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映画を観て、思った事や感じた事を綴って行きます。※ネタバレありです。

リトル・シングス

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僕は、何故かデンゼル・ワシントンを見ると、敬虔なキリスト信者と言う意識が有る
のはいつからなのだろう。特別、デンゼル・ワシントンを調べてみても、キリスト教
に心酔していたなんて形跡は全く見えません。ただ、わぁわぁ騒ぐ黒人とは一線を
画しているのは確かでは有りますが。
改めて、言うのもはばかられますが、デンゼル・ワシントンは、「グローリー」でアカ
デミー助演男優賞、「トレーニングディ」でアカデミー主演男優賞と獲得したスーパ
ーおじさんです。おじさんと言っても、68歳だと、まだ演技者の世界だともっとでき
ますので、長く映画の役をやって欲しい数少ない役者さんです。ブルース・ウィリス
などは、67歳にして、俳優業を「失語症」によって引退せざるを得なかったですが、
そうはなって欲しくないです。ブルーズ・ウィリスは、未だに観ていない作品が多く
有るので、残念ではありますが、良い役者さんに限って寿命が短いとか有ります
ね。
本作で、一番気にしたのは、ラミ・マレック演じるジミー・バクスター刑事です。僕の
中ではこの人は異常者で、いくら良い登場をしても、いつかは裏切るだろうと思っ
てしまいます。
結局のところは、異常ではないのですが、何だか分からないうちに本作は終わって
しまいます。この役者さんの主な作品は、もちろんのこと、「ボヘミアン・ラプソニー
」のボーカルのフレディ・マーキュリーが有名です。アカデミー賞で主演男優賞を受
賞したのは2019年ですから、記憶に新しいです。
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デンゼル・ワシントンの、暗黙の目線・仕草は天下一品です。何も言わなくとも何か
を悟ったり、感ずいたりしている風に見えます。ここが、彼だからこそできる顔芸と
言うか、演技力なんだろうと思います。そして、持っている風格です。どんなに服を
作業着に着替えたとしても、普通の作業着には見えません。何か特殊部隊の服
装に見えます。この辺りが、彼の素晴らしさ、アウトスタンディングなところなんだ
ろうと思います。どんなに苦境に会おうとも、必ず小さな事からその苦境を跳ねの
けるだけの成果をもたらします。そうした、期待値が人一倍強いから僕なんかが惹
き付けられる所以だと思います。小さな物(The Little Things)であっても見逃す
なと言う意味も、本作品には込められています。
それにしても、悪を取り締まるために正義=警官やFBIがいるのにもかかわらず、
本作品は、悪を懲らしめるはずの善人者が、悪に身を委ねる(殺人を犯す)ところ
にフォーカスを当てています。非常に難しい命題だけに、本作品は、決して観終わ
った後、愉快な気分にはなりませんが、考えさせられます。その考えの深さが、そ
の人の心の豊かさと言うか物事の捉え方の機微と言うか、そう言った人が持って
生まれた考え方や経験を経て得た財産なんだと思います。その意味からすると、
僕はまだまだ浅薄で、甘ちゃんだと自分で思っています。きっと、作中のデンゼル・
ワシントンは、もっと深い思考で物事を捉えているんだろうと思います。
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本BLOGにて、だいぶ映画を観て、色んな人の人生を共有してきました。そうした
共有を通じて、色んな価値観と触れ合えたのは確かです。本作品では、優秀な演
技者であるラミ・マレックやジャレッド・レトなども通じて、自分自身の成長もできた
かなと若干ですが、自負しているところでは有ります。
是非とも、僕とは違った目線、価値観で本作品を楽しんでください。おっと、楽しめ
るかは個々人によって違いますね。人によっては、哲学的な境地まで行ってしま
うかも。

◆バクスター刑事は優秀な刑事にも関わらずスパーマ(演者:ジャレッド・レト)
に翻弄され逆行した結果殺してしまったあと ↓↓↓

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評価点   85点
お薦め度  84点

2021年  128分  アメリカ製作

 
 
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