Ubuntu 10.04 LTSが、2010.4.30にリリースされました。
Ubuntu 10.04は、2年に1度のLTS(Long Term Support, サポート期間は3年)なので、Ubuntu 9.10からのアップグレードではなく、ISOイメージからインストールディスクを作成して、クリーンインストールします。
Ubuntu 10.04 LTSのインストールCDを作成して、ハードディスクにクリーンインストールするときの手順です。
Download Ubuntuのサイトから、ISOイメージをダウンロードします。
http://www.ubuntu.com/getubuntu/download
「Download location:」には「United States」を選びました。リリース直後ということもあってか、「ubuntu-10.04-desktop-i386.iso」(サイズ 699.4 MB)をダウンロードするのに、3時間ぐらいかかりました。
ダウンロードが正常に行われたかを確認するため、「GtkHash」でMD5ハッシュ値を確認します。
「ubuntu-10.04-desktop-i386.iso」のハッシュ値は、https://help.ubuntu.com/community/UbuntuHashesに記載されています。
ISOイメージを、「GnomeBaker」などイメージファイルのライティングソフトでCDに書き込みます。
パソコンを再起動、「Ubuntu 10.04 LTSを試す」を選んで、Ubuntu 10.04をCDから起動します。
無事起動できたら、上部パネルの「NetworkManager アプレット」を使って、無線LANに接続してみましょう。
無線LANに接続したままインストールすると、日本語化に必要な言語パックなどが自動的にダウンロードされてインストールできます。
デスクトップにある「Ubuntu 10.04 LTSのインストール」アイコンをダブルクリックして、インストールを開始します。
言語リストの一番下にある「日本語」を選んで、「進む」ボタンをクリックします。
「タイムゾーンの設定」と「キーボードレイアウトの設定」は、基本的にデフォルトのままで進みます。
「ディスクの準備」では、今回はハードディスク全体を使ってインストールするので、「ディスク全体を削除してから使用する」を選びます。
ログインユーザー名とパスワードを設定します。パスワードを入力していくと、その強度も表示されます。
これで、インストール準備完了です。いままでの設定が表示されるので、必ず確認しておきましょう。「インストール」ボタンをクリックすると、インストールが開始され、後戻りはできません。
無線LANを有効にして、言語パッケージをダウンロードなどに時間がかかりましたが、40分ぐらいでインストールが完了しました。
IPv6が有効になっていると、Firefoxが異常に遅いので無効化します。
Firefoxのアドレスバーに「about:config」と入力して「Enter」キーを押します。
フィルタで「ipv6」を検索して、「network.dns.disableIPv6」の値をダブルクリックして、「true」にします。これだけで、Firefoxが高速化されます。
Firefox以外のネットワークを高速化するため、システムのIPv6を無効化します。
「アプリケーション」メニューの「アクセサリ」から「端末」を起動して、「sudo gedit /etc/sysctl.conf」コマンドを実行します。
sysctl.confファイルの一番下の行に、「net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1」と入力して保存します。Ubuntuを再起動して設定完了です。
Ubuntu 10.04の動画プレイヤーで市販のDVDを再生できるようにするには、Ubuntuソフトウェアセンターから「Ubuntu restricted extras」をインストールします。
これでDVD再生できるようになりますが、市販のDVDの中には再生できないものもあります。
端末を起動して「$ sudo /usr/share/doc/libdvdread4/install-css.sh」コマンドを実行して、市販のDVD再生に必要なパッケージをインストールします。
Ubuntuソフトウェアセンターから「Ubuntu restricted extras」をインストールすれば、FirefoxでYouTubeなどFlash再生に必要なプラグインもインストールされます。
「Gufw」を使えば、Ubuntuで簡単にファイアウォールを有効にできます。
「動作中」にチェックを入れれば、外部からの不正なアクセスを拒否できます。
Ubuntuでダウンロードしたファイルのウイルススキャンに便利なのが、ClamTkです。
Ubuntu 10.04では、Ubuntuソフトウェアセンターから最新のClamTk 4.25をインストールできます。
最新版のClamTkでは、デフォルトで起動時に定義ファイルを更新する設定になっているので、インストール後、しばらく起動した状態にしておけば、自動的に定義ファイルを更新してくれます。
また、ClamTkの「ヘルプ」メニューから「アップデートの確認」を選べば、ウイルス定義ファイルをアップデートできます。
「KSnapshot」や「Gwenview」など、いくつかメインで使っているKDEアプリがあるので、日本語化パッケージをインストールします。
Synapticパッケージマネージャで「language-pack-kde-ja」を検索して、インストールすれば、KDEアプリのメニューが日本語化されます。
Thunderbird メールクライアントをUbuntuソフトウェアセンターからインストールすると、メニューなどは英語のままになっています。
Thunderbirdのメニューを日本語化するには、Thunderbirdをインストールした後、Ubuntuの「システム」メニューから「システム管理」-「言語サポート」を選びます。
必要な言語パッケージが自動的に認識され、インストールすればThunderbirdのメニューが日本語化されます。
「自動起動するアプリの設定」で、使わないアプリをはずしておけば、それだけUbuntuの起動が高速化されます。
Bluetooth マネージャ、リモートデスクトップ、視覚支援など、使わないと思うアプリは、はずしておきましょう。
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