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元アナウンサー採用担当・小島慶子が教える「就職活動の自己PRで上手く話すための7つのポイント」
2014.05.29 (Thu)
2014年05月28日放送のニッポン放送系のラジオ番組『小島慶子&ミッツ・マングローブのオールナイトニッポンGOLD』(毎週水 22:00 - 24:00)にて、元TBSアナウンサーの小島慶子が、就職活動の自己PRで上手く話せる方法について語っていた。
カメラマンたちが見た小島慶子
小島は、TBSでアナウンサー採用にも携わっていたという。そのため、面接官がどのような基準で学生を採用しているかということについても明かし、特に自己PRで面接官がどういったところを見ているのかについて語っていた。
小島が「就職活動の自己PRで上手く話せる方法」として挙げていたのは、以下の様な7つのポイントであった。
リスナーメール:アナウンサーを目指す方のご投稿が、(今回の放送で)何通かありましたが、何か熱くなれる趣味があると、採用される確率があがるんじゃないですか?
放送局のカラーや社風にもよるかもしれませんが、私はよく聴く放送局・MBSでは、アイドルマニアの方もいれば、26歳なのに戦後ほぼ全部の昭和歌謡マニアさんもいて、ラジオの帯番組を持たせてもらっていますよ。
小島慶子:得意分野を持ちましょう、という。
ミッツ・マングローブ:そういうの、どうなの?私、それは凄い知りたいのよ。
小島慶子:あぁ。
ミッツ・マングローブ:私は就職活動はしてないんで、面接みたいなので「自己アピール」とかあるんでしょ?
小島慶子:はい、はい。
ミッツ・マングローブ:「学生時代、何に打ち込んでましたか?」とか。
小島慶子:えぇ。
ミッツ・マングローブ:なんか、わざとらしくない?ああいう質問って。
小島慶子:私、実はですね、放送局で随分長い間、採用にも関わったんです。
ミッツ・マングローブ:あぁ、そうなんだ。じゃあ、ぜひ。
小島慶子:真面目な話なんですけど…自己PRの「PR」という言葉に引っ張られると、面白いことを言わなきゃいけないんじゃないかって思いますけど、自己PRはですね、実況で構いません。
ミッツ・マングローブ:実況?アナウンサーの就職活動で?
小島慶子:どんな就職活動でもそうよ。特に、マスコミ、テレビ局とかはそうかもしれないけど。
ミッツ・マングローブ:うん。
小島慶子:実況ってどういうことかというと、「自分は、地球の裏側まで行って、とんでもない珍しいことをした」とかっていう、とっておきのネタなんか言わなくても、その日食べた朝ごはんとか、その日に駅から放送局まで来るまでの風景っていうのは、どんだけ平凡だろうと思っても、あなたしか体験してないことなんで、それを話すだけで良いんですね
ミッツ・マングローブ:うん、そうだよね。
小島慶子:「今日は試験なので、緊張しちゃいけないと思って、いつも通りの目玉焼き2個を食べてきました。その後、お気に入りの服を着てきました。駅からここまで、このように歩いてきました」っていう、ごく平凡な話を、相手に親切なように話をするのよ。
ミッツ・マングローブ:うん。
小島慶子:面接官ってね、話の内容なんか大して重要視してないのよ。話してらっしゃる雰囲気とか。
ミッツ・マングローブ:感覚的なものなんだよね。
小島慶子:そう。その方が、醸し出す全体を見ているので、話の内容以外のところから、良いところを拾ってくるんですよ。
ミッツ・マングローブ:ネタなんかじゃなくて、もっとにじみ出る個性みたいなものっていうのは、どうやったって出ちゃうんだよね。
小島慶子:そうなのよ。
ミッツ・マングローブ:「どうやって家から駅まで来ました」みたいな、みんなが体験することの方が、その人の人となりが出るんだよね。「地球の裏側の話」とかは、その人しか行ってないわけじゃん。そんなネタよりも、みんながやってることを言った方が、それぞれの個性って出るんでしょ?
小島慶子:出そうと思わなくても、出ちゃうのね。
ミッツ・マングローブ:それを狙って行っちゃいけないわけでしょ?
小島慶子:うん。普段どういう喋り方をしているのかってところから、その人のお人柄とか、もしかしたらあるかもしれない才能っていうのを、なんとかして見つけようと思って、良いところを見ようと思って、目を皿のようにして見てるのが面接だから。
ミッツ・マングローブ:面白いね。
小島慶子:普通の出来事だけど、精一杯、面接官の人に親切に話そうとするの。人に親切に話そうとすると、工夫するじゃん?分かりやすくしよう、とか。ちょっと面白くしよう、とか。
ミッツ・マングローブ:あぁ。
小島慶子:自分を目立たせようと思ってする工夫って、あまり親切じゃないんだよ。
ミッツ・マングローブ:そうだね。
小島慶子:でも、相手に分かりやすくしようとする工夫っていうのは、伝わるし、たくさんの情報をそこに含んでいるんです、そこに。
ミッツ・マングローブ:そうだよね。親切さって大事だと思うんだけど、絵になる親切さ、あってもしょうもない親切さってあってさ。
小島慶子:うん。
ミッツ・マングローブ:私は、「女装したい」っていう若い子を見ると、奇抜な衣装やオリジナリティのある衣装も大事なんだけど、「とりあえずブラをして、Tシャツを着てごらん」って言うの。それで分かるの。その子がどういう女装なのかって。
小島慶子:へぇ。
ミッツ・マングローブ:だから、制服って分かるじゃん。制服って、全員、同じものを着てるけど、みんな一緒には見えない。
小島慶子:だからこそ際立つ、それぞれの持ち味、みたいなね。
ミッツ・マングローブ:だから、一回、スタンダードというか、超平凡なものに当てはめた方が、個性を見極める側としては、良いんだよね。
小島慶子:じゃあ、似てるかもね。そうなのよ。よく「自己PR、覚えて行かなきゃ」っていうけど、よく考えたら、私達は日常会話、台本無いのよ。あなたがお母さんと喋るときも、友達と喋るときも、一切、台本無いのに、ちゃんと人に話って伝わってるでしょ?だから、台本無くても大丈夫なの。まる覚えしなくても大丈夫なの。
ミッツ・マングローブ:うん。
小島慶子:その場にいる目の前の人に、なるべく親切に話そうと思うと、話せるのよ。
ミッツ・マングローブ:あぁ。
小島慶子:そうすると、相手が良いところを拾ってくれるから。そういう風に思うと、就職試験、意外と楽しいです。面接が楽しくなる。
ミッツ・マングローブ:なるほどね。
小島慶子:得意分野を持ってる人は、もちろんそれを喋れば良いけど、ないからといって、自分の個性が伝わらないとは限らないの。
ミッツ・マングローブ:大変だねぇ。そうやって自然に振る舞うことですら、マニュアル化されていっちゃうから、それは不自然なんだよね。今度はね。だから、情報社会で生きていく若者は、大変ね。
小島慶子:相手のことだけ考えるの。自分のことじゃなくて。「このオジさんは、一日に1,000人くらいの学生を見ているから、きっと退屈しているだろうから、楽しく話せたら喜ぶだろう」みたいなね。
ミッツ・マングローブ:ホント、自分の都合より相手の都合を考えた方が、伝えたいっていうことも伝わるし。
小島慶子:お仕事でも、結局、使うところだからね。
ミッツ・マングローブ:そうだね。
小島慶子:そう思ったら、自己PRでそんなに怯えなくても大丈夫じゃないか、と。
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カメラマンたちが見た小島慶子
小島は、TBSでアナウンサー採用にも携わっていたという。そのため、面接官がどのような基準で学生を採用しているかということについても明かし、特に自己PRで面接官がどういったところを見ているのかについて語っていた。
小島が「就職活動の自己PRで上手く話せる方法」として挙げていたのは、以下の様な7つのポイントであった。
1) 自己PRは「実況」である。日常を「実況」する心構えで臨む。
2) 語る内容は、平凡だと思うことでも構わない。
3) 平凡な内容でも、そのような経験・体験は自分しかできないものである。
4) 面接官は、話の内容はあまり重要視しない。醸し出す雰囲気などを見ている。
5) 平凡な内容にこそ、自分の個性などがにじみ出てくる。
6) 面接官に「できるだけ親切に話そう」とする。そうすることで分かりやすく工夫できる。
7) 自分の個性を出そうとするのではなく、「面接官に親切に話すにはどうしたら良いか?」と考えながら話すことで伝わりやすい。
リスナーメール:アナウンサーを目指す方のご投稿が、(今回の放送で)何通かありましたが、何か熱くなれる趣味があると、採用される確率があがるんじゃないですか?
放送局のカラーや社風にもよるかもしれませんが、私はよく聴く放送局・MBSでは、アイドルマニアの方もいれば、26歳なのに戦後ほぼ全部の昭和歌謡マニアさんもいて、ラジオの帯番組を持たせてもらっていますよ。
小島慶子:得意分野を持ちましょう、という。
ミッツ・マングローブ:そういうの、どうなの?私、それは凄い知りたいのよ。
小島慶子:あぁ。
ミッツ・マングローブ:私は就職活動はしてないんで、面接みたいなので「自己アピール」とかあるんでしょ?
小島慶子:はい、はい。
ミッツ・マングローブ:「学生時代、何に打ち込んでましたか?」とか。
小島慶子:えぇ。
ミッツ・マングローブ:なんか、わざとらしくない?ああいう質問って。
小島慶子:私、実はですね、放送局で随分長い間、採用にも関わったんです。
ミッツ・マングローブ:あぁ、そうなんだ。じゃあ、ぜひ。
小島慶子:真面目な話なんですけど…自己PRの「PR」という言葉に引っ張られると、面白いことを言わなきゃいけないんじゃないかって思いますけど、自己PRはですね、実況で構いません。
ミッツ・マングローブ:実況?アナウンサーの就職活動で?
小島慶子:どんな就職活動でもそうよ。特に、マスコミ、テレビ局とかはそうかもしれないけど。
ミッツ・マングローブ:うん。
小島慶子:実況ってどういうことかというと、「自分は、地球の裏側まで行って、とんでもない珍しいことをした」とかっていう、とっておきのネタなんか言わなくても、その日食べた朝ごはんとか、その日に駅から放送局まで来るまでの風景っていうのは、どんだけ平凡だろうと思っても、あなたしか体験してないことなんで、それを話すだけで良いんですね
ミッツ・マングローブ:うん、そうだよね。
小島慶子:「今日は試験なので、緊張しちゃいけないと思って、いつも通りの目玉焼き2個を食べてきました。その後、お気に入りの服を着てきました。駅からここまで、このように歩いてきました」っていう、ごく平凡な話を、相手に親切なように話をするのよ。
ミッツ・マングローブ:うん。
小島慶子:面接官ってね、話の内容なんか大して重要視してないのよ。話してらっしゃる雰囲気とか。
ミッツ・マングローブ:感覚的なものなんだよね。
小島慶子:そう。その方が、醸し出す全体を見ているので、話の内容以外のところから、良いところを拾ってくるんですよ。
ミッツ・マングローブ:ネタなんかじゃなくて、もっとにじみ出る個性みたいなものっていうのは、どうやったって出ちゃうんだよね。
小島慶子:そうなのよ。
ミッツ・マングローブ:「どうやって家から駅まで来ました」みたいな、みんなが体験することの方が、その人の人となりが出るんだよね。「地球の裏側の話」とかは、その人しか行ってないわけじゃん。そんなネタよりも、みんながやってることを言った方が、それぞれの個性って出るんでしょ?
小島慶子:出そうと思わなくても、出ちゃうのね。
ミッツ・マングローブ:それを狙って行っちゃいけないわけでしょ?
小島慶子:うん。普段どういう喋り方をしているのかってところから、その人のお人柄とか、もしかしたらあるかもしれない才能っていうのを、なんとかして見つけようと思って、良いところを見ようと思って、目を皿のようにして見てるのが面接だから。
ミッツ・マングローブ:面白いね。
小島慶子:普通の出来事だけど、精一杯、面接官の人に親切に話そうとするの。人に親切に話そうとすると、工夫するじゃん?分かりやすくしよう、とか。ちょっと面白くしよう、とか。
ミッツ・マングローブ:あぁ。
小島慶子:自分を目立たせようと思ってする工夫って、あまり親切じゃないんだよ。
ミッツ・マングローブ:そうだね。
小島慶子:でも、相手に分かりやすくしようとする工夫っていうのは、伝わるし、たくさんの情報をそこに含んでいるんです、そこに。
ミッツ・マングローブ:そうだよね。親切さって大事だと思うんだけど、絵になる親切さ、あってもしょうもない親切さってあってさ。
小島慶子:うん。
ミッツ・マングローブ:私は、「女装したい」っていう若い子を見ると、奇抜な衣装やオリジナリティのある衣装も大事なんだけど、「とりあえずブラをして、Tシャツを着てごらん」って言うの。それで分かるの。その子がどういう女装なのかって。
小島慶子:へぇ。
ミッツ・マングローブ:だから、制服って分かるじゃん。制服って、全員、同じものを着てるけど、みんな一緒には見えない。
小島慶子:だからこそ際立つ、それぞれの持ち味、みたいなね。
ミッツ・マングローブ:だから、一回、スタンダードというか、超平凡なものに当てはめた方が、個性を見極める側としては、良いんだよね。
小島慶子:じゃあ、似てるかもね。そうなのよ。よく「自己PR、覚えて行かなきゃ」っていうけど、よく考えたら、私達は日常会話、台本無いのよ。あなたがお母さんと喋るときも、友達と喋るときも、一切、台本無いのに、ちゃんと人に話って伝わってるでしょ?だから、台本無くても大丈夫なの。まる覚えしなくても大丈夫なの。
ミッツ・マングローブ:うん。
小島慶子:その場にいる目の前の人に、なるべく親切に話そうと思うと、話せるのよ。
ミッツ・マングローブ:あぁ。
小島慶子:そうすると、相手が良いところを拾ってくれるから。そういう風に思うと、就職試験、意外と楽しいです。面接が楽しくなる。
ミッツ・マングローブ:なるほどね。
小島慶子:得意分野を持ってる人は、もちろんそれを喋れば良いけど、ないからといって、自分の個性が伝わらないとは限らないの。
ミッツ・マングローブ:大変だねぇ。そうやって自然に振る舞うことですら、マニュアル化されていっちゃうから、それは不自然なんだよね。今度はね。だから、情報社会で生きていく若者は、大変ね。
小島慶子:相手のことだけ考えるの。自分のことじゃなくて。「このオジさんは、一日に1,000人くらいの学生を見ているから、きっと退屈しているだろうから、楽しく話せたら喜ぶだろう」みたいなね。
ミッツ・マングローブ:ホント、自分の都合より相手の都合を考えた方が、伝えたいっていうことも伝わるし。
小島慶子:お仕事でも、結局、使うところだからね。
ミッツ・マングローブ:そうだね。
小島慶子:そう思ったら、自己PRでそんなに怯えなくても大丈夫じゃないか、と。
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