大海原の小さな光

リトルバスターズには手の出し難い事件であるためか、あくまでクドが行動をどうするかというような、ごく小さいことを気にする話になってる印象。それはいいんですが、戻るの戻らないのを強調されると、クドリャフカという名前がすごく縁起悪く聞こえる。と思ったら予告でまた日本に戻ってくるのはあっけなく確定した。それとは別にろくでもない雰囲気だったけど。

というか、よく考えたらクドリャフカというのはすごく縁起が良い名前、ととるべきなのかこの場合は。たしか、反対の意味を持つ言葉をつけるまじない、でしたよね。


途中で恭介がなんか知ったようことを言っているのが色々と意外。言葉の内容もさることながら、そもそも恭介って自分から語りかけるようなまねは殆どしない人という気がしてた。少なくとも今までのエピソードでは理樹の相談相手程度で終わってた。

意外といえば、桂奈多が当然のような顔をして話に混ざってるのも予想外過ぎる。クドとはルームメイトだから接点はむしろ多いのかもしれないし、葉留桂編を経て葉留桂たちとの関係も変わったから、話に混ざってもおかしくないとはいえあまりにも唐突過ぎる。前回までそんな様子まるで無かったじゃないか。


ところで、クドの人生がよく考えるとかなり不可解なものになった。日本かぶれの祖父の影響で日本文化に詳しく、日本語を流暢に話すが、世界中を転々としていたのでそれ以外の外国語はあまり出来ない。この基本設定には大した疑問は無い。そういうこともあるだろう。しかしそのせいで英語が必須の学校では授業を受けるのも困難になり逃げ出した、という今回の話は不可解だ。そんな学校だったら、周りに英語圏の人間も沢山居ただろうし、むしろそこで英語を身につけろよ。それでも専門の高度な授業を受けるほどの能力は身に付かなかった、と続けるかもしれないが、少なくとも物語が始まった頃のようないんちき外国人になるのは不自然だ。