アジア連帯講座のBLOGです
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11月3日、「いま成田空港で何が起きているのか」プロジェクトと成田バスツアーの会は、羽田空港D滑走路供用開始(10・21)がもたらす空港公害の実態調査の一環としてバスツアーを行った。
参加者は東京駅丸ノ内の中郵前に集まり、バスに乗車。車中で中里英章さんから成田プロジェクトの取り組み報告と「羽田空港の拡張がもたらすもの」ツアー企画についての報告が行われた。続いて、メインガイドの松島光男さんからツアースケジュールの報告。大道寺毅さん(羽田空港を監視する会)から第一ポイントである城南島公園について説明。C、B滑走路の建設経過、離発着状況、京浜島埋め立て地で進む拡大の工場「過疎」化、清掃工場公害被害などの説明があった。
飛行直下で約80デシベルの轟音
第一ポイントの城南島公園に到着。C、B滑走路から離陸するジェット機の轟音を「体験」する。飛行直下で約80デシベルだ。会話が一時中断せざるをえない状況にある。明らかに過密運航状態であり、航空旅客数の一極集中(日本全体の60%以上)を次々に上乗せし、住民生活、安全、生態系へしわ寄せている実態を実感した。現実に二酸化炭素(CO2)の濃度は、平均で0.04PPM超であり、都内最多の大気汚染公害患者が発生している地域だ。
公園周辺の海域は、外国貿易の埠頭があり大型コンテナ船が行き交っているが、これも過密を便益・効率論理で進められている。安全・環境を優先した運航へと規制する必要があるのだ。
運輸省~国交省のウソの歴史
第二ポイントは、羽田空港第2ターミナル屋上。C滑走路を視認するが、ジッェト機が撒き散らす轟音、排気ガスが直撃する。
時間をとっていただいた地元羽田の住民は、空港反対運動を報告し、「運輸省時代から次々と飛行発着数枠を拡大してきた。住民は、その度に右往左往し、ほとんど騙されてきた歴史だ。空港拡張にしても飛行騒音が軽減されると言っていたが、いつのまにか地域上空を飛んでまた騒音被害にさらされている。40.7万回を目指すと言っているようが、その被害は甚大なものとなっていくだろう」と批判した。
D滑走路の実態
第三ポイントは国際線ターミナル。「進化する羽田から、世界の空へ」というコマーシャルに煽られて「江戸小路」「プラネタリウム&カフェ」をお目当てに観光客が「殺到」して混乱中だ。「お笑い」なのが「日本の技術が詰まった最先端のターミナル」「人と地球にやさしいエコエアポート」のデマ宣伝。過密運航を優先した飛行実態があるにもかかわらず、ペテンで描き出しているのが真相である。メディアは、過密運航による管制業務過剰負担についてようやく認めつつあるが、それだけでは不充分だ。羽田空港公害の全体が問題なのだ。
第四ポイントは、D滑走路見学所。D滑走路は、航空族とゼネコンの談合によって密室で「井」形建設となった。しかも多摩川の流れと湾内流の攪乱を避けるためと言って埋立部の滑走路面と約2000本の柱に支えられた桟橋方式滑走路面の並存構造なのだ。しかし広大な遮光海面を発生させ、生態系破壊が必至なのである。
すでにD滑走路には離陸準備にあるジェット機が次々と進入している。ところがC滑走路にジェット機が着陸直後でしか離陸できない。この間隔がラッシュ時は、一分~二分間隔しかない。航空機事故、管制官疲労、ヒューマンエラー等が発生すれば、航空機ニアミス、事故へと直結するゾーンなのである。参加者は、危険な羽田空港であることをあらためて実感し、ツアーを終了した。
羽田空港拡大の流れに抗して
国交省は、羽田・成田空港を合わせて発着回数を現在の約52万回から約75万回枠の増加をねらっている。羽田空港の発着回数だけでも現行の国内線・国際線合わせて30.3万回から22年度が33.1万回、23年度が35万回、25年度中に40.7万回へと突き進もうとしている。国際線の発着枠は昼間と深夜・早朝の計6万回だ。
米国が強くアプローチしてきたオープンスカイ協定に日本政府は合意した。
これをバネに羽田・成田一体的運用によるハブ空港化と称する金儲け主義を優先し、アナーキーな大量生産・大量消費・大量廃棄型の新自由主義的航空政策の拡大だ。それは必然的に騒音・排気ガスのまき散らし領域の拡大によって、住民の生活・環境破壊を進行させ、航空機事故の危険を高める。空港利権を貪る推進派による住民の苦情や不安に対する露骨な封殺圧力、マスコミの賛美報道を許さず、空港推進の流れに抗して羽田空港公害の諸問題を社会的に暴露していこう。(Y)
参加者は東京駅丸ノ内の中郵前に集まり、バスに乗車。車中で中里英章さんから成田プロジェクトの取り組み報告と「羽田空港の拡張がもたらすもの」ツアー企画についての報告が行われた。続いて、メインガイドの松島光男さんからツアースケジュールの報告。大道寺毅さん(羽田空港を監視する会)から第一ポイントである城南島公園について説明。C、B滑走路の建設経過、離発着状況、京浜島埋め立て地で進む拡大の工場「過疎」化、清掃工場公害被害などの説明があった。
飛行直下で約80デシベルの轟音
第一ポイントの城南島公園に到着。C、B滑走路から離陸するジェット機の轟音を「体験」する。飛行直下で約80デシベルだ。会話が一時中断せざるをえない状況にある。明らかに過密運航状態であり、航空旅客数の一極集中(日本全体の60%以上)を次々に上乗せし、住民生活、安全、生態系へしわ寄せている実態を実感した。現実に二酸化炭素(CO2)の濃度は、平均で0.04PPM超であり、都内最多の大気汚染公害患者が発生している地域だ。
公園周辺の海域は、外国貿易の埠頭があり大型コンテナ船が行き交っているが、これも過密を便益・効率論理で進められている。安全・環境を優先した運航へと規制する必要があるのだ。
運輸省~国交省のウソの歴史
第二ポイントは、羽田空港第2ターミナル屋上。C滑走路を視認するが、ジッェト機が撒き散らす轟音、排気ガスが直撃する。
時間をとっていただいた地元羽田の住民は、空港反対運動を報告し、「運輸省時代から次々と飛行発着数枠を拡大してきた。住民は、その度に右往左往し、ほとんど騙されてきた歴史だ。空港拡張にしても飛行騒音が軽減されると言っていたが、いつのまにか地域上空を飛んでまた騒音被害にさらされている。40.7万回を目指すと言っているようが、その被害は甚大なものとなっていくだろう」と批判した。
D滑走路の実態
第三ポイントは国際線ターミナル。「進化する羽田から、世界の空へ」というコマーシャルに煽られて「江戸小路」「プラネタリウム&カフェ」をお目当てに観光客が「殺到」して混乱中だ。「お笑い」なのが「日本の技術が詰まった最先端のターミナル」「人と地球にやさしいエコエアポート」のデマ宣伝。過密運航を優先した飛行実態があるにもかかわらず、ペテンで描き出しているのが真相である。メディアは、過密運航による管制業務過剰負担についてようやく認めつつあるが、それだけでは不充分だ。羽田空港公害の全体が問題なのだ。
第四ポイントは、D滑走路見学所。D滑走路は、航空族とゼネコンの談合によって密室で「井」形建設となった。しかも多摩川の流れと湾内流の攪乱を避けるためと言って埋立部の滑走路面と約2000本の柱に支えられた桟橋方式滑走路面の並存構造なのだ。しかし広大な遮光海面を発生させ、生態系破壊が必至なのである。
すでにD滑走路には離陸準備にあるジェット機が次々と進入している。ところがC滑走路にジェット機が着陸直後でしか離陸できない。この間隔がラッシュ時は、一分~二分間隔しかない。航空機事故、管制官疲労、ヒューマンエラー等が発生すれば、航空機ニアミス、事故へと直結するゾーンなのである。参加者は、危険な羽田空港であることをあらためて実感し、ツアーを終了した。
羽田空港拡大の流れに抗して
国交省は、羽田・成田空港を合わせて発着回数を現在の約52万回から約75万回枠の増加をねらっている。羽田空港の発着回数だけでも現行の国内線・国際線合わせて30.3万回から22年度が33.1万回、23年度が35万回、25年度中に40.7万回へと突き進もうとしている。国際線の発着枠は昼間と深夜・早朝の計6万回だ。
米国が強くアプローチしてきたオープンスカイ協定に日本政府は合意した。
これをバネに羽田・成田一体的運用によるハブ空港化と称する金儲け主義を優先し、アナーキーな大量生産・大量消費・大量廃棄型の新自由主義的航空政策の拡大だ。それは必然的に騒音・排気ガスのまき散らし領域の拡大によって、住民の生活・環境破壊を進行させ、航空機事故の危険を高める。空港利権を貪る推進派による住民の苦情や不安に対する露骨な封殺圧力、マスコミの賛美報道を許さず、空港推進の流れに抗して羽田空港公害の諸問題を社会的に暴露していこう。(Y)
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