ミニ特集:社会学で語られる本
『社会科学をひらく』 イマニュエル・ウォーラーステイン&グルベンキアン委員会
心理学は哲学から分離され、社会的土俵でなく、主として医学的土俵にあるものと定義されるようになった。つまり、心理学の正統性は自然科学との連携の緊密性いかんにかかっている。
『マクドナルド化した社会 21世紀新版 果てしなき合理化のゆくえ』
ジョージ・リッツア
● …ついこないだまでは、世界はマクドナルド化してなかったんだよ!
世界にとっての効率化、企業にとっての効率化は、便利そうでありながら、個々人にとっては実際には極めて非効率的で、かなりの負担になってしまうのだ。
この方面の基本的な論点押さえに見ておいて損はない、熱い一冊。
こちらで紹介
『マクドナルド化した社会 21世紀新版 果てしなき合理化のゆくえ』
『危険社会 新しい近代への道』 ウルリヒ・ベック 法政大学出版局
危険を生産しておきながら、それを正しく認識できない大きな理由は、科学技術の合理性が「経済しか見ない単眼構造」にあるからだ。この目は生産性向上に視線を向けている。同時に、危険には盲目なのである。
科学が[危険性について]責任を有しないということは、企業が潜在的に責任を有しており政治がそれを正当化しているということに等しいのである。
●テレビの登場や「通勤」の蔓延によって、近代社会のヒトお付き合い行動はどのように変質してきてしまったのかを見事に描き出した名著。
社会設計(私達はどんな社会に暮らしたいのか/その社会を実現させるにはどうすればよいのか)を考える上で、常識としてパットナムの論は必見。
日本側でこれに匹敵する「社会設計に資する」論考はあるだろうか。
こちらで紹介
『孤独なボウリング 米国コミュニティの崩壊と再生』
『ミニ特集:社会と歴史を読み解く本 海外』
『ミニ特集:社会と思想を語る本』
『ミニ特集:社会と思想を語る本 2』
このページ ミニ特集:社会学で語られる本 は以上です。