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龍山、キャンプ座間、沖縄の米軍基地に出没する幽霊たち

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[日本・韓国発] アメリカではハロウィーン(10月31日)の季節になると、日本の夏と同じで、テレビ番組で怪談を取り上げたり、映画館でホラー映画が封切られたりして、お化けムードが盛り上がる。

米軍の準機関紙、『スターズ・アンド・ストライプス(星条旗新聞)』の太平洋版もこの時期、日本と韓国の米軍基地で働く兵士たちの怪談特集を組んでいる。米兵の怪談を聞くことなんて滅多にないと思うので、取り上げることにした。まずは、韓国からスタート!


韓国・龍山

韓国の首都、ソウルにほど近い龍山(ヨンサン)基地内の建物の多くは在韓米軍が駐屯する以前からあった古いものが多いが、そのうちのいくつかは戦前戦中の日本の植民地時代にまでさかのぼることができるそうである。

基地の南区域の給油所近くにある建物も植民地時代からある古いものだが、何年も前からうわさが絶えない。

「夜、ここにいるのは嫌ですね。その話しをするだけで、身の毛がよだちますよ」と、自分の部隊のオフィス群のど真ん中にある低い赤い煉瓦作りの建物を見詰めながら語るのは、第52医療大隊に所属するリビエール・クールズ一等軍曹だ。「その類いの事は信じていないけれど、心の片隅で、ここには霊魂がいると思ってはいますね」

崩れかけの煉瓦の塀で囲まれたオフィス群はみな、植民地時代、監獄だったそうである。

米軍基地の広報担当、デイビッド・マクナリー氏によると、そこで働く兵士たちの間で、そのエリア、特に真ん中の小さな建物には幽霊が出るという話しが、長年語り継がれているという。

マクナリー氏はその建物はおそらく監獄の管理事務所として使われていたのではないかと言うが、その周りで勤務する兵士たちの説はもっと不吉だ。

第52医療大隊のセ・キム二等軍曹は「あの建物で働いた兵士は皆何かを見たり聞いたりしてますよ。だって、そこに人々が埋められているんだから」と話す。

これに対し、マクナリー氏は建物が火葬場だったという証拠は無いと応酬したが、幽霊話が立ち消えになることはないようだ。

フリーマン・ウィザースプーン一等軍曹は「僕は幽霊を見た事はないんですが、もちろん噂は耳にしてます。夜間勤務している時に、人影を見たとかね」と語る。


日本・キャンプ座間

神奈川県、座間市と相模原市にまたがる米陸軍の基地、キャンプ座間にはチャペル(礼拝堂)があるが、部屋に漂う何物かの気配や独りでに開いたり閉じたりするドアなど、多くの怪異談が言い伝えられている。中には、見知らぬ人々がそばを通り過ぎたかと思うと消えてしまったという体験をした兵士たちもいる。

「私の前任者は、夜遅くなると廊下を歩く足音をよく聞いたと言ってました」と、部隊牧師チームの担当下士官、デズモンド・ウェスト二等軍曹は語る。

会計を担当するジェニファー・ヴィラゴメス特技兵は、昨年のこと、夜遅くまで残って仕事をしていた時、プラグを抜いているコンピューターのスピーカーから声が聞こえて来たという。「まるで鬼軍曹が兵卒に怒鳴っているような」日本人男性の声だったそうだ。

最初、彼女は手の込んだいたずらだと思ったそうで、その時チェペル内にいたジョシュア・リー三等軍曹を呼んだそうである。ちなみに、この時チャペルに残っていたのは彼女とこの軍曹だけだったという。

「彼が私のいるオフィスに近づくにつれ、スピーカーの声はだんだんと小さくなっていき、ちょうど彼がオフィスに入って来る直前、消えてしまったんです」とヴィラゴメス特技兵は言う。

この出来事以来、彼女は夜間オフィスに一人残って仕事することは、なるべく避けるようにしているそうだ。

その夜、リー三等軍曹は日本人男性の声は聞いていないが、これまでに、チェペルの電灯がひとりでについたり、ドアがかってに開いたりといった奇妙な現象を目撃している。

一方、ウェスト二等軍曹はかれこれ4年もチャペルで働いているが、一度も奇妙なものを見聞きしたことはないそうである。「でも、何か聞こえてきたら、ここから逃げ出しますよ」


日本・沖縄

太平洋戦争最後の激戦の地となった沖縄は、軍人だけではなく多数の島民も犠牲になったからか、心霊スポットが多いと聞くが、米軍基地内も例外ではないようだ。

あまりに幽霊話が多いので、海兵隊コミュニティ・サービスと嘉手納空軍基地の第18業務隊は、ハロウィーンの特別企画として、それぞれ心霊スポット・ツアーを出しているが、例年、何週間も前にチケットが売り切れるそうである。

また、自身も沖縄で幽霊に遭遇したという、駐留海兵隊員の妻、ジェイン・A・ヒッチコックは『The Ghosts of Okinawa(沖縄の幽霊)』という小冊子を出版している。

さて、肝心の怪談であるが、キャンプ・ハンセンの第三ゲートでは、血まみれの野戦服を着た太平洋戦争で死んだ兵士の幽霊が彷徨っているといわれ、歩哨(番兵)たちにタバコに火をつけてくれと頼むそうである。ヒッチコックによると、海兵隊員たちはそれが理由で歩哨に立つことを拒否し、ついにゲートは閉鎖されたという。

一方、キャンプ・フォスターはスティルウェル大通りの上り坂を普天間兵舎に向かって侍の幽霊が歩くことで知られている。

また、嘉手納空軍基地にも怪談話はある。嘉手納米軍サービス機関の裏手にある、2283という番号のついた小さな家は現在倉庫として使われている。というのも、誰もそこに居着かないからだそうだ。

そこで男が自分の家族を皆殺しにして以来、家は幽霊に取り憑かれていると言う者もいれば、あの家は古い墓地の上に建てられており、下に埋まったままの死人の霊魂がさわいでいるのだと言う者もいる。

嘉手納のゴルフコースは、日本帝国軍に勤労奉仕を強いられていた女学生たちが自決した場所であるという噂があり、死んだ女学生たちの魂がそこを彷徨っているという。

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