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フリーメイソンの計画 by 林陽 3 古代メイソンと近代メイソンとのつながり


近代メイソンとのつながり

古代メイソン「秘密の力」は、こうして、キリスト教撲滅を至上目標に掲げ、各地に支部神殿を創設しつつ、キリスト教徒との戦いを繰り広げた。

ローマ神殿は、ペテロアンデレを殺した功績により、エルサレム神殿をしのぐ勢力をもったという。エルサレム陥落後、本部神殿はエルサレムから移動して指令を出し続け、七世紀にマホメットが現れると、イスラム教徒に攻撃の手を広げた。 

  もう一人のペテン師が出現し、ますます面倒を起こしている。われわれの抵抗はただ1つ。前者の場合は傑刑だったが、この男には不用だ。毒殺する。

ローマ神殿が勢力を強めるにつれ、ヨーロッパ各地に神殿の輪が広がった。

  八世紀に、ロシアに四つ、ガリアに四つ、ドイツに三つの神殿があった。各国の神殿は首都の中央神殿に従い、首都の神殿はエルサレム中央神殿に頼った。

やがて、一二世紀にローマ神殿が首位の座を引き継ぐ。

  法令により、ローマ神殿はすべての神殿を統括する権限をもった。その権威をもって秘密主義に徹し、「秘密の者」の会議を秘密の地下神殿だけで開くよう制限した

要するに一八世紀以前の古代メイソンは、ユダヤの最高議会、サンヒドリン(サンヘドリン)[Sanhedrin]に端を発し、「神殿(引用注:テンプル)」の名で、ヨーロッパ各地で地下活動を続けていたということだ。

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ローマの地下神殿に首位権が移った一二世紀が、十字軍の全盛期で、神殿騎士団(テンプル騎士団)が大活躍していた時代だったことも注目すべきだろう。

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彼らはエルサレム王国を建設して巨万の富を築き、その資本力をもってヨーロッパで銀行(引用注:=詐欺的高利貸し)経営を始めたが最後には異端裁判にかけられ、指導者は火刑に処せられた。

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その残党は地下に潜伏して、のちの秘密結社バラ十字の母体になったと言われている。

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十字軍は、メイソンがイスラエル復興のためにカトリックを利用して決起した運動だったのだろうかそれを裏づけるように、十字軍が失敗し、神殿騎士団が消滅した一四世紀以後、結社の記録は途絶えている。

『歴史』 は写本の継承者らが、代々自筆で歴史を書き加えるという形式を採っている。一八世紀まで、ほとんど記録がないのは、神殿派の地下活動が事実上途絶えたことを物語るものと思われる。文書によれば、彼らは同族を殺し合う事件(神殿騎士団の棟梁、ジャック・ド・モレー[Jacques de Molay, 1292 - 1314]が殺された事件ではないかと思われる) を契機に、急速に勢力が衰えた

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だが、一七一七年に、古代メイソンの創設者の子孫が組織の復活を志したのだ。創設者、ヒラム・アビウデの子孫 アブラハム・アビウデと、モアブ・レビの子孫、ジョセフ・レビの二人だ。

彼らは、ロンドンに行き 近代メイソンの発起人として歴史に名を残す、ジョン・デザギュリエ[John Theophilus Desaguliers, 1683-1744]と、同僚のジョージ (近代メイソンの新憲章の起草者、ジョージ・アンダーソンと思われる) と会談を行い、組織復興の計画を提案。古代文書を基礎として、六月二四日に、新メイソンが誕生したというその間の詳しい事情が記録されている。

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果たして事実なのだろうか。事実とすれば、近代メイソンは、キリスト教撲滅を至上目標とする古代ユダヤの秘密結社が、形を変えたものに過ぎないということになる。

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同じ疑問に遭遇したのが、最初に触れたロレンスの先祖、ヨナだ。ヨナは、プロテスタントの妻に感化されてキリスト教に改宗し、先祖の遺産の真偽を確認する作業に入った。自ら新メイソンに加入して、最高位の三三階級まで昇りつめ、その間に経験したことを 『歴史』 に照らし合わせた。ブルー位階を取得したときにこう述べている。

  われわれの先祖、へロデ・アグリッパ、ヒラム・アビウデ、その他の七人の仲間が考案した身振りや握手、用語が、今も新しいメイソンリーで使われていることが証明されたが、腹立たしい儀礼が多く追加されていた。首に縄をかけて後ろ歩きさせたり、胸に剣の刃を付き立て 噺笑うブラザーの前で縄を解き、人を欺く問いで質問攻めにするなど。不可解に思ったのは、こんな儀式がすべて終了してから、誰もがみなこう言ったことだ。

  「これを考案した者たちは、ずいぶんと頭が良かったに違いない。誰だろう?」 

  私はこの話を黙って聞いていたが、心の中では笑っていた。古代と現代のメイソンリーを比較するためも 私は幾つかのロッジで、これらの儀礼を調べてみたが、形式は確かに違ってはいても、基本は同じであることがわかった。 どれにも、悪知恵と虚偽と、皮肉と噸笑が覆い隠されていた。

フリーメイソンは総じて反宗教的であるという。

  所属ロッジのメンバーのほとんどは、デザギュリエとアンダーソンと同派のプロテスタントだった。彼らはカトリックにいちばん敵意を持つ集団である。私がこの事実を知ったのは、出席した会合で、ローマ教皇とその側近を攻撃する指針と指令が出たときだが、賛成と反対の二派に分かれた。また、彼らの間に、諸宗教に対する敵意が渦巻いているのを感じた。メンバーの大部分は反宗教的精神を露わにし、宗教と宗教者を嘲っていた。一方、私を一員とする、抵抗を試みる少数派もいた。

三三階級の上には「未知の司令者」がいるという。

  最高位階にのぼりつめ、「天国の門」 に至った。そして、「自由の首長」 の階級に仲間入りをしたが、最高指令がどこから発せられるのかわからなかったロッジ大棟梁さえ出所を知らなかった。各ロッジの大棟梁の誰もが秘密裡に来るこれらの指令に従っていた。

  「われわれが自分たちの指令を遂行したように、最高指令を遂行し、これこれのことを実行に移せ」

  「最高指令により、われわれは全力を傾け、これこれのことを行わなくてはならない。それにしたがって、何々を始めよう」

  「命令により、その出所を知ることは禁じられている。あなた方はこれこれの額の資金を集めなくてはならない。それによって、結社の力と利益は拡大される」 


  指令はどれもこのようなものであった。自由という言葉の意味に悲しみを覚える今使われている自由の意味を辞書から除き、「自由といいつつ主人の命じるままに善悪を行う奴隷」という説明を入れるべきである。奴隷は主人を知っているが、われわれは誰から指令を受けているのか、誰に盲従しているのかも知らない。

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ヨナは、フリーメイソンについての調査結果を『歴史』に加筆した。それをまとめよう。

フリーメイソンは大きく二派に分かれる。

キリスト教撲滅を今なお中心目標に掲げる古代メイソンのユダヤ系子孫。その最高幹部が棟梁以上の見えざる組織を構成している。

もう一つが、カトリックの攻撃を目標とする近代メイソンの子孫。こちらはプロテスタントの過激派から構成されている。


この二派が一致団結して王制を打倒し、共和政をたち上げたが、それは名前だけのものだった


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  その邪悪さは、王政よりもはるかに忌まわしいものだった。抱える矛盾ははるかに大きかった。彼らは、人と国に恩恵を与える民主共和政を造らず、霊的、世俗的な二つの権威をおとしめ、価値と敬意と権利を一掃し、意図的に混乱と不正の上に立脚したからだ。

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フリーメイソンの社会主義革命がもたらす実は荒廃であるという。ヨナの預言が的確に当たっているのは無気味だ。

  新メイソンリーは、人間愛の敵の要求に応じ、腐敗の娘たちを増やせとの指令を実行に移し、社会主義を誕生させた。孫娘は、前の邪悪よりも、はるかに忌まわしいものとなるであろう。

  私は、これらの生き物が成長し、悪魔的な伴侶を得て、邪悪と堕落と破壊に満ちた、別な生き物どもを生むと預言する。これらが増殖し、地球全土を汚しながらその種を撒き散らすことであろう。そこから、どれほど有害な結果が生じることか! 

  これら生き物一つひとつが党派をつくり、それぞれの派が、母の利益に心を配りながら、至る所に邪悪と混乱をばら撒くであろう。その結果文明は滅び、宗教は根こそぎにされ、教育は堕落の一途を辿ることであろう。

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多くの研究者によって、世界の中枢を握っているのがフリーメイソンであることが証明されているが、メイソンの標語、「自由・平等・博愛」 の意味を、考え直す必要があるかもしれない。 (引用注:この点に関しては、ヘンリー・メイコウさん等が、イルミナティ銀行家たちの「隠れ蓑」であると、以前から指摘し続けているところです)


林陽 大預言(2007.7刊)  第8章 フリ- メイソンの計画  p176-184より

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by oninomae | 2009-07-07 20:17 | イルミナティ  

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