物理的領域の因果的閉包性

異国迷路のクロワーゼ 第11話 「おまじない」



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おまじない 【お呪い】
神仏その他神秘的な力をもつものの力を借りて、災いや病から逃れようとしたり、起こそうとしたりすること。また、その術。

まじなう 【呪う】 の語源は 『蠱物(まじもの)』 『蠱る(まじもる)』 などに使われる 『蠱(まじ)』 を 『(おこ)なう 【行う】』 という意味から。
まじ 【蠱】 とは、人を惑わすものや呪術のことを言い、こわく 【蠱惑】 と書いて、人の心をあやしい魅力でまどわすことを言うそうです。
じゅじゅつ 【呪術】 とは、神秘的な力に働きかけ、願望をかなえようとする行為や信念のこと。祈祷や神頼みと同じ部類のものですね。

前回の 「魔術幻燈」 で主題となった 『幻』 は見ようと願って見えるものでしたが、今回の 『祈り』 は見えるものを見えないように願っています。
もちろんそれは湯音から汐音への願い。では逆に汐音から湯音への願いはどうかというと、普通の人には見えない異国を見せてあげたかった。
人に恐怖を感じて心も目も閉じてしまった汐音が、本当は見たかった様々な景色や人々。そんな願望という 『祈り』 を湯音に託した感じですね。
「おまじない」 を受けたのは汐音だけではなく、湯音もまた異国で汐音の 「おまじない」 を受けているんでしょうね。見たいものが見えるように。

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