2012.12/22 [Sat]
紙の兵隊は奮闘中!「大砲とスタンプ」2巻 速水螺旋人先生 感想

にほんブログ村
速水螺旋人先生の「大砲とスタンプ」2巻が発売になりました。

帯に謳われている「唯一無二の“Military法螺”漫画」偽りなし!今回もケレン味たっぷりの内容となっています。
さてさて、2巻からは兵站部に新たな人材が派遣されてきます。

コースチャくん。キリール大尉の弟さんです。にしても似てないのはどうも過程の方で何やら有りそう。
このコースチャくん(くん付したくなる)絵に描いたようなトラブルメーカー。
着任早々マルチナ中尉(昇進しました)をトラブルの渦中に放り込みます。
兄であるキリール大尉と違い勲章を求め前線勤務を願い出てみたりと、名門キリュシキン家色々家庭事情が複雑みたいです。
もう一名憲兵隊の

スィナン・カライブラヒム中尉。腹に一物、胸に一物な男です。
この男が原因の一つとなりマルチナは窮地に陥ります。
今回も横流し有り、テロリスト有り、反乱有り、敵の全面攻勢有りとキリール大尉、マルチナ中尉ら兵站軍の面々は対応に大わらわ。
シャレにならない事態であり、血と硝煙の匂い位が漂ってきそうなエピソードが満載なのに、不思議と深刻さや絶望感からは無縁な空気感が出ているんですよね。
このあたりの作品の作り方は速水螺旋人先生の十八番ですね。
作品のあちらこちらから『萌え』が感じますもん。
メガネのマルチナ中尉。
昇進に憂鬱になるキリール大尉
コースチャくんを優しく諭すボイコ曹長
野蛮連隊に啖呵を切るアーネチカ
反乱をごまかすために色々画策する中級幹部たち。
さらに螺旋人先生の描く兵器。
一番萌えたのは「大公国軍試製自走式洗濯機ダブダブ」
吹き出しの解説が面白いですね。
なにより、マルチナがだんだんたくましくなっていくのが何よりの『萌え』ですよ。
一時的に指揮下に入った面々を助けるためにしたあの行動は凄かった。
ぜひ読んで欲しい!
そうそう、帝国軍のラドワンスカ大佐、自分もてっきり男性かと思っていたら女性でした。

カバー裏はきちんと見ましょうねw
1巻の時のサイン会の記事です。
「靴ずれ戦線」1巻「大砲とスタンプ」1巻 速水螺旋人先生サイン会
Comment
Comment_form