[中国発] 1972年に日中国交が正常化して既に35年経つが、両国の政治家レベルでの交流はさておき、国民の
観光交流を見てみると、日本から中国への観光客は年間339万人(2005年度実績)、逆に中国から日本への観光客は年間65万人と盛んである。中国の海岸沿いにある江蘇省には観光都市が集中しており、日本人観光客も多く訪れている。
しかしながら、日中両国の間には、1931年から45年まで、侵略する側とされる側であったという暗い歴史がある。これからお伝えするニュースはその暗い過去を思い起こさせるものである。
中国、江蘇省のシューヤンに住む77歳女性、ジン・グアンインさんは頭痛に悩まされ、シューヤン慈悲病院で診察を受けたのだが、頭部の
レントゲン写真を撮ってもらったところ、なんと頭の中に銃弾が埋め込まれていることがわかった。
それを聞いて、ジンさんは、64年前の第二次世界大戦中、侵略してきた日本軍兵士に狙い撃ちにされたことを思い出した。
当時、13歳の少女であったジンさんは、家族と共に同省の徐州市の線路沿いに住んでいたのだが、1943年、9月のある日、ゲリラ兵として日本軍と戦っている父親たちに食糧を届けるようにと母親に頼まれた。
言われた通り、彼女は食糧を携えて出かけたのだが、道中、運悪く日本兵たちに見つかってしまい、追われ、発砲された。銃弾は右耳を貫通し、彼女は意識を失い、その場に倒れてしまった。
意識が戻った時、ジンさんは自宅のベッドに横たわっていた。母親は彼女の傷口を薬草で塞いで手当てしてくれた。そのかいあってか、わずか3カ月後には傷口は癒え快復していた。
彼女の頭に命中した銃弾は、その直前、彼女の隣に居合わせた人の腕を貫通していたことも後になってわかった。
ジンさんの頭部から錆びた銃弾を取り除いた主任外科医は、大きなトラブルもなく、銃弾が長期間残留していたことに驚いているが、「他の人を貫通したことにより、弾丸の力とスピードが弱まっていたことと、撃たれた箇所が致命的ではなかったことが幸いしたのでしょう」と語っている。
ソース
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- 2007-05-16 07:55
- 歴史・考古学
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ゲリラ兵は兵士だから問題無いとして、兵站要員は国際法上さつ害しても良いのだろうか?
「13歳の女子を撃った」と読むと単純に日本軍が悪い様に思えるが、兵站要員だと話は変わる。軍隊からすればころすまでいかなくても見逃す訳にもいかない。
ここのコメント欄は「ころす」という単語が不適切なコメントとして弾かれてしまうのが不便だ。