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NXHD、欧米大手との国際物流競争での「勝ち筋」 堀切社長が買収をテコにした拡大戦略を吐露

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堀切智/ほりきり・さとし 1960年生まれ。東京大学法学部卒業後、1983年に日本通運入社。アメリカ駐在や国内で支店長を務め、経営計画の策定にも携わった。2023年に日本通運の社長に就任、2024年1月からNIPPON EXPRESSホールディングス社長(現職)(写真:梅谷秀司)
NIPPON EXPRESSホールディングスは陸・海・空の総合物流で世界的な企業で、傘下に日本通運を擁する。国内にはM&A(企業合併・買収)を積極的に仕掛ける物流企業は少ないが、同社はグローバルで拡大する方針を掲げ、企業買収も複数実施している。2024年1月に就任した堀切智社長に今後の拡大戦略を聞いた。

――2028年に売上高3兆円、海外売上高比率4割の目標を掲げています(2023年は売上高2.2兆円、海外売上高比率26%)。グローバル展開を強化していく中で、欧米の世界大手とはどう競争していくのでしょうか。

欧米の世界大手は規模が大きく、共通のプラットフォームを複数の顧客が利用するモデルだ。世界中に多くの拠点を持ち、オンライン上で大量の貨物の手配ができる。そしてコストも安い。

対して、当社の強みは日本を中心とするアジアでの優位性だ。アジアは貨物量が多く、世界の貨物量の6~7割はアジア発といわれる。その中で、当社は日本やフィリピンで(シェアが)1位、香港も買収した会社を加えれば1位だ。東ヨーロッパも弱かったが、買収で存在感が出てきたのが最近の変化だ。

規模では大手にかなわないが、「仕事の質はより高い」と自負している。単に拠点間を結ぶだけでなく、倉庫での保管や輸送を含め、サプライチェーンを最適化する点で競争力が高いと思っている。

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