フルボッコ『誰が科学を殺すのか 科学技術立国「崩壊」の衝撃』
新聞記者さんたちが本領発揮してこの問題について新聞連載したもんだから、まあーぁ濃厚!
日本の研究力を示すさまざまな指標が、悪化の一途をたどっている。ノーベル賞の自然科学三賞には毎年のように日本人が選ばれているものの、そのほとんどは数十年前の過去の研究成果であり、現在の日本の存在感は急速に失われつつある。
豊田長康 ”日本の実質国内総生産(GDP)当たりの論文数は、ラトビアやトルコと同じくらい。データ上は、日本は科学技術立国とは言えない。”
契約交渉の場にも、海外企業は幹部が来ることがあるのに対し、日本企業はいつも担当者レベルしか来ないという。「意思決定のスピードが違う」のだ。
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)については、内閣府がテーマやその責任者のプログラムディレクターを恣意的に選んでおり、巨額の投資に見合った成果が得られていない、との批判もある。
宮坂力 ”海外では新分野が生まれたとき、学会や会議の発足が迅速だ。一方、日本は既存の学会の〈その他の領域〉に押し込められ、分野横断の議論が進まない。”
中国は急激な人口増加に医師の数が追いつかず、病院の外来には常に長蛇の列ができる。いかにビッグデータを活用して医療コストを下げるかが、中国の喫緊の課題だという。
悪い結果が出ているにもかかわらず、方針を改めようとしないばかりか、さらにアクセルを踏もうとする根本的な要因は、科学技術政策が政治イシューになっていないことにあると思う。
日本の科学技術政策が「選択と集中」路線を推進してきた経緯と弊害は、『誰が科学を殺すのか』(毎日新聞「幻の科学技術立国」取材班)で非常にわかりやすくまとめられています。https://t.co/RqMkrZWS1I
— Marika UCHIDA 内田麻理香 (@kasoken) 2020年9月19日
「誰が科学を殺すのか」読了。自由な知が行き交うアジールであったはずの大学に、企業的な発想で競争原理を導入してマネジメントを徹底したら、刑務所並みの管理が生じて不自由なアサイラムになってしまったという話。新しい知は自由の中からしか生まれないのに。
— 東畑 開人 (@ktowhata) 2019年11月2日
『誰が科学を殺すのか』読み終わりました。色々なことが書かれてたけど、政府主導のトップダウン型のすぐに役立ちそうな科学技術政策は❌ 必ず当たる宝くじは無いのだから過剰な選択と集中は❌ 破壊的なイノベーションは、まったく関連性の無さそうな基礎研究から生まれてることが多い😉 pic.twitter.com/j85v8Q8118
— sakuma (@sakuma33110207) 2020年3月15日
5月の「学術の動向」に寄稿した文章がオンラインで公開されていました。昨年の科学ジャーナリスト賞に選んで頂いた毎日新聞での仕事『誰が科学を殺すのか』(毎日新聞出版)に基づく内容です。
— 須田桃子@『合成生物学の衝撃』(文春文庫)6/8発売 (@MomokoSuda) 2021年12月9日
J-STAGE Articles - 「科学技術の司令塔」の変質と日本の研究力衰退 https://t.co/nqC6AVTb3Q
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『誰が科学を殺すのか 科学技術立国「崩壊」の衝撃』
毎日新聞「幻の科学技術立国」取材班
毎日新聞出版
その後、日本の時代は輪をかけて学究無縁な「叩き上げ」菅政権に突入してしまったわけで、さあ皆の衆どうしましょう。
うわあ、令和の時代になっても、日本の科学の闇は豊作なのであった ↓
一連の報道でデスクを担当しました。毎日新聞の取材班で受賞した、2020年の「誰が科学を殺すのか 科学技術立国『崩壊』の衝撃」以来です。
— 酒造唯@「誰が科学を殺すのか」科学ジャーナリスト賞2020を受賞 (@yuishuzo) 2023年4月20日
科学ジャーナリスト賞に毎日新聞の2記者 福井大「査読偽装」報道 | 毎日新聞 https://t.co/7JQKQPVhUs
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「誰が科学を殺すのか」読了。犯人は裏表紙に書いてあるとおり、「選択と集中」を押し進めた官僚と政治家だろう。 pic.twitter.com/7HabW4Dyc4
— Shuuji Kajita (@s_kajita) 2019年11月7日
電子書籍も便利。Kobo版↓
『ミニ特集:日本の科学はどこへ行く その2』
『ミニ特集:日本の科学はどこへ行く その1』
『ミニ特集:科学の性質を語る本 その2』
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『ミニ特集:科学技術の本 ST』
『科学の講演やシンポジウムに行って凄かった事例いろいろ』
『パグウォッシュの憂鬱:日本物理学会講演会』
『ミニ特集:科学史と科学を語る本 日本 その3』
『ミニ特集:科学史と科学を語る本 日本 その2』
『ミニ特集:科学史と科学を語る本 日本 その1』
『ミニ特集:科学をめぐる科学の本 海外』