韓国から逃げ出す外国証券会社
日本を追随した過去の日本モデルの韓国経済、韓国勢に日本の電子・家電業界は世界市場から駆逐されたが、今や中国勢から韓国勢が世界市場から駆逐されようとしている。
経 済低迷下の中国に対する依存度が高い韓国の経済低迷により、海外からの進出金融機関は、韓国の金融市場の成長性は今後とも低いと判断し、韓国から手を引く ことを考慮しているという。手数料など韓国資本市場の劣悪な競争環境が外国系証券会社を国内から追い出しているという指摘が出ている。
<CIMB、韓国市場から撤収の動き>
投資銀行(IB)業界によると、マレーシアCIMB証券は最近、中国系の金融機関に香港法人を売却する契約を進めている。これを受け、同社の香港法人所属の韓国支店は撤収の方向で検討されているという。
IB業界の関係者は「CIMB韓国支店が数年連続で赤字を出しているうえ、韓国市場に懐疑的な雰囲気であり、香港法人を買収した中国金融機関も韓国市場からの撤収を考えている」という。
CIMB証券は2013年に韓国に進出したが、赤字から抜け出せていない。香港法人が毎年、数十億ウォンの営業資金を支援し、資本金規模が一時300億ウォンほどにまで増えたが、営業損失が続いて資本金をかなり蚕食している。
IB本部の場合、昨年、大宇ロジスティックス売却および東部エクスプレス買収諮問士資格を取得したが、成果を出すことはできなかった。その後、資本蚕食が続き、今年3月に資本金を175億ウォンから110億ウォンに減らす減資を断行した。
<外国系証券会社「韓国に未練ない」>
外国系証券会社は最近、約束でもしたかのように韓国市場から撤収したり、投資を減らしている。英国系投資銀行のバークレイズ証券は最近、韓国市場からの撤収を決め、英国のRBS証券韓国支店も売却の手続きを踏んでいる。BNPパリバ証券は4月、株式委託運用部門の人員を整理している。
このほか、オーストラリアのマッコーリー証券はIB人員を昨年ほとんど整理し、ゴールドマンサックスUBSなどは証券免許だけを残して銀行免許は金融当局に返した。
IB業界の関係者は「グローバル証券会社の立場で成長性がない市場にあえて固執する必要はない」とし「投資費用を捨てても利益になる方を選んでいる」と説明した。
韓国資本市場の激しい競争環境もこうした動きにつながっているという。ある外国系証券会社の関係者は「無理に手数料を引き下げる競争が最も慢性的な問題」とし「外国系が出ていけば競争相手は減るかもしれないが、韓国資本市場自体の評判や魅力はさらに落ちるだろう」と指摘している。
特に外国系証券会社の撤退や縮小は、外国企業の韓国内投資および雇用創出などにも悪影響を与える。
以上、韓国紙参照
韓国は、進出してくる企業には千客万来の態度を示すも、実際進出し、活動すれば、国際感覚では理解出来ない韓国式があり、韓国政府相手に国際仲裁裁判所に提訴している米ローンスターに見られるように、政府や自国企業優先策も海外の金融機関から嫌悪され、撤退を助長させる原因となっている。
資本市場をグローバル化すれば、国の制度もグローバル化する必要があるが、韓国の場合、これまでの経済成長から強気の保護主義に逆走、進出してくるグローバル企業との間で軋轢を生じさせている。
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