相関があることがわかりました。
強姦認知件数の出典は、犯罪統計としてよく使われる
UNDOC「Crime and criminal justice statistics」です。
ご覧の通り、警察官の女性の割合が高いほど、
強姦の認知件数が多くなっています。
女性警官率と強姦認知。
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2017年10月25日
日印では,事件は闇に葬られる。 pic.twitter.com/NCHmx4CaSd
強姦は被害者の多くが女性で、ジェンダー意識も強く影響します。
それゆえ警察官に女性が多い社会ほど問題視しされ
積極的に摘発する、ということにほかならないでしょう。
また警察官に女性が多いことで、被害者も届けを出しやすくなる
ということもあると思います。
性暴力を積極的に取り締まるというジェンダー意識が、
警察官の女性比率を高くするという、
逆の因果関係もあるかもしれないです。
スウェーデンの強姦の認知件数が他国と比べて多いのは、
積極的に性暴力を取り締まるからだというのは
よく言われることですが、それは警察官に女性が多いことが
大きな原因のひとつということです。
警察官が男性ばかりだと、性暴力にして「寛容」になり、
強姦を犯罪として扱わないことが多くなります。
実際に性暴力が起きても認知されず、暗数化することになります。
インドと日本はまさにその状況ということです。
日本の場合、警察官に男性が多いので、
被害者が被害届けを出すことをためらうことも多いです。
また被害者が警察に届け出ようとしても、
警察官が届け出を取り下げるよう「説得」することが多いです。
警察官に女性が少ないことで、強姦の認知件数が少なくなり、
暗数化を増やしているということは、
実感できることではないかと思います。
付記:
以前ご紹介した、合歓の認知件数の国際比較です。
日本とインドはきわだって認知率が低いです。
「諸外国の強姦事件の発生率」
「諸外国の強姦事件の発生率(2)」
さぞ暗数が多いのだろうな。 pic.twitter.com/bFu60nKm41
— 舞田敏彦 (@tmaita77) 2017年5月6日
スウェーデンの強姦の認知件数が多いことは、
「スウェーデンは女性の権利が守られない暮らしにくい国」と言って、
反フェミがdisる定番になっています。
強姦の認知件数は警察官の女性比率と相関があることを、
彼ら反フェミはどう解釈するだろうかと思います。
女性の警察官が少ない社会なのに、女性の権利が守られているとか
女性にとって暮らしやすい、などと主張するでしょうか?