米 中国と西沙・南沙諸島で争うベトナムに武器輸出全面解禁
ベトナムを訪問中のオバマ米大統領は23日、ベトナムに対する武器輸出を全面解禁すると発表した。
南シナ海で中国が軍事拠点化を進めているのに対抗する狙いがある。かつて戦火を交えた米越関係の歴史的な転機になり、安全保障分野での連携は新たな段階に入る。
オバマ氏がハノイで同日開いたベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席との会談後の共同記者会見で発表した。
全面解禁は1975年のベトナム戦争終結以降、41年ぶり。米国は2014年10月に海上警備に関わるものに限定して対越武器輸出を解除したが、大半の武器は対象外だった。
オバマ氏は武器輸出の全面解禁について「中国を念頭に置いたわけではない」と述べたうえで「米国とベトナムは海洋安保で懸念を共有している」と強調した。
中国がベトナムと領有権を争う西沙諸島にミサイルを配備していることをけん制した。
クアン氏は武器輸出の解禁により「両国の関係が完全に正常化した」と米国の決定を歓迎した。ベトナムは、南シナ海で活動を広げる中国軍に対抗するため、米国から対潜水艦哨戒機、大型輸送機などを購入する意向とみられる。
両首脳は、環太平洋経済連携協定(TPP)発効に向けた国内手続きを急ぐ方針で一致。オバマ氏は、ベトナム戦争中に米軍がベトナムに散布した枯れ葉剤の処理で協力すると約束した。
米国とベトナムは1995年7月に国交を正常化。米国はクリントン氏以降、3代連続で大統領が訪越している。
以上、
まだ、人民網や新華社など中国共産党系の報道機関から何もコメントは出されていない。
今日の中国が南シナ海で覇権主義を台頭させたすべての起因は、東シナ海に設定した防空識別圏にあり、オバマが中国へ乗り込んだものの当識別圏を黙認したことに始まる。
オバマは今更という感じであるが、米国の軍事産業は大喜び。大統領選を控え、軍事産業から巨額の寄付がクリントン陣営にもたらされることになろう。
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