ある日の一人のお昼どき。何を食べようかと冷蔵庫をあけた。卵くらいしかない。
冷凍庫には冷凍ごはんと、ジップロックに入った黒い物体。
ヨトウムシだった。
去年の10月、友達が子どもたちの芋掘り畑を派手に荒らすので困り果てていたのを、捕まえて送ってもらったやつだ。
捕まえても捕まえても減らず、夜な夜なさつまいもの葉っぱを食い荒らす「夜盗」虫らしい。
他のお母さんたちも捕獲に協力してくれたらしく箱で届いた(品名がプロテインになっているのは友人がボディビルやってるから。そう、虫は高たんぱく低脂質で筋トレにもってこいだよ)。
ということでヨトウムシクッキングの様子を記しておく。
箱の中にはサツマイモの葉。輸送中もずっと食べ続けていたらしく、元気。
葉っぱと虫を分ける作業が少し大変だった。
逃げ足が速くすぐ脱走するので注意が必要だが、刺したりしないので扱いやすい。
洗って、生きたまま茹でる。身が少し縮む。
食べてみると、サツマイモの味がする!
プチっとした歯ごたえ、臭みとかはなし。サツマイモの葉っぱをむしゃむしゃ食べている虫はうまいということがわかった。直前まで葉っぱ食べてたので中身はほぼ葉っぱなのではないか。そこにたんぱく質やアミノ酸が加わって、完全栄養食となっている。
昆虫食の専門家に「味は100点中40点くらい」と聞いていたけど私的には80点をあげたい。80点というのは他にもっとおいしい虫を経験しているからで、食べ物全体でいえばもっと高評価である。
チャーハンの具にもよし。
ごま油の香りが加わるとまた香ばしい。良質な栄養もとれて、食感も楽しいチャーハンに。
チーズとも合う。
汎用性の高い虫なので一年中冷凍庫に常備しておきたい。
以上、ヨトウムシクッキングでした。今年の秋も手に入るといいのだが。