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Synology、サードパーティ製ドライブの使用制限を緩和

 Synologyは10月8日、同社製NAS向けOSの最新版「DiskStation Manager 7.3」(DSM 7.3)を提供開始した。機能やセキュリティの強化に加え、2025年モデルで導入していたサードパーティ製ドライブへの使用制限を緩和している。

 同社では2025年に投入した新型NASから、新たなドライブ互換性ポリシーを導入。互換性リストに掲載されているドライブのみ利用可能とするなどといった制限を設けていた。信頼性やコスト効率の向上、一貫した体験の提供を目的とした取り組みだと同社が説明する一方、ユーザーからサードパーティドライブを自由に使えなくなることに対する反発の声が挙がっていた。

 今回提供が始まったDSM 7.3では、この制限を一部緩和。2025年モデルのDiskStation Plus、Value、Jシリーズにおいて、サードパーティ製ドライブのインストールおよびストレージプールの作成が可能となった。なお、M.2ドライブを使ったストレージプールおよびキャッシュの作成には、互換性リストに掲載されているドライブが必要となる。

 そのほか本バージョンでは、ファイルのアクセス頻度に応じて適したストレージ階層を使用するようデータを自動的に移動する「Synology Tiering」機能を実装。Synology Driveにおける共有ラベルやファイルロック機能、Synology MailPlusにおけるメールのモデレーションやドメイン共有機能の導入といったアプリの強化に加え、セキュリティ周りの強化やAIによるプライバシー保護機能の追加なども行なっている。