「入学」と共に始まった物語は
「卒業」と共に終わる。「劇場版に続く!」っとかやらかさずに
ちゃんときっちり1期生の卒業までを
描いて終わったのは良かったと思いました。
3期は「ちゃんと終わらせること」に意義があったと思いますからね。
(ここまでお膳立てしてもらっておいて
しれっと続けるみたいなこと
今までやらかしてきましたからね…)
正直エンディングの最後で「またね!」が出たときは
「来るぞ!遊馬!」って思わず身構えちゃったよ。
「始まりは君の空」はLiella!デビュー曲でしたけど
実際は卒業のための曲でした。
アニメとしては「これで終わり」ってことなんだけど
かのんたちの人生という物語にとっては同時に「始まり」
でもあるので、だからこそ「始まりは君の空」
しかし、最終回で平安名すみれが
新フォームを会得するとは思わなかったです。やっぱりスーパースターではこの子が一番好きでした。
正直後日談的なものを見たかったという気持ちもありますけど…
あえてやらなかったんだなと思います。
スクールアイドルではなくなった彼女たちの
人生は彼女たちだけのものだから。
総括:ラブライブ!スーパースター!! 第3期すべてに決着をつけて終わった完結編。前回の感想でも少し触れたのですけど
3期って「後腐れなくこの作品を終えるための作品」
だったと思うんですよね。
ある意味でかのんちゃんの目指すべき「道」や「夢」って
2期の時点で完結していたので、
澁谷かのんという少女が今期やるべき仕事は
「旧敵マルガレーテの救済」と
「仲間の夢を支える」ということなんですよね。
物語上目標であった
「ラブライブ優勝」って部分に関しては
正直なくてもこの作品は成立していたとは思います。
かのんたちの目標や夢ってそのあとに立ちふさがってくるものだから
ある意味で「ラブライブ」という要素を彼女たちの
通過点にしてたのが他のシリーズとの違いだったんと思います。
だから割とあっさり優勝する展開になったんじゃないかと。
本作のもう一人の主人公にしてメインキャラは
ウィーン・マルガレーテ。彼女は最初からラブライブを踏み台としてしか見ていなくて
その先にある目標だけが目的だったのですけど…
仲間を得て共に夢を歩んだことで自分の中における
一番大切なものが変わっていきました。
もちろん最終的な夢は歌手になることなんだと思いますけど
その過程をどう選ぶか?って部分に関しては彼女の自由なんですよ。
澁谷かのんという先輩の生き方を見つめた結果
Liellaとしてみんなと一緒にスクールアイドルを続けたい。という結論に至ったのは「過程を楽しむことの価値」を
見出したからなんだと思いますね。
「夢に向かって最短ルートで駆け抜けるだけが正しいわけじゃない」3期は3年組が卒業ということもあって
「夢」や「将来」というテーマが主軸になっていましたが
それに対する一つの答えでもあったと思います。
ラブライブシリーズとしては初の3期体制の物語で
主人公の同期組の入学から卒業までを描いた
長期的なシリーズだったのですけど、
これは他のシリーズにない要素で
「だからこそ描けた物語」だったなと思いました。
シリーズ全体としてみるとすごく「部活もの」
らしさが強調された作品だったかなと感じます。
以上、ラブライブ!スーパースター!!の感想でした。
ほら一歩目を一緒に飛ぼうよ
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