師走である。投資家は来年の投資戦略を策定し、エコノミストは来年の経済予測を立てねばならない。2025年の場合は、ドナルド・トランプ次期アメリカ大統領がいったい何をするのか、サッパリ読めないという点がまことに悩ましい。
「トランプ2.0」を懸念していた?IMFの最新予測
来年の世界経済の見通しを立てる際に、ベンチマークとして好適なのがIMF(国際通貨基金)の世界経済見通し(WEO=World Economic Outlook、日本語なのでご安心を)だ。
四半期ごとに改定されるが、最新版は10月下旬であり、その時点で誰が次期大統領になるかはまだわかっていなかった。しかるに今回のWEOのテーマは、”Policy Pivot, Rising Threat”(政策の転換、高まる脅威)となっていて、すでに「トランプ2.0」を懸念していたようにもみえる。
以下、成長率予測の主要部分だけを抜き出してみた。
2024年から25年にかけての世界経済は、3%台前半で推移する見込み。ということは、あんまり晴れがましい水準ではない。
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