大切な、友人---------。
西村・北本と共に、宿題合宿のため民宿にやって来た夏目。
友との楽しい時間を過ごす夏目だったが、人魚の姿をした友人帳狙いの妖が現れる。
なんとか難を逃れた夏目に、民宿の千津が語ったのは、幼い頃に出会った人魚の話だった。
口にすると不老不死になるといわれる人魚の血--千津はかつて大切な人にそれを飲ませてしまったことを
悔やみ続けており、その人を探しているのだという。
それを聞いた夏目は、自分を襲った人魚に再び会いに行くが・・・
塔子さんから、入りきらないほどお菓子と、あったかい心をもらって西村、北本と一緒に宿題合宿へ向かう夏目。
夏目のためにお菓子いっぱい買って・・・塔子さん可愛すぎるっ(>▽<)
合宿の民宿へ向かう途中の池で得体のしれないあやかしを見かける夏目だったが、合宿は大いに楽しんでる様子。
・・・って、なんと夏目の持ってきた鞄の中にニャンコ先生がっ!!
あのお菓子全部食べたのかっ??
先生・・・メタボ注意だぜ(あはは)
でも、みんなで一緒に勉強して、風呂入って、食事して、まくら投げして・・・。
ついでに「うわ~~~い」ってニャンコ先生も飛んで~(あはは)
夏目本当楽しそう~♪
こんな屈託なく笑う夏目は珍しくていいなぁ(^^)
その夜、民宿の庭にある池で、ニャンコ先生と楽しさの余韻を味わっていると・・・。
鮒がまばたきしたってめちゃ驚く夏目。
だがニャンコ年生の顔を見て逃げた!?
「妖怪から見ても不気味な顔なんだな・・・」
「そうそう、妖怪から見ても・・・」って、相変わらずこのふたりは漫才だなぁ♪
これは友人帳狙いの妖怪なのか?
深夜、夏目に襲い来かかってきたあやかし。
友人帳をよこせと夏目の首を絞める。
でもそこは間一髪、ニャンコ先生がそいつのしっぽをガブリと噛んで撃退。
このあやかし、人魚の姿をしてるみたいで、よく見ると、あまり悪い奴には見えない。
でも夏目を襲ったのは事実。
だがそこへ民宿の主人である千津が物音を聞き現れたため、あやかしは姿を変え、池に帰ってしまうのだった。
千津は、最初に夏目を見た時も、なんだか驚いた顔を見せていた。
そこで眠れないといった夏目に話を聞かせてくれる。
夏目の雰囲気が、千津の探している人によく似ていたから驚いたという。
償っても、償いきれないその人物・・・。
人魚の肉や血を飲むと、不老不死になるという伝説。
昔、千津はこの先の池で、人魚を見たというのだ。
そこでその人魚に血を分けてもらったという。
その血を大切な人に飲ませてしまった・・・それをずっと後悔し、その人を探し続けているという。
次の日、後ろ髪を引かれる思いで民宿を後にする夏目たち。
だが帰り道、忘れものをしたと、北本たちと離れた夏目の元へ、再びあの人魚が現れたのだ!!
思わずゲンコツを見舞わせてしまう夏目。
・・・夏目のパンチってめっちゃ効果絶大だよね~♪
で、しっかり痣のついたおでこを濡らしたハンカチで冷やしてあげるあたりが夏目のやさしさなんだ♪
どうやら千津さんに血を渡した人魚ってのが、このあやかしらしい。
そして、駅に行くと、そこには、誰かを探す千津さんの姿が!!
どうやら例の大切な人、昔、隣に住んでいたケイイチというやさしい兄ようだった人を探しているという。
彼に似た人をここで見かけたという情報を頼りに、探し続けているようで・・・。
でも身体が弱かった彼。
倒れた彼を救うため、人魚の血を呑ませたというのだ。
彼は遠くの病院に入院し、命は取り留めたものの、そのまま帰ってこなかったという。
だが、もし、今でも彼が死なずに生き続けていたら・・・?
愛する人たちを見送り続けなければならない・・・。
それはとても悲しいこと。
その罪を悔やみ続ける千津。
夏目も、ニャンコ先生もそうやってレイコ達を見送ってきたのではないのかと考える。
そして、いつか・・・自分も。
・・・ま、大きなあくびしてる今のニャンコ先生にはそんな悲壮感なんてまったく感じられないんだけどね(^^;)
「人魚、捕まえてみようかなぁ」
手伝わないと宣言するニャンコ先生ですが、饅頭でつられてしまったよう♪
早速人魚に会いに行く夏目。
だが、千津さんがその血をけいいちに与えたことを悔やんでいると聞き、人魚は怒って、苦しむというなら、千津を殺してやると飛んで行ってしまったのだ!!
その頃千津は・・・駅で、けいいちによく似た人を見かける。
あの頃と変わらない姿のままの彼を見かけ、自分のやった事に愕然としてするも、彼の後をふらふらと追いかける。
そこへ現れた人魚。
夏目も体当たりでそれを止めるが・・・なんとこの人魚、友人帳に名前があるようで。
「ただの暇つぶしさ」
そう言う人魚だったが・・・夏目を喰ってやるというのだ。
夏目を救ったのは斑。
そして、彼は、人魚に名前を返す-------。
何度見ても、この儀式のシーンは美しい♪
人魚・・・笹舟は、本当は千津の来訪を心待ちにしていたよう。
友人になって欲しいと思っていた笹舟だったが・・・。
千津はあの嵐の日、けいいちを救うため、人魚の血を求めた。
やはり彼女の目的も自分の血だったのか・・・。
失望した笹舟は、千津にぶどうの汁を渡したというのだ。
私の代わりに、伝えてくれと言って消えてゆく笹舟。
その時、なんと千津がここへ!!
昔と同じようにやさしい声で、最後に「お元気で・・・」
そう言った笹舟の声を聞いた千津。
ようやく重いものから解放されたようです。
どうやらけいいちに似ていた人は、彼の孫だったようで。
彼は3年前に亡くなられたそう。
しあわせな一生だったとか。
祖父の話を聞きたいと、その孫は千津の前に姿を現す。
その姿は・・・あの頃のけいいちそっくりで、何もいえず、千津さんはただ、涙を流すことしかできないのだった・・・。
なんかここはじわ~~っとこみ上げるものがあったわ
最後にようやく千津さんが許された瞬間だったんだろうね。
確かに月日は流れている。
もう罪を背負わなくていいのだと・・・(^^)
そして、今回もまた、自分の非力さを知った夏目。
人には出来ないことが多い、そのくせ、それを忘れやすい。
「でも、だからこそ、傍にいたい。
傍にいて欲しいと願って、それが叶う貴重さをみんなかみしめて、
生きてるんだ--------」
久しぶりにうるっとさせる作品でした
人のやる愚かな行いは時にあやかしを傷つけることもある。
あやかしだって、友人が欲しいと願う。
でも・・・ふたりはずっと友人でいられるはず。
最後まで、見守ってほしいですね。
でも、いつか夏目も・・・そう考えると、この作品、この刹那さが感動を呼ぶのかなぁと思いました。
次回「桜並木の彼」
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