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「Battlefield 6」は3050で遊べるくらい軽い!? 11種類の新旧GeForce RTXで検証した結果は……
2025年10月10日 00:00
2025年10月11日に発売されるPC版の「Battlefield 6」。2002年9月発売の「Battlefield 1942」から始まった架空の戦争を題材とした人気FPSシリーズだ。
Battlefield 6では多彩なオンライン対戦モードに加えて、ストーリー重視のシングルキャンペーンモードも用意。年代設定は2027年の現代戦となっている。リアルなグラフィックスが使われており、PC版の描画負荷が気になっている人は多いだろう。
ここでは、GeForce RTX 50シリーズを中心に11種類の新旧GPUを用意し、最高画質設定をフルHD/WQHD/4Kの解像度でフレームレートを確認した。
検証方法
PC版「Battlefield 6」は、NVIDIAのDLSS 4、AMDのFSR 4、IntelのXeSS 2によるアップスケールとフレーム生成をサポート。フレームレートを無制限に設定でき、ウルトラワイドモニターにも対応している。ちなみにレイトレーシングには非対応だ。
必要動作環境および推奨動作環境は以下の通り。
- 必要動作環境
CPU: Core i5-8400/Ryzen 5 2600
GPU: GeForce RTX 2060/Radeon RX 5600 XT(6GB)/Arc A380 - 推奨動作環境
CPU: Core i7-10700/Ryzen 7 3700X
GPU: GeForce RTX 3060 Ti/Radeon RX 6700 XT/Arc B580
テストに使うビデオカードとして、GeForce RTX 50シリーズを中心に11種類のGPUを用意した。検証環境については別のページに記載している。
このゲームにはベンチマークモードが用意されていないため、今回はシングルキャンペーンモードの夜間襲撃ミッションで60秒移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定した。
これは3時間ほどプレイした中で描画負荷が高かったミッションであったことから選択した。アップスケーラとフレーム生成を有効にしたパターンと、それらをオフにした2パターンで測定している。
RTX 50シリーズはDLSS 4に対応しているためマルチフレーム生成4xに設定、RTX 40シリーズはDLSS 3のフレーム生成を利用、RTX 30シリーズはDLSSのフレーム生成はサポートしていないのでFSRのフレーム生成を利用した。Battlefield 6は、アップスケーラをDLSS、フレーム生成をFSRなどそれぞれを別技術に設定できるようになっている。
ベンチマーク結果
キャンペーンモードではDLSS有効時および無効時を、フルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類で計測した。
キャンペーンモード(DLSS有効)
レイトレーシングに非対応ということもあり、最高画質設定でもアップスケーラとフレーム生成を組み合わせれば、エントリーからミドルレンジGPUでも高めのフレームレートが出せる。
フルHDならRTX 3050でも平均90.7fpsと快適なプレイが可能だ。解像度にこだわらなければかなり幅広いGPUで遊べるゲームと言える。特にマルチフレーム生成が利用できるRTX 50シリーズは高いフレームレートを出した。
その一方で、ビデオメモリの消費量は多めだ。CapFrameXによる平均ビデオメモリ消費量の数値ではあるが、RTX 5090でフルHDが12.31GB、WQHDが12.75GB、4Kが11.98GBとなった。4Kが微妙に少ないがブレの範疇だろう。ビデオメモリ不足には陥りたくない、とするならRTX 5060 Ti(16GB版)以上を選びたいところだ。
キャンペーンモード(DLSS無効)
アップスケーラとフレーム生成をオフにする、いわゆるラスタライズ処理にすると描画負荷は激増する。ネイティブ解像度での描画で高いフレームレートを出したいならRTX 5070以上を選びたい。
このテストはDLSSなどに頼らない素の性能と言え、RTX 5060とRTX 4060 Tiが同等などそれぞれの力関係が見えてくるのもおもしろいところだ。
ちなみに消費するビデオメモリ量はさらに増えて、RTX 5090でフルHDが14.33GB、WQHDが同じく14.33GB、4Kが14.31GBとなった。
マルチプレイモード(DLSS有効)
時間的な制約もあり、マルチプレイモードではDLSS有効時のみをRTX 5080/5070/5060の3種類で計測した。オンライン対戦は何度計測しても同じ状況にはならないので、あくまで参考としてみてほしい。
「CQB: ロックダウン」モードで60秒プレイしたときのフレームレートを「CapFrameX」で測定した。解像度はフルHDだ。
どのGPUを見ても、シングルキャンペーンモードの同じ画質設定よりも若干フレームレートが下がっている。オンライン対戦は狭い場所で多くのキャラクターが動くこともあってシングルキャンペーンモードよりも描画負荷は少し高くなると見てよいだろう。
以上がBattlefield 6のベンチマーク結果だ。RTX 4060やRTX 3050といった旧世代のエントリーGPUやミドルレンジGPUでも、フルHDなら十分遊べると分かったのは収穫ではないだろうか。
改めてDLSSといったアップスケーラとフレーム生成技術の威力を確かめることもできた。これからPC版Battlefield 6をプレイしようと考えている人の参考になれば幸いだ。