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▲「戦争会議」NATOに反対してダイインで街路を封鎖(11月19日)


韓国の社会運動サイト:チャムセサンから翻訳
http://www.newscham.net/news/view.php?board=news&category2=159&nid=59364

“NATOは戦争を意味するだけだ”
ポルトガル、リスボンで3万人余りがNATOに反対するデモを繰り広げる

       ジョンウンフイ(客員記者) 2010.11.22 11:01

冷戦時代の遺産は冷戦と共に消えることなく、過去の敵を引き込んだ。 戦争は‘復興支援’という名目で包装されて新しい時代の変化に追いつくための武装は続く。

11月19,20日両日間、ポルトガル首都リスボンで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開催された。今回のリスボン会議で、NATOは時代の変化に符合する新戦略構想とアフガニスタンでの軍撤収計画などを発表した。NATO事務総長アネルス・フォグ・ラスムセンは“歴史上初めてNATO同盟国とロシアが防衛のための協力を開始した”と強調した。

ドイツ左派言論<ノイエ・ドイチェラント>などによればまず28のNATO参加国は、ヨーロッパ圏のミサイル防衛(MD)網構築に合意したし、2020年までの北大西洋全体にミサイル防御網を拡大することを決めた。ロシアはこれに協力する計画だ。 メドベージェフ・ロシア大統領はリスボン会議に部分的に参加し、ミサイル防衛と海賊対策および国際麻薬取り引きとの戦いに協力するとした。

また、ロシア領土におけるNATO軍の物資の通過(補給)もより容易になる予定だ。今までは非武装の軍人または、生活用品または民間物資だけが許可されたが、以後NATO軍は武装車両を鉄道で輸送することができる。戦車、大砲と弾薬は引き続き許されない。NATOはロシアに高い輸送費を支払わなければならないが、この費用はまだ航空会社を通した運搬や、タリバンによってしばしば攻撃されるカイバール峠を越えての運搬よりはまだ安価だ。



一方、“テロとの戦争”、気候変動、飲料水不足などにともなう対策準備、そしてハッカー攻撃などの“新しい種類の威嚇”が貿易航路とエネルギー供給安全と並ぶ次期の課題と説明された。

アフガニスタンにおける軍の撤収は、来年に開始して2014年までに終わらせる計画だ。 米国は2011年上半期に約十万の兵力を撤収させる方向だと決めた状態だ。 オバマ米国大統領は2012年大統領選挙運動開始前までに大部分の兵力を撤収させる計画だ。

しかしNATOは軍撤収計画を強調してはいるけれど、完全な軍撤収にはクエスチョンマークを残している。まずNATO軍の撤収は、単にアフガニスタン国軍の兵力が責任を引き継ぎができた地域だけで進行される計画だ。 また、NATO事務総長は記者会見で、2014年の後、アフガニスタンで‘私たちは支援者の役割で’留まるということも明らかにした。 ライナーループ(Rainer Rupp-ドイツの平和活動家)も“NATO代表は米国の操り人形の役割を果たすアフガニスタン大統領ハミド・カルザイと長期間にかけた‘保安契約’に署名した”として完全な軍撤収でない“トリック”であると批判した。

またそれに沿えば、ニューヨークタイムズ21日付は名前を明らかにしなかったNATO関係者を引用して“確かに数十万の軍人は2014年以後にヒンドゥークシュのアフガニスタン軍人を支援する役割をして留まることになるだろう”と報道した。それだけでなく米国政府の高官は“リスボンは戦争の終結を意味するのではない。実際には依然として重い戦いを控えている”と明らかにした。ニューヨークタイムズは、アフガニスタンにおける警察と軍隊の再建に関する新しい強調は、戦争継続のためにヨーロッパ世論からより多い時間を稼ぐためのものだと評価した。

一方、気候変動の議題は、国際機関などの軍事戦略的な災害管理と脈絡を共にする。 11月9日付のドイツ紙でマリオ・タル(Mario Tal)は軍事主義は災害管理を新たに発見したとして“前米国務長官だったマドリン・オルブライトはNATOの会議に行ったり、スローガンが書かれた飲料タンクを訪問する”と批判したことがある。

このようなNATO首脳会議に対して、世界の平和活動家らは「NATOとは戦争それ自体を意味する」として、即刻アフガニスタンでの軍撤収と新戦略に反対の立場を明らかにして、20日リスボンに集まって戦った。3万人のデモ参加者らは“今こそ自由を、NATOには反対を”と叫んで週末の街路を行進した。今回のデモは数百の平和主義グループ組織、労働組合、そしてポルトガルの共産主義政党が組織した。これらは“NATOは21世紀にはこれ以上必要のない20世紀の恐竜だ。NATOは冷戦が産んだ時代錯誤の残存物だ”と批判した。

ポルトガル史上、最も多数の万単位の警察力が平和デモを統制するために投入され、ヘリコプターとともにデモを統制した。デモコースの高級商店らは、午前中のうちに店を閉めた。商店のなかには、木材でショーケースを防護したりもした。 警察は早々に街路の周囲のすべての石を拾って集めた。

20日午前、集会場所でデモ参加者らは平和的にデモを行ったが、多くの人々が連行された。警察は20人を連行したと明らかにしたが、NATO反対組織の弁護士によれば42人のデモ参加者が“暴力的に振る舞った”などとして連行された。

ヨーロッパ各国の出入国管理に関する協定条約によって、水曜日から土曜日真夜中までポルトガル国境は統制された。警察によれば150人の旅行客が国境で入国拒否され、17人の容疑者が「“ブラック・ブロック”に対する事前統制」という理由で連行された。報道によればこのうちの何人かは、単に荷物のなかに黒い服を持っているという理由で連行された。また、21人のスペインの活動家らが乗ったバスも土曜日入国が拒否され、3時間の待ち時間ののち強制送還された。

集会中、警察によって連行されたあるデモ参加者は“NATOは抑圧と戦争制度によって、資本主義的な需要を保障するために機能するものだ”と批判した。

一方デモ前の19日には、反NATO会議が開催された。21ヶ国で250人が参加し、新NATO戦略と市民の平和のための代案(オルタナティヴ)について討論した。入国規制によって“反NATO会議”への出席が予定された活動家のうち、3分の1だけが到着することができた。参加者らは全員一致でNATOの新戦略は戦争の危険を助長する計画であると評価して、戦争と核のないオルタナティヴを要求した。

ここで平和活動家ビター・リマ(Vitor Lima)は“私たちの問題はグローバル資本主義にある。NATOはこのような問題のパーツだ。資本主義経済は絶えず成長しなければならない。NATOはこのようなスパイラルで資源輸送路を安全にしたり、彼らの資源を私たちが願う方式で使用できないように政府を押し倒す役割をする”と話した。

米国の平和と経済安全プログラムの責任者:ジョセフ・ゲルソン(Joseph Gerson)は、核兵器が将来NATOの新しい戦略の核心要素という点が致命的だと考察した。チェコ軍事基地反対ネットワークのヤン・マイルセク(Jan Majlcek)は、NATOのミサイル防御システムをチェコ国民に対する威嚇と見なした。“ヨーロッパとチェコでのNATO軍の駐留は劇的に増加した。これは破壊的な信号だ。”

アフガニスタンの野党のアフガニスタン連帯(Hambastagi)のサムス・アルヤ(Shams Arya)は公式にタリバンが支配するヒンズークシで、NATO軍によって殺害された民間人の数が増加していると訴えた。“NATO軍軍撤収計画はとても遅れている。私たちはすべてのNATO軍の即時の軍撤収を要求する この戦争がより長く持続するほど、より多くの人々が死ぬだろう”と話した。

一方、20日英国、ロンドンでも数千人がアフガニスタン戦争に反対してデモした。 ここでもリスボンでの軍撤収計画もとても悠長であると批判した。

集会には、2004年アフガニスタンでイギリス軍の兵士として7ヶ月の間戦闘に服務して、以後追加的な参戦を拒否して6ヶ月間拘束されたジョー・グレントン(Joe Glenton)も参加した。彼は“私たちにとってなぜ戦争が必要なのかという扇動は完全にたわごとだ。 女性たちの権利、麻薬との戦闘、発展支援、復興、安全を保障しなければならないということは嘘だ。我々はただちに、アフガニスタンから出なければならない”と訴えた。  

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