2017年11月10日

警察官の女性比率と強姦の認知件数

警察官の女性比率と強姦の認知件数とのあいだに
相関があることがわかりました。
強姦認知件数の出典は、犯罪統計としてよく使われる
UNDOC「Crime and criminal justice statistics」です。

ご覧の通り、警察官の女性の割合が高いほど、
強姦の認知件数が多くなっています。

 


強姦は被害者の多くが女性で、ジェンダー意識も強く影響します。
それゆえ警察官に女性が多い社会ほど問題視しされ
積極的に摘発する、ということにほかならないでしょう。
また警察官に女性が多いことで、被害者も届けを出しやすくなる
ということもあると思います。

性暴力を積極的に取り締まるというジェンダー意識が、
警察官の女性比率を高くするという、
逆の因果関係もあるかもしれないです。

スウェーデンの強姦の認知件数が他国と比べて多いのは、
積極的に性暴力を取り締まるからだというのは
よく言われることですが、それは警察官に女性が多いことが
大きな原因のひとつということです。


警察官が男性ばかりだと、性暴力にして「寛容」になり、
強姦を犯罪として扱わないことが多くなります。
実際に性暴力が起きても認知されず、暗数化することになります。
インドと日本はまさにその状況ということです。

日本の場合、警察官に男性が多いので、
被害者が被害届けを出すことをためらうことも多いです。
また被害者が警察に届け出ようとしても、
警察官が届け出を取り下げるよう「説得」することが多いです。

警察官に女性が少ないことで、強姦の認知件数が少なくなり、
暗数化を増やしているということは、
実感できることではないかと思います。



付記:

以前ご紹介した、合歓の認知件数の国際比較です。
日本とインドはきわだって認知率が低いです。

「諸外国の強姦事件の発生率」
「諸外国の強姦事件の発生率(2)」



スウェーデンの強姦の認知件数が多いことは、
「スウェーデンは女性の権利が守られない暮らしにくい国」と言って、
反フェミがdisる定番になっています。

強姦の認知件数は警察官の女性比率と相関があることを、
彼ら反フェミはどう解釈するだろうかと思います。
女性の警察官が少ない社会なのに、女性の権利が守られているとか
女性にとって暮らしやすい、などと主張するでしょうか?


posted by たんぽぽ at 06:22| Comment(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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