借りたものは返すという価値観が担保になる
マネー - 2014年01月19日 (日)
借りたものは返すという価値観
サラ金に借金返済するために銀行強盗
お金貸します、命もらいます のつづきです
サラ金は無担保で使途を問わないローンです
無担保ですが、サラ金地獄と言われていた当時は
借りたものは必ず返すという倫理観が
強固な担保として十分に機能していたように思います



日本は高度成長期を通過した後
土地バブル崩壊を契機として
過剰融資で膨らみきった数字上のお金の調整に
長期間の停滞に苦しむこととなりました
これはバランスシート調整と呼ばれています
土地バブルではアウトローな連中を中心として
土地を次々とキャッチボールしながら
価格を上昇させ、銀行から借金を膨らませ
最後は見事に焦げ付かせました
彼らは平気で借金を踏み倒しをします
民事の世界では返済できなければ破産して終わり
そのことを熟知しています
貸し手責任を問われた銀行は公的資金を注入されました
銀行を救うために低金利政策が打たれ
国債で確実に利益を上げられるように指導され
不良債権の穴を埋めていきました
デフレですら銀行を救うため十分な経済合理性があったわけです
本来は銀行への預け入れ利子として預金者が受け取るはずの
受取利子は大きく下がっていきました

個人の自己破産申請件数は急増していきます
サラ金が高金利で貸していた時代でも
自己破産する人は多くはありませんでした
バブル崩壊後、1995年までは4万人台だったのですが
1996年以降に大きく伸びて、2003年に24万人となります

横軸に西暦、縦軸が申請者数です
この増加傾向は、単純に不景気の問題とは思えません
苦しいなら借金は返さなくてもいい
貸し手責任 自己破産してリセット
そんな気持ちになったことが大きいと思われます
借りたものは返すというコモンセンス
強固な担保を失ったことは金融機関にとっては
商売をする上で結構な痛手だと思われます
サラ金殲滅 | ||||
|
ランキングに参加しています
お気に入りましたら是非とも
恵みのワンクリックをお願いします

くる天ブログ ブログの殿堂
FC2ブログ ブログ王
- 関連記事
-
- お金を貯める方法 (2014/02/21)
- 面倒な関わり合いを取り除く自由 (2014/02/16)
- 債務者主催の最後のバーゲンセールは二束三文の叩き売り (2014/02/13)
- クレジットカードとローン 借金を悪とは思わない (2014/02/12)
- 日本株も大暴落していますね (2014/02/04)
- 金融機関からのべ2兆7736億円を借りた人 (2014/01/22)
- ノアの方舟式の投資と動物園 (2014/01/21)
- 借りたものは返すという価値観が担保になる (2014/01/19)
- お金貸します、命もらいます (2014/01/13)
- サラ金に借金返済するために銀行強盗 (2014/01/12)
- 株式投資ほど素敵な娯楽はない (2014/01/02)
- 経済的に貧しい人が毎日すること (2013/12/30)
- アイコン2000円がTwitterで話題になっている (2013/12/21)
- 年末ジャンボ宝くじ 当選券の換金率 (2013/12/02)
- 売れ残った宝くじが当たったら (2013/12/01)