トヨタ自動車の米国部門は、中型ピックアップトラック『タコマ』の2025年モデルに高性能オフロード仕様の「TRDプロ」を設定すると発表した。
TRDプロは、オフロード性能を追求したグレードだ。赤いアルミ製のフロントTRDアッパーコントロールアームがフロントジオメトリーを最適化し、バネ下重量を軽減している。サスペンションには、Fox製の「Quick Switch 3」ショックを採用。ダンパー本体のダイヤルで減衰力を3段階に調整できる。
足回りは、ブラックのフローフォーミング加工を施したTRD製ホイールに33インチのグッドイヤー「Territory R/T」タイヤを組み合わせている。LEDライトバーはLEDヘッドライトと連動して照射パターンを最適化し、ホワイトLEDフォグランプは悪天候時の視認性を向上させる。
トヨタ タコマ 2025年モデルの「TRDプロ」外装では、赤い牽引フック付きのARB製リアメタルバンパーやアルミ製TRDフロントスキッドプレートを装備。2025年モデルでは赤いフロントトゥフックが採用され、TRDプロ専用色として「Mudbath」が追加された。
パワートレインは、ハイブリッドの「i-FORCE MAX」のみを設定。2.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンに、最大出力48hpのモーターを組み合わせ、8速ATを採用している。バッテリーは蓄電容量1.87kWhのニッケル水素を使用。システム全体で326hpのパワーと64.3kgmのトルクを引き出す。
トヨタ タコマ 2025年モデルの「TRDプロ」さらに、TRDのパフォーマンスエアインテークとキャットバックデュアルチップエキゾーストが追加され、吸排気効率を引き上げている。
トヨタは、このTRDプロの設定により、タコマのオフロード性能をさらに高め、米国市場でのピックアップトラック競争力強化を図っていく。