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2009年11月18日 (水)

DARKER THAN BLACK 流星の双子 ep6 「香りは甘く、心は苦く・・・」感想

続けて感想。

この回は心理劇としては文句なしです。蘇芳と黒の関係がグラッと変化する様も良いし、ノリオに「契約者は人を殺しても平気なのか」となじられる場面はかつて蘇芳自身が発した言葉を思い出させます。

しかしアクション作品としてみると気に入らない点がいくつかあります。

・移動時間、距離感

一番気になったのがこれです。葉月が蘇芳達に追いつく前にマオと黒が合流していますが、これは無理な気がします。黒が囮に引っかかった地点から港までの距離は分かりませんが、風景が違うこと、敵を分断する意図が有っただろうこと、を考えると多分車で十数分程度の距離でしょう。一方、蘇芳達から潜水艦までは2,000mですから葉月のボートが対岸に到着する方が黒の帰還より早いのではないでしょうか。マオに関してもボートを操縦している葉月より隠れていたマオの方が早く合流できるのは不自然です。追いついた後の葉月も本来の目標であるイザナギ(紫苑or蘇芳)ではなく黒の方を追いかけるのは何故なのか。

いっそのこと蘇芳のPTRDで海上のボートを狙撃すれば足止めになったんじゃないかと・・・

・潜水艦には大きなものは積めない

潜水艦への物資の搭載は前後のハッチもしくは艦首にある魚雷搭載用の小さなハッチからしか行えません。これは耐圧殻の開口部が限られているためで、作中で出てきたような観音開きの大きな扉を付けることはありません。米軍がやっているように甲板上にタンク状の水密チャンバーを背負わせてやれば良かったのにと思います。

http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2006/2006/html/i1210000.html

http://www.ships-net.co.jp/detl/199910/ssnj.html

PTRDを手すりに載せて構える

銃を手じかなものにレストすると言うのは正解です。また、手すりの下にクッションをかませて安定させるのも正解。このクッションは第一話で蘇芳が木の上で望遠レンズを安定させるのに使っていたピンクの変なヌイグルミなのもナイスです。

でも手すりの高さが低すぎないでしょうか?以下の二枚を見比べるとおかしいことに気がつきます。

http://blog-imgs-41.fc2.com/3/4/6/346zakki/cp091115-dtb06-a03.jpg

http://continue.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_991/continue/hey2-2eff2.jpg

落下防止の手すりはふつう100110cm位でみぞおちから胸の高さあたりです。一方、片膝ついて鉄砲を構えると(立った時の)おへその高さくらいになります。小柄な蘇芳では70cmくらいだと思うので、あの姿勢で構えることは困難なのです。

それと金属の手すりと言うのは共振しやすいので、望遠レンズや狙撃銃を載せる台としては今一つ信頼できないことが多いです。PTRD17kgもあり、伏せ撃ちでも反動で本体が65mm後退しますから、やわな手すりではとても安定しないでしょう。

・コンビニは危険

コンビニのレジには防犯カメラがあります。オンラインで警察がリアルタイム監視しているケースはまだ少ないと思いますが、治安機関から逃げ回っている黒と蘇芳が一緒にコンビニにやってくるのはまずいでしょう。

・黒が飛び乗ったワゴン車の走る方向

黒が戦っている道路からみて正面の道路から来たはずの車が右から左へと通り過ぎるのは何故か?

・折れた腕が治っている

ノリオの友人の太った男の子ですね。前回のけがはどう見ても肘の脱臼か前腕の複雑骨折で一週間やそこらでギブスもテーピングもなしで済ませられるものではないはずです。

全体として、コンテ段階でのチェックもれが多い回だと思います。

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