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城内大臣「Sora 2によるアニメ、マンガなどの著作権侵害には適切に対応」
2025年10月10日 19:38
城内実内閣府特命担当大臣は、10月10日に行なわれた記者会見にて、OpenAIの動画生成AI「Sora 2」がアニメキャラクターなど著作権侵害の恐れがあるコンテンツを生成できてしまうことについて、政府として適切に対応していくと方針を示した。
城内大臣は会見の中で、Sora 2において既存の作品に酷似した作品が生成されることに対し、知的財産権の侵害であるという懸念の声が挙がっていることは認識しているとした上で、政府として適切に対応していくと述べた。
加えて、現在までの政府の対応として、内閣府からOpenAIに対し、著作権侵害となるような行為を行なわないよう直接要請したと説明。今後はAIを活用する事業者の状況を踏まえ、知的財産権に対する懸念の声にも配慮しつつ、適切に対応していく考えだと方針を示した。
Sora 2は、OpenAIが1日に発表した新しい動画生成AIモデル。リアルで正確な動画を生成でき、複雑なプロンプトにも対応できる性能の高さを特徴とする一方、既存のアニメやマンガのキャラクターなどを使った動画が生成できてしまうことから、著作権侵害にあたるのではないかという声が挙がっていた。
これを受けOpenAIのSam Altman CEOは自身のブログで4日、権利者がキャラクターの生成に関してより細やかな制御を行なえる仕組みや、権利者に利益が分配される仕組みを近日中に導入する予定であると発表している。