RX-DIPのJTAG機能を試す
DIP20ピンサイズのRXマイコンボード「RX-DIP」にはJTAG用の端子が備わっています。
これらの端子を使うと、E1エミュレータをつないでデバッグしたり、MITOUJTAGをつないで端子の状態をモニタすることができるはずです。
ただ、貴重なI/Oをデバッグ専用にしてしまうのは勿体ないので、JTAGとSPIポートを切り替えられるようにしました。
JTAGモードにするには、裏面のしかるべき場所からジャンパ線を出してVCCにつなぎます。
赤丸の部分(BSの線が延びている先)をVCCにつなぐとバウンダリスキャンが可能になり、緑色の部分(EMの線が延びている先)をVCCにつなぐとエミュレータが使用可能になるようになっています。
ちゃんとHEW上でデバッグができました。
つぎに、BSCANPをイネーブルにして、MITOUJTAGをつないでみます。
すると、BGAの端子が可視化できました。
基板上ので隠れてしまっていてどこにもつながっていない端子も、バウンダリスキャンでなら見ることができます。例えば、PD7~PD0やPB7~PB0のI/Oにデバッグしたい変数の値を出力しておいて、それをロジアナモードで見ることでリアルタイムに観察するという使い方もできるでしょう。
超小型のRXマイコン基板に可能性を感じた方は、メールなりブログのコメントなどをいただければ嬉しいです。
今のところ一般向けの販売予定はありませんが、これで何か面白いものを作ってみたいという方には格安でお譲りしようかと考えています。
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コメント
小面積で高速演算が可能なわけですよね。すぐには用途が思いつきませんが、センサ(SPI)と通信の組み合わせがピン数に合うのでしょうね。思いついたら書き込ませてもらいます。
投稿: せきね | 2013.02.20 13:18
スパコンでは、プロセッサを4次元や6次元の接続をしているとか。この基板を沢山つないで、そのマネをしてみたいですね。小さい基板で高速演算ができるから、案外、そういう使い方もありかも。
場所もとらないし・・・、でも電気代が怖そう・・・。(笑)
投稿: その他大勢 | 2013.02.21 08:19
高速といっても96MHz程度ですから、昨今のマイコンの中ではめちゃくちゃ速いというわけではないし、何ができるのでしょうね・・
おもちゃには高級すぎるし、データ処理には不足、という微妙なところです。
センサのデータをリアルタイムに処理したり、CANを活かして小さいところにもぐりこませたり、といった使い方になるんでしょうか。
大量に(10万個くらい)作れば2000円くらいになると思うので、汎用ICの代替えや、小中学校用の教材、モータ制御などに使えると思うのですが、まだまだ夢の話です。
投稿: なひたふ | 2013.02.22 10:35
趣味でRX-MEGAでUSBホスト開発をやってます。
DIPという事なのでPICと比較してしまいます。
とりわけトラ技でBluetoothドングルを繋いでいるPIC24FJ64GB002とです。
このPICは数百円ですから、まったく価格に関しては比較になりません。
(まあ、比較する方がオカシイのかも。)
つまり、RX62Nなどで開発したソフトがあって、製品では小さくしたいという方には
興味があるかも。
ですから私も少し興味があるのですが、例えばUSBドングルを繋ごうとした場合、
RX-DIPにUSBコネクタ(A型)、DCジャック、
電圧レギュレータ(RX-DIPに内臓されているのかどうかは現在知らないですが。)
シリアルで相手に繋ぎたければDSUB(9Pin)も必要なので、結構大変です。
それとRX-DIPについてもルネサス社E1を接続しようとした場合、半田づけではなく、
ショート・ジャンパーをつけれた方が使い勝手がよい。
誠に申し訳ございませんが、そうな理由で現在、保留中です。
投稿: ケンちゃん | 2013.02.23 15:28
FLASHが大容量でノーウエイト動作なので、BASICインタプリタを組み込んで、Bluetoohモジュール経由でキーボードをつなぎ、高性能なポケコンを作りたいですね。
性能だけなら最近のタブレットPCには劣りますが、
ハードウエア制御を簡単にプログラムできる環境にメリットを感じます。
20年以上前にFM-TOWNSというPCでフラクタルを描画させて遊んでいましたが、比較にならないほどRXコアは計算が速いです。FPUも搭載なので関数電卓の自作にも興味があります。
シリアル系制御の通信モニタやデバッグツールの自作など、
可能性を大いに感じます。
投稿: タカ | 2013.02.25 22:44