今回は、葛飾北斎の「略画早指南」(りゃくがはやおしえ)の話題から。
「略画早指南」は、絵を簡単に描くための手引き書で(大英博物館所蔵)、
前編が1812年に、後編が1814年に刊行されています。
前編では文字を、後編ではコンパスや定規を使ったお手本が掲載されており、
動物の描き方などを見ると、北斎の絵が幾何学で構成されていること、
そして北斎が和算に詳しかったであろうことが分かります。
この北斎の「略画早指南」が現在インターネット上で公開されており、
前編・後編に収められた様々な手引きを見ることができます。
200年前に書かれた世界的大画家の画期的かつユーモラスな指南書に、
外国人から感動の声が多数寄せられていましたので、一部をご紹介します。
海外「日本の芸術は過小評価されてる」 葛飾北斎の浮世絵集に外国人感激
翻訳元
■■■■■■■※公開されているサイトでは1巻、2巻、3巻に分かれています。





■ まさか北斎が絵の書き方の指南書を残していたとは!
+111 台湾■ 素晴らしい情報を紹介してくれてありがとう。
見てるだけで楽しいし、本当に参考になる!
+2 ドイツ■ ホクサイの作品には緻密な幾何学的要素があるんだね。
+5 イタリア■ ウォー、こんなクールな指南書が存在してたのかー!
+3 イタリア■ 本当に素晴らしい。
こんなに出会えて良かったと思えた投稿は久しぶりだよ。
+2 ポーランド■ シンプルこそ至高って哲学が伝わってくるようだ。
+4 アメリカ■ Ohhhhh ホクサイが時代を超えて俺たちに指南してくれるなんて。
本当は実物の本を見るに越したことはないけど、
ネットで見てもその魔法は失われていない。
+22 スペイン■ 芸術家を目指す全ての人間にとって価値ある指南書だ。
+2 オーストリア■ ネットで気軽にホクサイの「授業」を受けられるとか、
なんて素晴らしい時代に俺たちは生きてるんだろうか。
+18 スペイン■ この本の存在を知れて良かった……。
本当に面白くていつまでも眺めてられる。
+1 南アフリカ■ たしか有名な「The Great Wave(神奈川沖浪裏)」には、
フィボナッチ数列が用いられてたよね?
アメリカ海外「心からの敬意を」 世界中の数学者が愛する日本製のチョークが話題に
■ ホクサイの絵はもちろん素晴らしい。
だけど彼の人柄を調べると怠け者な部分もあったようだね。
国籍不明■ 本当に感動した! 美しいって言葉しか出てこないよ!
チリ■ 観察し続けることで手に入れた画法なんだろう。
生物の構造を理解し、研鑽を重ねた結果がこれなんだ!
+21 イタリア■ 絵を描く人間にとってこれは、かなりのインスピレーションになる。
アメリカ■ "葛飾北斎"。僕が一番愛してやまない画家だ。
+1 オーストラリア■ クロサワやキューブリックから映画を学ぶようなもんだな……。
メキシコ海外「日本映画は偉大だった」 黒澤作品がスターウォーズに与えた影響が話題に■ 絵を描くだけじゃなく、自分の画家としての経験を、
こうして後世に残すような仕事もしてたんだなぁ。
+4 イスラエル■ ミケランジェロの作品も同じような構造だったね。
システィーナ礼拝堂天井画は特に顕著。
+1 アメリカ
■ 去年の11月にスミダホクサイ美術館に行ってきたよ。
小さいけど、本当に素晴らしい美術館だった。
+2 国籍不明■ 娘にも絵を見せてあげたら、私以上に喜んでた!
+1 アメリカ■ ただただ素晴らしい。ホクサイの作品が大好きなんだ。
特に「富士越龍図」は一番惹かれる作品の1つだ。
+1 カナダ
■ この人の教えを受けたくない画家なんて世界に1人もいないさ。
+1 アメリカ海外「ジャポニズムの象徴だ」 『日本がゴッホに与えた影響』に外国人が感動■ 新しいと思ったものは何だって、過去にすでにあるんだよね……。
ハンガリー■ 一目惚れしてしまった!
絵を描くことに取り憑かれてる人間にとっては、
宝石のような手引書だよこれは。
+11 アメリカ■ 200年も前の本がちゃんと残ってるのが凄いわ。
アメリカ■ キュビスムの画家が物を分解して重ねていく手法に似てる。
そしてその事実にとても魅了されている。
+19 ルーマニア■ 僕もホクサイの教本を持ってるよ。教わることが本当に多い!
+1 イタリア■ いや〜、これは驚いた。
当時によくこんな物を書いたもんだよ、ほんとに……。
アルゼンチン海外「日本人は昔から豊かだったのか」 150年前に撮られた日本の写真が話題に■ ホクサイからレッスンを受けられるって?
僕にとってそんな素晴らしいことはない。
+10 ブルガリア■ いやいや、この貴重な本が無料で公開されてるとか、
もっと大きなニュースになってもいいだろ!
ベネズエラ■ ホクサイ、あなたはなんて偉大な画家なんだ!!!!!
アメリカ■ ホクサイは偉大で多作な芸術家だった。
そして素晴らしく遊び心のある人でもあった。
今でも彼の作品について世界中の人が語り合ってることを、
彼はとても幸せに思ってるんじゃないかな。
+8 国籍不明
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