID:oYB3GoG90
京子「……んん……ぅ……ぁ、おはよー……」

京子「……あれ、結衣? もしかして寝不足?」

結衣「……」←結局舐めれなかった人

京子「結衣ー?」

結衣「……おまえはよく寝てたな…」

京子「んー……そういえば私いつから寝てた?」

結衣「(キスが終わってすぐ……とは言いづらい…)」

結衣「…まぁ、別に続きがしたかったとかそういうわけではないし……」

京子「?」





124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:47:29.92 ID:oYB3GoG90
登校

京子「いってきまーす」

結衣「よし、じゃあ急ぐか」

京子「あれ、時間ギリギリ?」

結衣「いや、まだ間に合う。少し遅いけど」

京子「…ね、結衣。そういえばさ、私たちのことみんなに説明する?」

結衣「突然だな。……京子はどうしたいんだ?」





125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:47:32.10 ID:cP1ktwUiO
ヘタレ結衣ちゃんカワイイ





127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:49:10.40 ID:oYB3GoG90
京子「んー。まだいいかなって」

京子「でさ、今度の休みはデートしようよ」

結衣「…また突然だな。どうしたんだ、急に」

京子「急じゃないっしょ。ほら、仮にも恋人じゃん、私たち」

結衣「……そっか」





129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:50:46.49 ID:oYB3GoG90
結衣「それじゃ、どこに行くかは決めてるのか?」

京子「うーん…決まってないけど、ちょっと遠出してさ。それで……またチューしよ?」

結衣「な、なんだそれ……ま、まぁいいけど……」

京子「…結衣、照れてる?」

結衣「照れてないっ。ほら、早く行くぞっ!」

京子「え、あ。結衣?」


結衣「……その、遅れるといけないし。手、繋いでいいか……?」

京子「……もう繋いでんじゃん」

おわる





132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:52:00.70 ID:1chR9geD0
良いゆるさだ





139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 21:53:44.94 ID:0+M/aZja0
癒された 乙





あとがき?



149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 22:01:18.17 ID:oYB3GoG90
誰得 言い訳コーナー

取り敢えず主要キャラはみんな出したかったんで、
その辺を纏めきれず前半~中盤はグダっちゃったなーと反省しております。
完全に力不足。それと、会長と西垣先生はごめんなさい。

レスでもいくつかあったように、ヘタレ結衣、誘い受け京子を意識して書きたかった、ただそれだけのSSです。

課題として、間の取り方とか、三点リーダ多すぎとか、わかりづらいとか、色々あったかと思いますが、
ともかく最後まで読んでくれた方、レスくれた方、ありがとうございました。

へっぽこなりに精一杯やってみましたが、楽しんでもらえたなら幸いです。

そして結衣京は至高。以上、言い訳長くてサーセン。





150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/16(金) 22:03:31.54 ID:vhGSm0Wr0
まともな結京で良かったよ
乙!




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幼女の時の性格の京子ちゃんに迫られたら、誰だって落ちるよ…





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126: 名無しさん

これこそ「ゆるゆり」ですな
いやいいものだ
  • 2011/09/18 01:50

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